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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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164話 9/20 魔物の脅威がなくなれば過ごしやすくなるのだろうか

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 店を出て、早速朝飯を食べに行く。いつもの慣れ親しんだ通りを通ってと言うには、まだ100も数えたことがないくらいの頻度しか通ったことが無いんだが、既に慣れてしまったからな。


 冒険者ギルドの解体場の裏なんだから仕方がないよな。解体場も建物があるんだが、そこはまあ、何でとも言わないでおく。雨が降ったら大変だからな。屋内解体場はそれはそれはもの凄い臭いがすることだろうな。血の臭いは臭いからな。


 何かしら魔道具で軽減していることだろう。何とも言いようが無いんだが。解らんものは解らんのだよ。通用口も違うからな。専用の通路があるんだよな。そこで解体されて行くんだが。


 中がどうなっているのかは知らない。知らないことがあっても良いじゃないの。全てを知っているわけでは無いんだ。全てを知れるほどの許容量も無いんだが。


 知識とは力である。身に着けておくことに損はない。が、そこまで知識を求めても、役に立つのかと言われたら、解らないとしか言いようがない。物知りだなで終わってしまう事が多いだろう。


 クイズ大会がある訳でもないしな。知識を披露するのであれば、クイズ大会程良い所は無いと思うが、そんなところは無いからな。精々が研究発表会の場くらいだろう。


 研究をしているからと言って、知識が深い訳でもないんだよな。その辺りの事については、詳しく話そうと思うと長くなるわけなんだが、要するに知識と探求は違うという事なんだよな。


 研究には知識が必要。必要だが、それ以上に探求心が求められるのが研究だ。既存の知識を求めるのではなく、未知の知識を求めることが研究だからな。分野が若干違うのだよ。


 さて、東の中央通りにやってきた訳なんだが、今日も凄い行列だな。門の前まで続いている。もしかしたら、門の外まで続いているのかもしれない。此処からでは見えないからな。


 相変わらず、ワイルドボアの死体の山だな。ゴブリンの死体もあるが、殆どがワイルドボアだ。数にしてみたらゴブリンの方が多いのかもしれないがね。ゴブリンは嵩張らないからな。


 ワイルドボアはどう頑張っても2頭が限界だからな。ゴブリンは20くらいは載せられるんじゃないかな。詳しいことは解らないが、その位は載るだろうさ。


 まあここで加工されて、私らの胃の中に収まっていくんだからな。ワイルドボアも安値で肉を売ってくれるからこそ、何とかなっているが、普通はもう少し高い筈だよな。


 その辺は都市から補助金が出ているだろうからな。そうしなければ、平民が食っていけなくなる。冒険者も食っていけなくなってしまう可能性があるがね。命の対価には安いかもしれないが。


 高すぎても困る。安すぎても困る。どう転んでも困るんだよな。だから魔物というものは厄介なんだ。もう少し、大人しくしていてくれるのであれば良いんだがね。そうはならんからな。


 ワイルドボアも、もう少し小さい個体であれば良かったんだろうが、如何せん大きすぎるんだよな。人間よりも大きな魔物だからな。ゴブリンの様に人間よりも小さければ、倒しやすいんだろうが。


 魔物の脅威が無くなれば、どれだけの人が楽に暮らせるのかと言えば、解らんとしか言いようが無いんだが。下手をすると、今の体制では損をする人の方が多いのかもしれない。


 魔物の脅威が無ければ、冒険者はこれほどまでに必要ないからな。魔物が多く、脅威があるからこそ冒険者の需要があるが、魔物が少なくなれば、彼らは路頭に迷うことになる。


 何事も程々が良いとはよく言ったもので、魔物の脅威度も高すぎれば困るし、低すぎても困る訳だ。魔法使いも魔物が強いから重宝されているわけで。魔物が弱ければ、魔法なんて使う意味が無い。


 魔法屋をやれているのも、魔物がある程度強いからであり、弱いと魔法屋が成り立たない。かといって、強すぎれば、魔法も威力不足に陥るし、上手いことバランスをとっているんだよ。


 さて、これだけの魔物を捌くのに、どれくらいの時間がかかるのだろうか。荷車持ちは大変だよな。毎度毎度待たされているわけだからな。早くクランに帰りたいだろうに。


 どれくらい待つのかは知らないが、5、6時間は待ちそうだよな。その位はかかるだろうし、魔法ギルドに持っていけと言われたら今度はさらに待たされることになる。


 その間の食事やトイレはどうしているのかねえ。ある程度は前日の生活習慣でどうにかなるものではあるんだが、それを調整しているんだろうか。かなり面倒だとは思うけどな。


 そう考えると、冒険者という職業はアスリートに近いものがあるのではないかと思う訳だ。体調管理も仕事のうちの1つとして考えられそうだよな。魔物狩りを楽しんで居る訳では無いだろうがね。


 何にしても、行列は長い。これが左右から来ているのだから質が悪い。やっぱり冒険者ギルドは4つ必要なんじゃないか? そう思わざるを得ないんだが。


 都市の開発をやっているのは貴族だからな。貴族がゴーサインを出さない事には何ともならんのだろうがね。私が生きている内に冒険者ギルドが増えることは無いだろうな。


 そもそも、そう言う話であれば、衛星都市を作っているだろうからな。そっちの方が急務と言うか。単純に人口が多すぎるんだよな。もうちょっと考えてくれれば良いのに。


 貴族がその辺を気にすることは無いんだろうがね。平民の事を気に掛ける様な貴族は少ないという事なんだよ。冒険者ギルドが多くなれば、それだけ費用はかかるだろうが、色々と効率化して、結局はペイ出来ると思うんだがね。


 その辺も考えてくれると嬉しいんだけどな。考えてくれる貴族が出てくるのを待つしか無い訳なんだが。望みは薄そうだな。そこまで考えが回らんだろうさ。

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