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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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137話 9/18 9人目の客、どんどんと人が増えてくると嬉しいな

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 在庫が一気に無くなってしまった。いや、まだまだある訳なんだがね。使える魔法の在庫を確認しないといけないか。あれだけ買ってくれると売り甲斐もあるってものだ。


 多分ドロシーが東の魔法屋の仕入れ係にもなっているんだろうな。本当に欲しいものは自分で買いに行くんだろうが、御試し用の魔法なんかは誰が買っても一緒だからな。


 まあ、私の魔法は誰が買っても一緒なんだがね。癖は特に無し。誰が使っても大差はない。そう言う魔力の色をしているからな。形は癖があるんだがね。


 それは仕方のないことなんだよな。作り方がそうなっているんだから仕方のないことなんだよ。諦めていると言っても良い。威力や効果を考えると形はどうしても変えられないんだよな。


 それでも使ってくれると言うのは有難いことでもある。使い勝手は形の割には良いと思っているからな。魔法にもそれなりに色々とあるが、使いにくい訳ではないだろう。


 特に森みたいな場所であれば、使い勝手は良い方だろう。元が魔物だからな。木なんかの障害物は避けてくれる。ワイルドボアの魔法は避けてくれないし、ノイジーバードの魔法は一度空へ舞い上がることを考えれば、森では使えないんだが、他の魔法は使えるからな。


 買って試してもらえれば解る事なんだが、注意は必要だからな。森での使い勝手は良いだろう。他の魔法が木を避けてくれるのかは知らないからな。


 矢や球が木を避けるのかと言う疑問はある。円錐や柱であれば障害物は関係ないんだろうが。刃もそうだな。あれも障害物を避けてくれるのかが怪しい所だな。


 避けないならば私の魔法の一強になるんだがな。私の魔法は木を避けるからな。障害物は避けて通ることが出来る。流石に死体と言う障害物は避けてはくれないんだが。


 何かしら利点が無いと魔法は売れないわな。多分森ではいい感じに使える魔法なんだろうと思う訳だ。決して使えない魔法を売りつけているわけではないんだよ。


 便利に使ってくれればいい。私の魔法を便利だと思ってくれれば有難い。便利で無いとは思っていない。いい効果が付いていると思っている。だから売れさえすればリピートはしてもらえると思うんだ。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「おお此処か。あいつが言っていたのは。店主、魔法を見せて貰うぞ」


「ああ、それは良いんだが、宣伝した誰かが伝えてくれたという事か? まあそれは良いとして、名前とクラン名を教えて貰えるか?」


「そうだな。飯屋で教えて貰ったと言っていたぞ。俺はロバート。クラン「猛る黄金」の魔法使いだ。よろしく頼むよ。まあまずは魔法を見せて貰うがね」


 飯屋で宣伝したと言うと、あの人かな? 名前までは聞いていないんだが、多分あの人だろう。直近で魔法使いがいると言っていたのはあの人くらいだからな。


 見て行ってくれるのは大変に助かる。確か、平原で狩りをしているクランだったと記憶しているんだが、見ているのは風属性のものだな。うん、まあ平原にはそれだよな。


 今の平原はワイルドボアの狩場になっているからな。必然的に風属性が売れることになる。もう少ししたらウルフ用に火属性の魔法も売れだすんだろうが、まだ早い。


「色々と特徴のある魔法だな、店主よ。端的に言おう。ワイルドボアを相手にするのであれば、どの魔法が良い? 正直な所、魔法が特殊過ぎて、威力くらいしか解らん」


「そうだろうな。私の作る魔法は少しばかり特徴があるからな。使い勝手は人によって違うんだが、ワイルドボアにはワイルドボアの魔法がシンプルに使いやすいとは思う。威力はワイルドボアの突進を止めるだけの威力がある。この中だと……これになるな」


「これか。……威力は確かに高めだな。この範囲が地上と言うのはどういう意味だ?」


「ああ、形がワイルドボアの形をとっているだろう? だから地上を走る様に魔法が向かって行く訳だ。当然ながら空は飛べない。故に地上となっているのだと思う。明確な距離は解らんが、1時間ほどは走って行くはずだ」


 ワイルドボアは魔法でもワイルドボアなんだよな。空は飛べない。翼が無いからな。翼がある猪なんぞはいないはずだ。私は知らん。魔物もそこまで詳しい訳では無いからな。


 魔物に詳しい人は居るだろうが、殆どはこの近辺の魔物に詳しいレベルだとは思う。貴族院の中には様々な魔物に精通している人は居るのかもしれないが、知っていてどうなると言う話でもあるしな。


 ……考え込んでいるな。まあ無理もない。初めてみる魔法だろうからな。買ってくれるのは買ってくれるのだろうが、数をどうするのかという所が迷いどころだろうな。


「店主、これ以上の威力の魔法はあるか? 出来ればそちらも紹介して欲しいんだが」


「解った。それ以上の威力となると、マッドフロッグの魔法かレッドベアの魔法になるんだが、……マッドフロッグの魔法は切らしているな。丁度さっき売り切った所みたいだ」


「となると、レッドベアの魔法か。……これだな。ふむ。確かにこれはいい感じの威力が書かれている。読んだ限りだと、ワイルドボアでもかなりのダメージになりそうだな」


「そうだな。それを使ってもらった人からの感想は、ワイルドボアが瀕死になったそうだ。それだけの威力があると考えて貰っていい」


 タイラー君おススメの魔法だな。魔法は威力だと言っていたからな。確かに威力はかなりのものではあるんだよ。若干高すぎるのではないかとも思う訳なんだがね。


 威力偏重主義者でも無ければ必要ないほどの威力だろうとは思う訳なんだが、まあ考えているのは癖でどの位の威力が削られるのかという事だろう。恐らくだが。


 合う合わないはどうしてもあるからな。それを気にし始めると魔法使いはやって行けないんだよ。合わない魔法は切り捨てる。その位の意気込みで無いと魔法使いは勤まらない。


「よし、ではワイルドボアの魔法を2つとレッドベアの魔法を1つ貰おうか」


「ああ、中銀貨3枚になる。……毎度どうも。また使ってくれると助かる」


「それは使ってみてからさ。まずは使ってみない事には解らん事だらけだからな」


 まあそれはそうだろう。魔法の威力やその他は満足してくれても、形に満足いってくれなければどうしても駄目だからな。その辺は仕方がない。


 何にしてもまた魔法が売れたわけだ。マッドフロッグの魔法が切れてしまっていたのは失点だったが、ジョージが帰って来るまで新しい魔法を作れないからな。


 とりあえずはワイルドボアの魔法はもう追加しても良いだろうな。探しても2つしか見つからなかったんだから大丈夫だろう。倉庫の方から持ってくるとするか。

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― 新着の感想 ―
[一言] ワイルドボアとかウルフの魔法って射程だけなら数十キロだよな。まあウルフは追い込んで戻ってくるから半分の距離にしろ地平線の向こうまで行く。 他の人の魔法はたぶん視認距離が最大だろうから一番の違…
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