145話 9/18 紅茶を入れたぞ、難しくも考えた方が良いという話
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さて、紅茶が入れ終わった訳なんだが、とりあえずは休憩だな。店番と言ってもずっと立っているだけなんだがね。まあ魔法は見て貰っても良いわけなんだが。
その位しかやることが無いだろうからな。魔法を作ることもさせてはいないからな。魔法を作らせるのは10月に入ってからだな。そこから積み上げて行くしかない。
まあ魔力の色的には標準的な色であったからな。合う合わないで悩むことは少ないだろう。同じ赤でも微妙に違うとか言われても困るのは困るんだがね。
「さて、クライヴ君。紅茶を入れてきたんだが、どうだ? ここらで休憩にしようじゃないか」
「解りました。いただきます」
考えて見れば、紅茶の製法も知らない訳だ。どうやって作っているのかが解らん所ではある。が、飲めるのだから気にしない方が良いんだろうな。
知識チートは諦めている。知識を積み上げて生きてきた訳では無いからな。転生するからその手の知識を集めておかないとと生きているものもかなり稀有な存在だろうからな。
普通は転生なんてものは在り得ないと思うものだ。妄想ではあるだろうさ。こうなればいいな、ああなればいいなと考えることは誰しもあるだろう。
だが、実際転生をしてみると、自分が何も出来ないんだなと思う事になる。権力者であるのであれば、何かしら出来る可能性もあるんだが、所詮は平民。権力なんてものはない。
こういうものがあるという点だけで、簡単に作れてしまう様な物は無いという事なんだよな。何かしら必要という事だ。基礎知識か、それとも人海戦術か。
ああ、魔法を作るうえで、考えられることとして、日本語を用いた作成がどうだったのかという事があったな。一応作るには作ってみたぞ。結果は大して変わらないが正解だ。
精霊はどうやら日本語にも精通しているらしい。何故なのか。全くわからんが、日本語で魔法を作ったとしても、文章を正しく認識してくれる。
ただまあ、始めに言ったとおり、大して作成難易度は変わらないんだよな。確かに日本語の方が定義や何からがしっかりしている分、作りやすさはあるんだろうが。
それだと私以外に作れないからな。私の店にやってくる魔法を作る者に対して、日本語も覚えろと言うのは酷な話でもある。流石にそれは強要できない。
そして、結局は初級の範囲から脱することは出来なかったんだよな。初級魔法は初級魔法だったという事なんだよ。日本語だからと言って、精霊を誤魔化すことは出来なかった。
まあ結果そうなるだろう事は大体予想は付いていたがな。日本語だけ抜け道の様な魔法が作れるという事態にはならないという事だ。それが出来るのならば、色んな事が出来てしまうからな。
言語を作成すればいい。独自の言語を作ってしまえばいいんだよ。表音文字でも表意文字でも何方でも構わんが、文字を作ってしまえば良いわけだ。そうすれば、精霊が認識してくれるんだから。
まあ何処までの人間が認知した言語なのかを考えなければならないんだがね。仮にも日本語は異世界で1億人の使用者がいるんだ。認知度をどの位に高めれば言語として認められるのか。
その辺は解ったものではない。日本語で出来たんだから、英語でも出来るだろうと思うかもしれないが、英語は私は使えないんだ。英語の成績は良くなかったからな。
まあそもそもの話、精霊語が出来なければ、魔法は発動も出来ないんだがね。精霊語でスクロールが出来てくるわけだからさ。精霊語が何処かの異世界の言語という可能性も在り得るんだよな。
日本語で作れた以上はそう言う事になるだろう。精霊とはどういう存在なのかが今一つ解っていないんだが、どういう存在なのだろうな。一応魔物という括りではあるんだが。
魔法にしても精霊にしても解らんことだらけなんだよな。まあそれでも使える以上は使うんだがね。使えるのであれば、それでいいと思っているからな。
重要なのは使える事であって、理論やら何やらは研究者に任せておけば良いんだよ。そんな事を考えても無駄なのかもしれないが、無駄だという結果を出すのもまた研究だからな。
「店長は何か難しい事でも考えているんですか? さっきから黙りっぱなしですけど」
「ん? ああ、色々とな。まあ難しい事と言えばそうなのかもしれないが、要は魔法の事だな。どうすれば良い魔法が作れるのかを考えるのも仕事の内だからな」
「なる程。それは僕も考えた方が良いんですか?」
「考えるのは基礎になる魔法の作り方を学んでからになるな。10月からは魔法を実際に作って貰うからな。それまでにどんな魔法を作りたいのかを考えておくといい」
魔法は作り手次第でどんなことも出来るからな。まあ初級魔法であれば、初級魔法の範囲内でという制限があるのはあるんだがね。基本的には何でも出来ると思って良い。
まあまずは既存の魔法のコピーから始まるんだろうがね。それでも魔法陣魔法はコピーが簡単な方だからな。詩集を書くわけでも無いからな。文字列閥に近い所はある。
散文閥にも似ていると言えば似ているんだよな。文字の配置が肝になってくる魔法の作り方をしているからな。魔法陣魔法は図形を使うという点で他とは違っているのだよ。
まあそもそも、魔法の作り方なんてものは、貴族に生まれるか魔法屋にならなければ、教えて貰えない事だからな。平民では知らないことも沢山あるだろうさ。
少しづつ教えていかないといけないんだろうが、持ち逃げされないようにだけ気を付けないといけないな。まあその心配は無いとは思うがね。注意することに超したことは無いんだよ。




