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14話 9/6 3人目の客、値切りは標準

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 これだけ風魔法が売れているんだ。もう少し風魔法を並べておいた方が良いのかもしれないな。幾つか持ってこよう。微調整が必要かもしれないが、それはそれだ。まずは売ってみてからだな。


 兎も角、売ってみて反応が良ければそれを追加していく形で行こうか。補充は夜にでもするとしてだな。なるべく600本は維持しておきたい。初めの内は在庫切れなんて事は無くしたいからな。


 その内オーダーメイドで売ってみたり、特殊な属性の物も扱ってみたりとしてみたいが、まずは基本の4属性からだな。火、水、土、風の4属性だ。光と闇は少し特殊なんだよな。


 相互に弱点であることが多い、光と闇の魔法なんだが、市場の流通が少ないのも確かなんだよ。何故かと言うと、光属性が弱点という魔物と闇属性が弱点という魔物が少ないからだな。それでもまだ、光属性が弱点だと言う魔物の方が多いのだがな。


 有名どころだと、アンデッドがそうだな。ゾンビにスケルトン、ゴーストにレイスと多種多様なアンデッドが居るんだよな。なんで発生するのか未だに解っていないそうだが。


 まあ魔物自体がなんで発生するのか解っていないんだがな。魔物は無から生まれてくる論者や魔王がいる限り何処からともなく召喚できるなどと、よく解らない事を言っている人物も居るんだが。


 無から生まれるのは解らんでもない。ワイルドボアなんぞはこの時期によく出てくるが、年中居る訳だ。数が減った形跡が無いんだよな。どうやって増えているのかも謎なんだよな。


 魔王は終末論の一種だな。世界は魔王に支配されている。人間もまた魔王の遊戯の駒に過ぎないとかよく解らないことを言っている人たちが居るんだよな。


 それでも6神教を信じている辺り、よく解っていない。魔王の存在は6神教には謳われていないはずなんだがな。何処から魔王を引っ張り出してきたのかがよく解らん。


 まあ兎も角、アンデッドには光魔法なんだ。ただ、他の魔法でも遜色ない為に使われているとは聞いていないがな。ぶっちゃけ作成難易度が高いだけで、威力は他と大差ないと言われたら、ねえ?


 そして、明確にこれだと言う対象が居ない闇属性。一説には妖精や精霊には闇属性が共通で弱点だと言われているが、妖精や精霊を見る機会がまず無いと思われる。


 何処に現れるのかも不明だし、気が付いたら居なくなっているのが妖精や精霊だ。妖精は100年に1度見るか見ないかと言う話だし、精霊に限ってはおとぎ話のレベルである。


 ただ、討伐の実績はある。精霊の魔石は王家の宝物庫の中に幾つか眠っているとされている。まあ噂の類だが、上級魔法でなければ傷も付けられないとかそんな次元の話である。


 まあ目にすることは無いだろう。敵対したら死ぬしか無い訳だがな。上級の闇属性の魔法なんぞ作れるのかと言う話になる訳でな。少なくとも元は取れない可能性が高い。


 上級の魔法も作りたいのは山々だがな。軍に伝手が無いのだよ。……いや、同期に連絡を取れさえすればあるとも言えるんだが、相手は貴族様だ。こちとら平民な訳だ。ハードルが高い。


 それに元が取れなければ破産だ。上級魔法が一体幾らすると思っているのか。安くても大魔銀貨1枚からだ。その位上級魔法は貴重なんだ。試し打ちで1回詠唱をしたことがあるがな。


 発動しなければ魔法は消費されない。だから試し打ちはタダみたいな物だ。使えれば儲けもの。そのまま魔法兵になる道が付くだけだ。軍に入らなくて済んで本当に良かったよ。


 で、アンデッドの話だったな。光魔法は確かに特効級の威力なんだが、そこまでの威力が必要なのかって話と、威力よりも範囲だろうと言う結論であって、余り人気が無い。


 作成難易度に価値が合わないんだよ。未だに光魔法を完全に狙って出す文章は文字列閥にしか存在しない。それも高威力低範囲の魔法だけなんだよな。読みにくいし、嫌いな人は嫌いな魔法だな。私は特に気にしたことは無いが、魔力消費がな。


カランカラン


 お、客だな。今はスクロールを補充しているところだ。風属性のな。どうせ使うのはこの辺だろうから30個まとめて持って来た感じだ。


「なんや、近い所に魔法屋が出来とるやんか。知らんかったわ~」


「いらっしゃい。因みに何処のクランの人だ?」


「おおすまんすまん、自分はジョージ。クラン「大河の一角」の所属や。よろしくな。それでやな。何時魔法屋始めたんや? 知らんかったわ~。魔法屋見つけたらとりあえず入っとくのが礼儀やろ? そんな訳でや、魔法見せてな。ああ、気にせんでもええでな。見た以上は買う。1つは買うやろ。まずは試し打ちせな解らんからなあ。それが一番やで。合う合わんは使ってみな解りません。やから買うんやろ。当然やな。あ、合わんかったらもう来うへんから。クランの魔法使いには言うとくけど。いや、3つ買って行ったら皆で試し打ち出来るやん? せやな。3つ買ってくわ。とりあえず見せてな」


 お、おう。マシンガントークに若干の関西弁訛りが付いてるようなついてないような。何故か和歌山とか奈良とか三重とか滋賀とか。その辺りの人の訛りっぽい。純粋な関西弁とは違う何かを感じた。その県の人ごめんね。そういうイメージなんだ。


 ただまあ、魔法を見る目は真剣ではあるんだが、五月蠅いな。一つ一つに感想を言っていくのはなんでなんだろうな。別にいいけどさ。もう少し静かに見れないものか。


「なんやこれ。おもろい形しとるやん。これは見たこと無いわー。使うてみやな解らんなー。ええ魔法かどうか解らんなー。解らんもんを買わされるんやで? ええとは言わんよな? とーぜん何かあってええもんちゃうの。なーなー。頼むわ」


「……1本当たり、中銀貨1枚の所を小銀貨9枚でどうだ? それならいいだろう?」


「3本も買うんやで! もう一声! 売れた方がええやん。使い勝手が良かったらなおええやん。お得意様になるんやから。もう一声! さあ、言ってみよう。いけるいける。もうちょっと何とかなるやろ。たのむわー。店主のええとこ見てみたいなあ」


「……3本で中銀貨2枚と小銀貨5枚だ。それ以上は負からん」


「待ってました! ならこれとこれとこれな。お代はこれでええんやろ? 言うたもんな? 解っとるって。使い勝手が良かったらまた買いに来るからな。まあ魔法次第や。自分の腕を試すええ場面やん? もっと自信もって薦めなー。今度買いに来るときはちゃんと報告するって。また負けてくれるんやろ? ええ人やなあ。解ってるって。合えば買いに来るって。ほなまたなー」


 行ってしまった。嵐の様な奴だったな。とりあえず、新しいクランの内の1人だったな。近くと言っていたからな。恐らくそこのスラムのクランの何処かだろう。3人の魔法使いがいるようだがな。


 まあ、値引きはしたが、原価割れはしていないからな。毎回あの調子で来られても堪らんわけだが。まあ悪いやつでは無さそうな感じはした。解らんが。


 とりあえず、売れたことを喜ぶとしよう。売れないと生活費が嵩むからな。別に生活が出来なくなるほどには困っては居ないんだがな。売れるに超したことは無いからな。さて、次はどんな奴が来るんだろうか。可能であれば普通の奴で頼みたい。

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