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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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179話 9/21 ミーガン視点、合併が上手くいってくれればいいんだがねえ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 さてさて、漸くと良い風向きになって来たって所かねえ。この間合併して大きくなったのは良いが、また合併話が持ち上がってきている。上手くいけば第3スラムに返り咲きさね。


 合併の話をしているのはアリアナの所の「カナリアの鳴き声」さね。あの時に聞いた話が本当だとしたら儲けものだとクランリーダーをせっついた甲斐があったってもんさ。


 話自体は上手い事纏まりそうで安心したよ。あっちの非戦闘職嫌いが治ったんなら話は別さね。こっちは沢山の非戦闘職を抱えているんだからねえ。もうちょっと戦闘職が欲しかったんだ。


 まあ主導は向こうが握っている状態だがね。こっちが吸収するかって話もあったにはあったんだが、そんな事を言って交渉が決裂にでもなったら話にならないからねえ。折れるところは折れるのさ。


 今はまだ吸収されていないが、とりあえずこの9月10月を組んでみて、相性なんかを確認しつつ、前向きに吸収されるってのがいい方向かねえ。それで上手い事いけば良いんだが。


 戦闘職同士の相性はどうしても見ておかないといけないからねえ。特に大きくなるクランなんだ。クランリーダーの器も計らないといけない。器が小さければこの話は無しになっちまう。


 それだけ慎重に事を運んでいるという事さ。こっちのクランリーダーの癖みたいなもんさ。決断力が無いのはクランリーダーとしては失格なんだが、魅力はあるリーダーなんだがね。


 そんな訳で、上手くいけば合併されるという事なんだよ。あたしもこれで楽ができるってもんさね。サブリーダーなんて柄でもないことをやらされてたんだ。これでお役御免さね。


 それで今日は合同での討伐という感じさね。戦闘職の相性を見るには戦闘をしてみない事には解らないからねえ。基本的には大丈夫だろうとは思うが、さてどうなる事か。


 よっぽどで無い限りは大丈夫の筈さね。こっちのクラン員は大抵の所と戦闘を合わせてきている。向こうが好き勝手をしない限りは上手いことやるだろうさ。


 後はあたしとルイーズが上手くやるかどうかだが、それは心配してないよ。そもそも、アリアナとは何度も話をしているし、他のメンツともあったことはある。


 魔法の撃ち分けをどうするのかくらいのもんさ。今回は魔法使いは各クランで判断しろって事になっているが、そうさね。あたしとルイーズを交互に使えば問題ないさね。


 最近は群れも大きくなってきている。向こうもそれは解っていることだろうさ。魔法をケチる事はしないだろうが、こっちは2人しかいないんだ。連戦をやらされたら魔法が尽きちまう。


 それだけは避けないといけないさね。まあ連戦をやるにしても5戦が限界だとは思うがね。どれだけの成果を持って帰りたいかで考えないといけない所ではあるんだが。


 時期的な事を考えると、3戦が限界だろうとは思うが、群れが小さいことも考慮に入れないといけない。今の時期は大体150から200は居るだろうが、それもあくまで目安だからね。


 こうしている間にも魔物を探し、動き回っているんだが、そろそろだろうねえ。もうそろそろ見つけてもおかしくない頃さね。痕跡はかなりあるそうなんだが、夜の痕跡らしい。それじゃあ駄目だね。


「ミーガン。こっちの斥候が見つけるまでは待機だけど、魔法はどうするつもりだい? 何か考えがあると思っているんだけど、聞いておきたくて」


「あっちの方が魔法使いは沢山いるさね。こっちはあたしとルイーズが交互に撃てば問題無い筈さ。戦力にはならないって事は無いから安心しな」


「そうか。解った。その辺はミーガンに任せてあるからよろしくね。それと、どうやら見つけたようだね。移動をするみたいだ。行くよ、早い方が良いだろうからさ」


 まあ早いに超したことは無いけども、これはあくまでも狩り。焦ったって仕方が無いんだよ。まあ気持ちは解らんでも無いがね。クランリーダーを降りたくて仕方が無いんだろうさ。


 向こうも動き始めたみたいだね。どうやらアリアナが先に攻撃を仕掛けるみたいだねえ。スクロールを準備している感じだ。……向こうは4人体制か。魔法使いが多いと本当に楽が出来る。


「ルイーズ。まずはあたしにやらせな。ちょいと頼まれごともしてるんでねえ。まずは出方を見るのもそうだが、あちらさんの戦力も確認しないといけないからねえ」


「解りました。お願いします」


 魔法使いは前をいかないといけない。魔法を乱戦の中に撃ち込む訳にはいかないからねえ。必然的に前に出ることになる。これは仕方が無い事なんだよ。まあへまをするような歳でも無いんでね。


 居たか。規模感は180って所かねえ。この時期にしてはまずまずの大きさの群れさね。これでゴブリンだったら笑えないんだが、ワイルドボアだ。これで試し打ちの条件は整ったねえ。


 さて、向こうも詠唱を始めたみたいだね。こっちもとっとと魔法を使っちまうとするかね。この魔法が決まれば大戦果になるとは思う。店主の狙い通りならね。


「『迸る稲妻。大いなる力は動きを止める。強すぎる電気の信号は灼熱の業火』」


 ノイジーバードの形をした魔法が飛び立っていく。数が多いが、これが1体1体に当たるとは思っていない。取りこぼしはあるだろうさ。魔法ってもんはそう言うもんだからねえ。


 向こうでは矢の雨と、球の弾幕と、ワイルドボアの魔法。アリアナの使うのはあれかい。確かに使いやすくて便利な魔法さね。力負けしない所が良い感じさね。


 ただ、もうちょっとばかり数が多けりゃ嬉しいんだが、そこは無いものねだりって奴さね。どうしようもない事なんだよ。魔法の作り方が難しいのは知っているが、どうやって作っているのかまでは知らないからね。その辺りは専門家に任せるしか無いんだよ。


 魔法が着弾する。威力のある魔法が必ずしも良いわけではないが、最低限度の威力は必要さね。流石に信頼のおけるワイルドボアの魔法だ。先頭集団を止めに入った。後は後ろからの回り込みを処理すればお終いさね。さて、あたしの魔法はどう動く?


 ワイルドボアに突っ込んでいったが、ワイルドボアが一瞬固まったようになって転倒していった。……何がどうなっているのかは解らないが、かなりの効き目があるという事は解った。


 これは属性の威力では無く、あの効果の関係なんだろうが、こうもあっさりと止めてみせるのかい。良い魔法じゃないか。これで前衛の憂いは無くなったね。


「「「「「「おおおおおおおおお!」」」」」」


 さて、前衛が突撃していったよ。これで魔法使いの出番は一先ず終わりだ。後は斥候の真似事をして、周りを警戒していればいいさね。その間に前衛が終わらせてくれるさ。


 試しで貰った魔法はしっかりと効果を発揮していた。1発で動きを止められていたからね。それは報告しておいて上げないといけないねえ。そう言う約束だったからね。

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