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17話 9/7 ジョージ視点 中々の威力やな、相性も悪ないしな

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 さあ魔法がぶつかるで。まずは球や。前方のワイルドボアにぶち当たる。幾らか突進が弱まった所にゴブリンが突っ込む。これで完全に突進を止めて見せた。なんや、ゴブリンもやるやないか。


 当然、後ろからの突進で前の奴らが転がる。あれはいつ見てもえぐいわあ。人間やったら耐えられへんで? 後ろからどんどんとぶつかってくる。横をすり抜ける者もいて、それがこちらに目掛けて走ってくる。どうせなら全部まとめて止まってくれたら良かったんやけどなあ。


 突進してくるワイルドボアがマッドフロッグを踏み抜く。そうすると、ワイルドボアの巨体が宙に浮いた。そのまま地面に背中からぶつかる。


 マッドフロッグもやるやん。おもろい魔法やんか。突進してくるワイルドボアには丁度ええんと違うか? 踏み抜いたらドンやろ? ええなあ。期待が持てる魔法やんか。


 前衛が向かっていくけど、突進は完全に止められたな。さて、お仕事終了や。後は任せたで。こっちは周囲の確認を行うだけやな。斥候と一緒にな。


 使うてみたけど、ええ魔法やん。威力もまあまああるし。ゴブリンの方も中々のもんやったやろ。マッドフロッグはちょいと癖が強いけどな。転がる速度がもう少し早けりゃなあ。


 あ、マッドフロッグの魔法がすし詰めになったワイルドボアに当たりよった。吹き飛ぶ吹き飛ぶ。おもろい魔法やないの。気に入ったわ。威力もあるし、ちょっと遅いのが気になる程度や。


 威力は他の魔法よりもあるんと違うか? ワイルドボアが宙に舞うなんて中々やろ。相性もそんなに悪無い筈やな。あれだけの威力で相性が悪いってなるととんでもない魔法やで?


 さて、片が付いたようやな。乱入は無しや。良きかな良きかな。ちょっと少ないけどや。まあこんなもんやろ。さて、積み込みやで。これが一番手間がかかるってな。重すぎるのも大概にしとかなあかんってな。軽いと自分らの商売も上がったりなんやけどな。


 積み込みが終わって、さあ移動やってなったんやけど、……見えるなあ。自分にもみえるんや。斥候にも見えとるんやろなあ。こっちに向かってきてんで。あれはゴブリンやろ。


「ゴブリン多数! 推定150!」


 ゴブリンは金にならんことは無いんやけどな。今の時期はワイルドボアやねんて。なんか捕捉されとりそうやし、逃げられへんから戦うしか無いんやけどな。


「やるで。『黄金の揺り籠。暁風は微睡みをも覚ます。大樹の木陰に吹きさらしの櫓。動線ありきの華信風』」


「よっしゃ。『疾風一陣。混結矢富の風車。地に這うものを縫いとめる』」


「はいはい。『大猪の大軍は風弾の如く。駆け抜けよ』」


 大量の矢と、ワイルドボアが駆けていく。前衛はそれに続いて走って行く。ゴブリンは数が多いからなあ。とりあえず、数に対処できる魔法を撃たなあかん。


 矢はええよな。大量に出るからな。合わんとしょっぼい数しか出えへんけどな。それがゴブリンに刺さる刺さる。ダメージ稼ぎにはもってこいの魔法やな。


 で、ワイルドボアの魔法よ。なんぞあれ。ゴブリンを蹴散らしながら進んどるやん。あの突進力はやばいやろ。ワイルドボア並やろ。あんなん突撃されたら堪らへんわ。


 強いのは解った。ただなあ。ゴブリンの群れの中を突っ切っていったで? もうちょっと範囲が欲しい所とちゃうか? 威力は十分なんやけどな。


 前衛が到着してがっつりと近接戦闘に入った。ゴブリンは平原で遭う分には雑魚もええとこやな。森で遭うとちょっとどころじゃないくらいには面倒なんやけどな。


 その分平原のゴブリンは数が多い。今回は150程度やったから良かったものを。多いと500とか平気でおるらしいで? そんなんと当たったら堪ったものじゃ無いわな。


 これが終わったら帰りやろ。ゴブリンはこの時期は要らんちゅうねん。ワイルドボアの10分の1やで? 小銀貨2枚やで? 中銀貨2枚のワイルドボアを見習ってほしいわ。


 その分数でカバーするんやけどな。通常の時はゴブリンは美味しいんやけどな。数も多いし、嵩張らんし、ええ魔物なんやけどなあ。今の時期はあかんって。ワイルドボアの方が美味し過ぎるんや。


 怪我したもんも居るようやけど、ようやってくれました。お疲れさん。今回はこれにて終了やな。魔法の試し打ちも終わったし、やることやったしでいう事ないやろ。


 後はあの魔法屋の魔法を使うか使わんかの判断やけど、使えるんとちゃうか? 威力はあるし、相性も悪ないし。ちょっと色々と聞かなあかんことも出てきたけどな。


「ダン、クリス、どうやった? ええ感じの魔法やったんと違うか?」


「まあまあだな。癖はあるが、魔力の癖ってよりは魔法の癖って感じだけどな。詠唱も短いわりに威力が高くていい感じじゃないか?」


「そうだね。改良点はあるだろうけど、使える魔法ではあると思うよ。さっきのワイルドボアのはもう少し範囲が欲しいかなって所だけど、作り方がどう作っているのか解らないから何とも言えないんだけどね」


「そうやなあ。よう解らん形もしとるし、店主に言うてみるわ。情報料は取ってくるさかい。任しとき」


「買い出しは任せるよ。こっちもいつもの所のは揃えておくからさ」


「そうだね。その店については任せるよ」


 2人とも十分って感じやな。改良点は洗い出して報告やな。それで情報料でまた負けて貰わなあかんな。値切れるときは値切らな損やからな。


 積み込み作業も終わったみたいやし、帰り支度やな。ゴブリンは余計やったけど、今回も稼がせてもろたで。次もまた稼がせて貰わなあかんな。毎回こういう訳にもいかんのやけどな。


 運はあるからな。こればっかりは仕方ない。使える魔法が出来たってだけでも今回の成果はあったってもんやな。魔法は欲しい時に手に入らんと困るもんな。得意先が出来ることは悪いことじゃ無いからな。今後も使わせてもらうで。

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