16話 9/7 ジョージ視点 新しい魔法の試し打ちやで
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そんな訳でな。ワイルドボアの狩りの日やで。昨日の魔法も当然選択肢に入っとる。まずは使うてみやんと解らへんからな。試し打ちさせて貰うで。
ただ、空打ちは勿体ない。空打ちするくらいやったら敵にぶつけた方がええわな。金使うてんねんで? タダ打ちはあかん。全員が全員で使うてもあかんけどな。
3人とも威力がしょぼかったらあかんやろ。最低でも1人は普通の慣れた魔法を使わなあかんって。おもろい魔法なんや。楽しみは取っとくのがええんやで?
当然、クラマスには言うてある。試し打ちすんでってな。最低でも1人は高威力の魔法使えって話でまとまったわ。当然やろうけどな。自分かってそう言うわ。
今回買うて来たのは、ゴブリンが28出る奴やろ。ワイルドボアが25出る奴やろ。マッドフロッグが31出る奴やな。よう解らんけど、使えるんと違うか?
ゴブリンはゴブリンやろうし、ワイルドボアもワイルドボアや。マッドフロッグも沼地のいつもの奴やろ? この辺で狩れる魔物ばっかりやな。なんか意図があるんかもしれんけど、解らんからな。
打ったら解るやろ。何で変な形しとるんかは解らんけどや。強かったらそれでええやん? 魔法ってそう言うもんやから。強いか弱いか。それが問題やで。
最初は自分とダンが新しい魔法を使うことになったわ。自分がマッドフロッグな。こっちの方がおもろそうやったんや。ダンはゴブリンを使うてみるらしいわ。
なんだかんだ言うて戦力にはなるやろ。解らんけど。完全な無駄打ちにはならんって思とるよ。店主が割と自信ありげやったしな。後は相性の問題やな。
こればっかりは何ともならんからな。あかん時はあかんねん。ほんまどうなっとるんやろな? 魔法が便利なのは便利なんやがなあ。もっと使い勝手がええように出来んかったんかいな。
出来んかったんやろなあ。出来たら皆やっとるっちゅうねん。その辺は偉い人らが決めるんやろ。木っ端の自分らは使わせてもろてるだけや。なんだかんだ言いつつも、魔法屋が無ければ魔法使いなんてやってられへんからな。
そりゃあ、理想は自分で作って、自分で使う事やで? そんなん魔法使いが死んでまうわ。過労死待ったなしやで。やから魔法屋があるって言うんやからな。軍は違うんかもしれんけど。
冒険者の魔法使いはそれはそれは面倒くさがりも多ければ、魔法屋に成れんかった奴らの集まりやからな。なんだかんだあるんや。自分は字が下手やった。それだけやわ。
まあええわ。ともかく斥候がワイルドボアを見つけてからやろ。台車はいつも通り100台用意してる。これ全部埋める事が当面の目標やで?
群れさえ見つかったらそんな心配はせんでええねん。見つからん時が一番不味い。何にも見つかりませんでしたってのがあかん。そんな事になろうもんなら2日連続で出ていかなあかんやろ。
成果無しはクランの存続に関わってくるからな。成果はなるべく多く持ち帰る。やから日暮れ過ぎまで粘るんやからな。粘ってもあかん時はあかんけどな。
でも今回は不味いのは回避したみたいや。痕跡を見つけたみたいやで。早速移動や。見当たらんとこを見るに、1時間くらいは歩くんちゃうかな。こんなもんは大体やな。
……で、見つけたんはええが、自分らが乱入者みたいやわ。勿論乱入するんやけどな。悔しくてもまだチャンスは残っとる。ちょっとでも稼がせて貰うんやで。魔法は使わへんけどな。
当然やろ。味方に当たるし、向こうさんにも迷惑がかかる。それは御法度やで。何よりも勿体ない。近接戦闘で倒せるんやったら倒した方がええに決まっとるやん。魔法は金が掛かってんねんで?
そんな訳でやな。60以上の群れを乱入で行って12の成果を貰ったわけやな。その位は倒しとるはなしや。話が解らんところやと、成果を渋られる事もあるんやけどな。今回はまあもろた方やろ。
群れの規模もデカかったしな。ワイルドボアはどんだけ大きくても100が精々ってとこやろ。それ以上の群れって聞いたことはあるけど、見たことはないわ。
さあ、移動やな。こんなところで油を売っても誰も買わへんからな。痕跡探しに戻りましょ。斥候の仕事やけどな。自分には今一つよう解らん。足跡くらいなら解るけどやで?
それが新しいんか古いんかって言われても解らへん。ベテランの斥候の腕の見せ所やな。斥候は育てなあかんねん。碌でもない斥候も居るには居るんやけどな。辞めやした奴も居るし。
斥候はクランの行く末を左右する重要な役割やで? そんなん適当な奴を囲てられへん。斥候が駄目やったら大人しく戦闘職に入れって話や。無理やってんで辞めさせた奴も居るんやで。
クランの人数なんて1年も経てば10人20人平気で変わるからな。自分は今のクランを辞めるつもりは無いけどな。やりやすいってのがあるのと、慣れれば居心地もええなってくる。
お、次の痕跡を見つけたみたいやん。優秀優秀。とっとと次に行くで。次の戦闘が自分らを呼んでるってな。今度も乱入とかは止めてくれよな。乱入はなあ。クラン同士が対立しとるとこやと、一波乱あるのが嫌なんや。自分らも仲の悪いとこの1つや2つはあるでな。
……ええやん? 新しい群れやんか。乱入は無しやろ。もうちょっと近づいてこっちに気付かせてから魔法を打ち込みますか。それが自分らのやり方やからな。
はよ気付いてくれんかなあ。試し打ちしたいねんって。それにはよう戦闘に入らんと乱入者が来るかもしれんやろ? それは勘弁願いたいわ。ざっと40そこらやろ。全部確保と行きたいとこやで?
後ろからも来てへんし、絶好の機会やと思うんやけどなあ。中々に近くまで行くなあ。お、気が付きよったで。さあ、お試しの魔法はどないでっか。
「行くで!『蛙の地嵐。行く道塞ぐ。地雷原』」
「おう。『卑しい風はゴブリンの如く追い回す』」
「はいよ。『テキ―リテルマ。ココトリエズトチ。ガーガーコ。テレ。ミジュウトルチリ。メル』」
マッドフロッグとゴブリンと球が飛んでいく。球が一番早いんやなあ。その後にゴブリンが同じくらいでついて行きよる。マッドフロッグは……跳ねへんのやな。転がるんかいな。
マッドフロッグは丸いからな。別にそんなのはどうでもええねん。数は大体その通りでたっちゅうことは、相性自体は悪くないんと違うか? 問題は威力やろ。どうやろなあ。