156話 9/19 状態異常魔法の可能性、リアム来店
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もう少し、状態異常魔法について考えていこうか。まあ麻痺以外は使えないだろうという結論に至っている訳なんだがね。状態異常はそこまで多い訳ではない。
毒や麻痺以外に候補に上がるものだと、火傷、凍り、暗闇、混乱、眠り、石化、魅了、老化、火薬化などなど。まあ色々とあるよなという話。しかし、麻痺以外は無理ではないかと思う訳だ。
火傷は多少の火傷なら無視してくるだろうし、それこそ炭化までさせようと思うと、初級で収まりきらない可能性が高い。何処かのゲームの様に物理を半減してくれる訳でもないからな。
氷は属性としても氷属性があるから何とかなりそうな気がするんだが、魔物を凍らせるような威力のものだと中級以上を要求されそうである。
しかも火傷の上位互換である炭化もそうなんだが、凍らせると素材が取れなくなる可能性が高いんだよな。凍った相手を粉砕すると、皮紙も碌に取れない状態にしかならないだろうからな。
はっきり言って強すぎるのである。強力過ぎて素材どころの話では無くなってしまう。素材を回収できないで何が冒険者業というのか。戦争では使えるのかもしれないが、魔物討伐においては、素材が回収できないという事はマイナスでしかない。
後は暗闇も、初級で出来る範囲ではあるんだが、暗闇程度でワイルドボアが足を止めるのかという話になってくる。目標が見えないだけで、走り去ってしまわないかが一番の気がかりだ。
ウルフには効果があるのかとも思ったが、奴らは目よりも鼻が利くからな。その辺は的確に動いてきそうで怖いったら無い。よって、暗闇は余り意味をなさないのではないかと思われる。
混乱は駄目だろう。魔物が暴走しかねない。魔物を強化する可能性がある以上は混乱、パニックは駄目だろうと思っている。単純に暴れられた方が面倒まである。
眠りは一見良さそうに思えるし、眠気を付与出来れば強いとは思うんだが、攻撃された痛みで目が覚めるだろう? それでは意味が余りない。それであるのであれば、麻痺の方がまだ強い。
対人戦闘でも結局は麻痺の方が便利ではあるだろうし、眠りにする意味が殆どないように思える。初撃で起きられたら状態異常にした意味が無くなるからな。
石化は炭化と似たところがあると思うんだよな。兎も角魔物を倒したいというのであれば、強いのかもしれないが、素材が手に入らない。石化した魔物を壊さないと倒せないだろうからな。
それに初級で収まってくれるのかという話もあるしな。石化は中級レベルの話になってくるのでは無いかと思う訳だ。中級でも使わないだろうがな。
魅了はなあ。状態異常としては強いのかもしれないが、テイム系統と何が違うのかって話になってくる。足止めには良いのかもしれないが、効果時間を考えると、結局は麻痺で良くないかとなりそうだ。
老化はなあ。単純に強化しないか心配なんだよな。老化という事は年を取るという事なんだが、この世界にはいるのか知らないが、年を取った魔物が弱いのかという話になる。
考えても見て欲しい。エンシェント○○といった魔物を。年を取ると下手に賢くなって、余計に手が付けられなくなるのではないかと思う訳だ。まだ若返りの方が良いまである。
若返りは無理だろう。老化は時間の経過だから何とかなりそうな気がするが、若返りは色々と遡らなくてはならない。自然に反しすぎている。それが初級に収まるのかという疑問が残る。
火薬化は他でも上げた通り、素材が取れなくなる可能性が高すぎる。火属性攻撃によって爆発するのはするんだろうが、素材が取れなくなるんだろうな。
他にも状態異常系の魔法は作れるのかもしれないが、結果は麻痺以上にはならないのではないかと思う訳だ。麻痺ならば、素材に悪影響は出ないだろうし、行動阻害にもなる。
じゃあ麻痺の魔法を作ろうと思う訳なんだが、いい感じの材料はゴブリンかノイジーバードとなる。ゴブリンの皮紙は残っていないのだ。ノイジーバードの魔法を作る他ない。
カランカラン
「いらっしゃい。確かリアムだったな。ゆっくりとしていってくれ」
「はい。店主さん。魔法を見させて貰いますね」
久しぶりな気がするが、そもそも何度も来る方が珍しいのだよ。まだまだ1か月も経っていないのだからな。普通はこのくらいなものじゃないのか?
普通が解らんのだがね。普通とはと疑問に思う感じだな。魔法使いが普通というのは良いのか悪いのかという話もあるからな。魔法使いがいい人過ぎるのもな。
何かしら内側に持っていそうであって欲しいというのは、私の願望なのだがね。リアムにはそれが無さそうな感じしかしないんだよな。
野望って言うのかな。そう言うのが感じられない。まだ若く見えるんだけど、何と言うか、落ち着いていると言うか、どう見ても22、3にしか見えないんだけどな。
このくらいの若者であれば、何かしらギラギラとしたものがあっても良い様な気がするんだが、それが見当たらないんだよな。不思議な魔法使いだ。
「じゃあ前回のこれと、もう1つ買って行きます。これでお願いします」
「ああ、中銀貨2枚だな。……丁度だな。またどうぞ。気に入ってくれたみたいで嬉しいよ」
「ええ、思ったよりも使えて良かったです。それではまた来ます」
うーん。落ち着いているよなあ。こう、もっとこう、何かあるんじゃないのかな? って思ってしまうんだが、どうなんだろうな。落ち着いているから駄目だというつもりは無いけども。
どうもな。自分の年齢を考えろと言われたらそれまでなんだが、私の場合は既に1周しているから仕方が無いだろう? そう言ったギラギラ感は無い訳ではないが。
こっちにだって野望はあるさ。ただ、リアムはそんな気が全くしないんだよな。どうしてなんだろうか。まあどっちでもいいけどな。客になってくれているんだから。




