155話 9/19 麻痺魔法はいける気がしている、ジョージ来店
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カレンさんが帰ってしばらく。紅茶を飲んでまったりと過ごしていたぞ。とりあえず、何も出来ることは無いからな。魔法を作ることは出来るが、それは午後からで十分だ。
魔法についても色々と考察をしていたんだが、中々良い魔法が思い付かない。そう簡単に新魔法を開発出来て堪るかというのはその通りではあるんだがね。
新しい魔法を作っていかないといけない気がしている。売りになる魔法を作成しないといけない気がしている。色々と考えてはいるんだが、駄目だろうなという感じしかしない。
例えば毒魔法。相手に毒を浴びせてじわじわと削っていく魔法を考えはした。考えはしたんだが、それは駄目だろうという結論に達してしまったからな。
ワイルドボアを例に出してみよう。ワイルドボアを毒状態にしたとして、突進攻撃が弱まるのかと言われたら、弱まらない。元気に走り回るだろうな。
そして、毒状態にするのは解った。その後に食用として加工される訳なんだが、それでいいのかという事にはなってくるだろう。毒になったものを食べていいのかという話になるな。魔法で毒にするだけなんだから、一定時間で効果が切れるとは思うんだがね。
気分的な問題として、そんな肉を食いたいのかって話になるだろう? 私は食べたくはないな。例え魔法の効果が切れたら毒が無くなるとしてもだ。解っていても口にはし辛い。
だから毒魔法は無しな気がしている。毒で無ければ良さそうな気がしたんだが、それも難しい気がしていてな。いや、出来なくは無いんだよ。一応効果がありそうな魔法は考えたんだ。
麻痺ならば、何とかなりそうな気がしている。麻痺ならば、そこまで懸念した物では無いと考えられる。麻痺してくれるのであればなんだがね。麻痺はしてくれるのだろうか。
魔法の特性上、麻痺は雷魔法になりそうな気がしているんだが、麻痺させる魔法な。有効だろうとは思うんだよな。効いてくれればの話になるのはその通りなんだがね。
麻痺すれば、突進は弱まると言うか、止まるだろうし、ゴブリンの相手にも丁度良さそうな感じがする。ウルフにも効果があるような気もする。割と何でもいける気がしているんだよ。
ただ、作るとなるとどうしたものか。威力は死ぬと思われる。麻痺にするだけで精一杯だと思われる。上位の魔物に効くかどうかは解らんが、とりあえずは強力な魔法にはなると思う。
状態異常系の魔法だな。割と常套手段な気がする。形をどうするかなんだが、私はノイジーバードかゴブリンの魔法が良いとは思う。
森で使うのであればゴブリン。広い空間で使うとすればノイジーバードと分ければ良いと思っている。麻痺が効かない相手も居るだろうが、とりあえずはそれで何とかしようと思う。
惜しむべきはゴブリンの皮紙を使い切ってしまったという事くらいか。クライヴ君に買って来て貰わないといけないな。研究次第ではあるが、かなり有用だろうと思っているんだが。
カランカラン
「店主ー。儲かってまっかー? 今日も報告がてら来たったでー」
「ジョージか。いらっしゃい。ゆっくりとしていってくれ」
「ゆっくりさせて貰いますわ。でやな。早速で悪いけどもやな、改良したっていうマッドフロッグの魔法な。あれは中々やで。あれくらいの速度があってくれるんやったらええやろ」
「そうか。それは何よりだ。それで量産をかけようとは思っている。速度を重視したとはいえ、遅いのには変わりは無いという事だったんだな」
ジョージの言い方的にはその通りなんだろうな。威力が高いが、遅い魔法という分類だからな。早くするのはそこまで難しい事では無かったが、それ以上早くすることは多分難しい。
マッドフロッグ自体が遅い魔物だからな。運用方法がそもそも地雷なんだから早くてどうするんだって所はあるんだが、受け身の魔法は使いづらいみたいだからな。特にウルフには相性が悪い気がしている。ウルフは踏み抜かないのではないか?
まあそれも試して貰わないといけない訳なんだがね。未だにウルフの相手に私の魔法を使ったという報告は無いからな。火属性も売れていないし、氷属性については出してもいない。
今後の事も考えて、氷属性と雷属性の魔法も出しておくか。とりあえずは、今日の昼からでも良いから出してみよう。10月には何方にしても出さないといけなかったんだからな。
「ゴブリン以下なんはしゃあないやろ。そもそもマッドフロッグがそこまで早い魔物と違うからな。その辺を考慮に入れなあかんやろ。でもまあ使いやすくなったんはその通りやわ」
「なる程な。使い勝手が良い方が良いからな。こちらとしては今までの物でも使えるとは思っていたんだが、どうにも受け身の魔法は人気が無いのか? その辺はよく解っていないんだがね」
「まあ能動的な方が使いやすいわな。自分の思とる感覚がそういう感じや。使い手によっても違うんやろうけど、まあこっちの方がええんとちゃうかな」
「その辺は要相談だな。遅い方が良いと言われたら、遅くできるのは出来るんだからな。とりあえずは早い方で量産をかけてみることにするさ」
出し惜しみという訳ではない。マッドフロッグの魔法の取り扱いをどうするかの問題なだけなんだよな。まあとりあえずは改良版で行くんだがね。風属性は。
他の属性はまだ、改良前の状態で作ってあるからな。これが売れてからどうにかしていく。売れるまでは放置で。その内売れていくだろうからな。
「じゃあ店主。今日はこれとこれとこれを買って行くわ。お代は引いてくれへんのやろ? 解っとるって。中銀貨3枚やって話やろ? ちゃんと払うから大丈夫やて」
「その辺は信用しているさ。信用していない者にテストは頼まないからな。テストを頼んだ時点で信用していると思ってくれていい」
「なんや、うれしいなあ。そう思われとんのはええことやな。信用は金では買えへんからな。今日もええ買い物をさせてもろたで。ほならまたな」
帰っていったか。ジョージの事はなんだかんだと信用している。あのタイプは隠し事には五月蠅いタイプだ。秘密だと言ったら守ってくれるタイプでもある。
一見何でも話しそうに見えて、境界線が引かれているタイプだ。これ以上はというラインを明確に引くことができるタイプだな。私の見立てではそう言うタイプだ。
ただ、魔法屋の事はもっと吹聴してくれても良いんだがね。魔法屋の事も話さないだろうからな。競争相手を無為に増やすことはしないだろうな。だからこそ、信用している訳なんだがね。




