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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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147話 9/18 続クライヴ君との話、魔法の開発は自費で頼む、投資はするがね

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 クライヴ君の認識とは違う魔法を作らせるわけなんだがね。まあ認識違いと言う事はよくある事ではあるんだよ。何を基礎として考えるのかによって変わってくるからな。


 私の魔法は形ありきで考えないといけない。形が無い魔法を作るのであれば、形は関係ないんだが、そうでない場合は形を考えないといけない。


「私の店の魔法の特徴ではあるんだが、普通の魔法とは形が違う。普通の魔法の様な形にも出来なくはないが、その分威力や範囲が犠牲になってしまうからな。基本的には形は違うと考えてくれ」


「でも形も色々とあると思うんですが、どんな形をしているんですか? そんな特殊な形をしている魔法があるとは知らないんですけど」


「形は使った魔石インクと皮紙の魔物の形になる。例えば、ゴブリンの魔石インクとゴブリンの皮紙を使った魔法は、ゴブリンの形になってしまう。魔法はゴブリンの形になって、そのまま前に走って行くと言う事になる」


「あの、そんな魔法は聞いたことも無いんですけど。試し打ちで他の人の魔法も見てましたが、そんな魔法は無かったですよ?」


 まあ無いだろうな。こんな形にして、メリットがあるのかと言われたら解らんとしか言いようがないからな。まあメリットも無い事は無いんだが、基本的には普通の形を選ぶよな。


 形を魔物にすることによって、魔物の特徴が出てくるわけなんだが、それを十全に使っている魔法と言えば、ウルフくらいしか無いんだよな。後は空に対して無力となる魔法ばかりだからな。


 対空に関しては、色々と劣る所があるだろうな。地上ではどうなるのかは解らんが、空を飛ばれていたら、こちらも空を飛ぶ魔物の材料で作らなければ話にならない。デメリットとなるところが大きい訳だが、これはどうしようも無い事だからな。形は変えられない。


「魔法には何通りかの作り方があるんだ。それで、私の作り方は、私が考えたオリジナルな訳だ。その作り方で作った結果、形が犠牲になってしまったという訳だ」


「あの……そんなオリジナルな作り方で作った魔法を僕が教えて貰っても良いんですか? なんかそう言うのって秘伝とかそう言う類いのものなんじゃないかなって思ったんですけど」


「基本的には魔法屋の魔法の作り方は秘伝と大差ない。平民が魔法屋を興そうと思っても無理なのはそう言う事だからな。まず、魔法の基礎を解っていないだろう? 魔法屋に入る以上、それは何処の魔法屋に取っても同じことなんだよ」


「あれ? そう考えると、僕って魔法屋を辞めることは出来ないんでしょうか。辞めるつもりも無いんですけど、そのように思ってしまって」


 勘が良いではないか。その通りだ。魔法屋を辞めることは出来ない。出来たとしても、魔法の作り方を漏らすことは許されなくなる。まあ、それはどの職業にも言えることなんだがね。


 鍛冶師の秘伝を知ったら誰かに教えていいものでも無いし、魔道具の作り方にしてもそうだ。教えて貰ったからと言って、公開しても良い情報ではない。


 守秘義務というものはどの業界にいっても付いて回る事には変わりはない。守って貰わないとこちらとしても困ってしまう訳なんだがね。クランに漏れると不味いんだよな。


 魔法使いが自前で魔法を作れる状態になってしまうからな。現状は出来ないからな。……いや、恐らくだが、一部の大規模クランは自前で作っているんだろうが、その他のクランは作れないからな。


「当然だが、魔法の作り方を教わった以上は、この店を辞めさせることは無い。勝手に言いふらされても困るからな。勿論だが、言いふらしたら殺しに来られても文句は言えないと思っておいてくれ」


「ひえ。解りました。誰にも話しません。でも魔法屋をやっていくんだから話したら不味いんですよね? 作り方を真似されたら困るんですよね?」


「不味いな。特にクランの魔法使いに漏れてみろ。誰も魔法を買わなくなるぞ。自分で作れてしまうんだからな。だから魔法の作り方は死んでも言ってはいけない。そう覚えておくように」


「解りました。言ったら僕も魔法屋が出来なくなるし、誰にも言いません。そんな事になったら、折角魔法屋をはじめられたのに、辞めないといけなくなってしまう」


 まあ、そうだな。魔法屋をやりたければ、魔法の作り方は話してはいけないんだよな。当然の事ではあるんだが、最重要な事なんだよな。魔法は誰でも作ろうと思えば作れるからな。


 任意の魔法を作れるのかと言う疑問はある訳だが、基本的には1つの作り方が解れば、2つ目3つ目と作れてしまうのが魔法だからな。秘密は守らないといけないのだよ。


 だからまだクライヴ君には魔法の作り方を教えていないのだからな。これからも口を酸っぱくして言って行くぞ。絶対に話してはならない項目だからな。


 後は、私の魔法の作り方がスタンダードだというのも忘れさせた方が良いのかもしれないが、私の作り方以外を教える気が無いからな。それは別段教えなくとも大丈夫だろう。


 標準的な作り方は教えない。私の店では魔法陣魔法しか取り扱わない。弟子が勝手に開拓した場合は除くが。弟子が頑張って作り方を見つけた場合はその魔法を作ることを許可する。


 売れるのかどうかは別なんだがね。どのように作るのかには興味があるが、文字列閥には辿り着く者が居るだろうな。あれは作り方が簡単すぎるからな。


 もしも作ったらそれはそう言う派閥の作り方だと言う事を教えてやらないといけない。勿論新しい作り方であれば、研究をしないといけなくなるんだがね。


 研究費は店持ちではないぞ。研究費は自分の給料から払ってもらう。当然だが、売り物になるのか解らない事に店のお金を使う事は出来ない。投資位はするがね。

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