144話 9/18 紅茶を入れるか、前世の知識やチートの話
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魔法を限界まで作っておいた。在庫はまだあるんだが、作れるときに作ってしまうのが良い気がしている。まだまだ認知度が足りないというのにこういうことをやっていても仕方が無いとは思うんだがね。焦る気持ちはどうしても止められないんだよ。
またクライヴ君にお使いに行ってもらわないといけないかもな。そこまで皮紙を貯め込んでいるわけでも無いからな。調査が終わったら大量に買い入れておくか。
さてと、良い時間でもあることだし、紅茶でも入れてくるか。クライヴ君も飲むだろう。喉が乾いていてもおかしくはないからな。多少は飲んでいるんだろうが。
お茶を飲んでいるのかは解らんが、白湯と言うか、一度沸騰させた水は常備してある。それを飲んでくれているとは思うんだが、紅茶は私が入れないと飲まないだろうからな。
さてと、紅茶をいれている間も色々と考えないといけないことがあるからな。今後の店の運営についてだ。まだまだ認知度が低いからな。それをどうにかしたいんだけどな。
しかしだ。クライヴ君にサンドイッチマンをやらせるのも酷だとは思わんか? 私は自分がやりたくもないことを押し付けたくは無いんだがね。
どうにもならないのであれば、やって貰うしか無い訳なんだが、幸いにして、まだまだ余裕はある。客層も悪くは無いんだ。それなりにやって行けるとは思っている。
もうちょっと見つけて欲しい所ではあるんだが、そんな贅沢は言ってもな。仕方がない所があるんだよな。メイン通りに作らなかった私が悪いんだ。
金額を少しでも浮かせたかったんだからしょうがない所ではあるんだがね。メイン通りでやっていたらそれなりに認知もされていたんだと思うが、それはそれで面倒な客も沢山来たんだろうなと思う。
万事上手くいくという事は在り得ないんだよな。毎日数百人の魔法使いに来られても対処は出来ないからな。最大でも34人までだ。クライヴ君を戦力に数えても38人までしか捌けない。
弟子がもっと居るのであれば良いんだがね。そんなに簡単に弟子を取れる訳でも無いからな。優良魔法屋から埋まっていくのは当然の事だからな。競争ごとなんだから仕方がない。
競争力は無いからな。中級魔法が売れるのであれば、戦えるんだがね。そんな訳もなく。普通に魔法を売っていくしか無いんだよな。
今にして思えば、オーダーメイドなんて普通の魔法屋が請けられる訳が無いんだよな。普通の仕事で手いっぱいな所に、普通ではない仕事をしないといけないんだからな。
何気なく言ってしまったが、まあ今くらいの忙しさであるのならば、オーダーメイドも可能だが、今後はどうなっていくのかが解らんからな。恐らくは無理だろうという判断になるとは思うが。
魔法屋を甘く見ていたというか、商売自体を甘く見過ぎていたな。店の経営となると、こんなにも色々と管理をしないといけないとは思っても見なかった。
所詮は前世が会社員なだけはある。社会の歯車の1つだっただけだからな。経営者では無かったんだよ。何処をどうすればこうなるというノウハウが全く無いんだからな。
普通は、前世持ちです。チート持ちです。もしくは知識チートでどうにかこうにかという所ではあるんだが、私の場合はそれには当てはまらないからな。
チートなんてものは与えて貰えなかった。神様が居るのかも怪しい世界なんだ。一応6神教が幅を利かせているから神はいる事にはなっているが、私は会ったことがない。
転生というものは、大抵は神様から指令や何やらを受ける代わりに何かしらの能力を貰って、世界を何とかすると言うのが定番だった。定番だったんだがな。
私の場合は、気が付いたら転生をしていたからな。神様から貰ったチートなんてものも無く。魔力の色は確かに特殊な色をしているかもしれないが、魔力量が馬鹿げた量ある訳でもなく。
本当に普通の人間として、生まれてきただけだからな。チートは無しだ。魔法を作るにおいて、チートらしきものが思い付かない。私の前世は凡人だったからな。
それの所為で、知識チートも出来ない。魔道具開発でチートを使う事が出来たのかと言われたら、出来ないだろうな。魔道具を作ったことが無いから何とも言えないが。
よくあるパターンとしては、前世の物を再現すると言う方法なのだが、私は洗濯板すら知らなかった人間だぞ。その他の知識が特にある訳でもなく。
特にこれが必要ではないかというものが特にない。そもそも必要な物が何かなどの情報を検索できるのであればまだしも、何も無い状態で作れるものがあるのかと問いたい。
そんなものは無いんだと言いたいな。私は特に知っている事は無いんだよ。ドレッシングなんかもあるにはあったからな。かなり高価な物ではあったが、一応あったぞ。
マヨネーズは無かったと思うんだが、あれには酢が必要ではなかったか? 酢なんてものは無いんだが。酢をどうやって作ればいいのかは不明だ。その辺で頓挫してしまう。
中途半端なんだよな。知識が。ここまで出来ているのであれば作れると言ったものがあるにはある。だが、その原料からなかった場合はどうしようもない。作れる訳がない。
物語の序盤の金策でよくある話ではあるんだが、実際にこうして転生してみると、序盤の金稼ぎすら覚束ないのが現状な訳だな。何かしら知識があれば、商業ギルドに売れたんだろうが。
そんな便利な物は無いと言う事なんだよ。前世の私も、もう少しだけ博識であれば良かったんだがね。そんな事を今さら言っても遅い訳だが。博物館によく行くとかであれば良かったのか?
解らん。どういう人間が転生するのが一番いいんだろうな。知識チートをするにしても、ある程度の雑学は知っていないといけないだろう? そんな雑学の王様の様な人が転生しなければいけないのではないだろうか。一般人には無理な気がする。
此処にカカオがあるとしよう。カカオがあれば、チョコレートが出来るんだ。それは知っている。そこまでは知っている。では、カカオとはどのような形をしているのか。
そこから知らない人が多いんじゃなかろうか。因みに私は知らん。カカオなんぞ、調べたこともない。チョコレートのパッケージにあったかなってくらいも記憶しかない。
ついでにチョコレートの製法も知らない。チョコレート工場で働いていた訳では無いからな。そういう関係の仕事に就いていたのであれば、知っているかもしれないが。
そんな訳だ。結局は何も知らないと言う事なんだよ。常識的な事は知っていても、雑学なんかはそこまで知っていない。そんな人物だったんだ。そんな人物に過度な期待を寄せるなと言いたいんだよ。




