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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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135/464

135話 9/18 ギース来店、魔法屋の開店時間

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 朝食もまあゆっくりは出来なかったが、それなりに美味しく頂いて暫く。紅茶を飲みつつ、店番をやっているわけだ。そろそろ来店の見込みがあっても良い頃なんだがね。


 時刻は9時過ぎ。良い感じで2、3軒回ってきた頃合いではなかろうか。まあ解らんがね。多分その位の時間だろうと思っているんだが。こればっかりは聞いてみない事には解らない。


 クライヴ君の調査でも解らないことはある。魔法使いがどのようなルートで買い物をしているのかは解らんからな。それなりに優先順位があるとは思っている。


 勿論の事、私の店は最後だ。開店したての店を優先的に回るのかと言われたら回らんだろうからな。ここは1つの保険の様なものでありそうだな。


 それでも良いがね。実際、魔法は売れ残っているんだからな。まあ必要ない属性まで売っているのだから、売れ残っても仕方がない所ではあるんだがね。


 まあ特定の用途にしか使わない魔法も多々ある訳だ。それらを売りさばこうと思っても、難しい所ではあるんだがね。特定属性なんてものは特にだな。


 この間作った重力魔法なんてそのものだろう。あれを有効活用できる敵が居ないんだからな。闇属性の魔法が有効に効く魔物がそもそも居ないんだから仕方がない。


 遠くの何処かには居るのかもしれないし、この近くに妖精が湧くようであれば、有用ではあるんだが、それだったら別に普通に闇属性の魔法を作ればいいだけだからな。


 何も重力魔法に拘る必要がない。あれを使うにしても、まずは読めない事には話にならないしな。重力魔法が特効である魔物が居れば話は変わってくるんだがね。


 まあノイジーバードに効きそうだったから形をノイジーバードにしたんだが。飛んでいる魔物に対してはかなり有効ではあるとはおもうんだが、どうなんだろう。


 そもそもとして、闇属性の魔法自体が珍しいものでもあるんだが、それはそれだな。闇属性が活きることは、今後も無いとは思う。だから重力魔法もお蔵入りなんだろうな。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりしていってくれ」


「ええ、ゆっくりしていきますとも旦那」


 ギースか。背負い袋にはやはり幾つか魔法が入っているな。見えないが、入っていると思われる。膨らみ方からそこまでの数は買い込んで居ないような感じはするが、どうだろうな。


 まあギースなら何でも答えてくれそうな感じはしているが。なんとなくだが、世話焼き体質とでも言うんだろうか。面倒見が良い様な気がしている。まあ魔法屋に対してはどうなのかは解らんが、クラン員に対してはそうなんだろうと思わせるところがある。


 聞くのは聞くんだがな。聞くのもタダでは無いんだが。情報料は取られるのは目に見えている。だが、聞かずにはおれまいて。今後の運営に関わってくることだからな。


「なあギース。私の店に来る前に、何軒の魔法屋を回ってきているんだ? 当然ながらここが最後なのは解っているんだが、聞きたくてな」


「そうですな。ここが6軒目と言う奴でさあね。魔法屋の位置は大体はご存じで?」


「西の方の魔法屋であれば、何軒か知っているんだがな。東の方は私の店も含めて6軒あるという事しか知らん。という事は、東の魔法屋を全て見て回ってきたという事で合っているか?」


「そう言う事でやす。東の魔法屋をぐるりと回ってきて、最後にここに寄らせていただきやした。まあ見る必要の無い魔法屋もある訳でやすが、新規の職人が居ないとも限りやせんからね」


 なる程な。東の魔法屋を全て回ってきている訳か。それでもこの時間帯になるんだな。まあギースは読む速度が早いからな。それとなんとなくではあるんだが、足が早そうではある。


 恐らくは、東の魔法屋は中央通りに面しているはずだ。西の魔法屋は中に入るところも多少はあった気がしているが、基本は魔法屋は中央通りに並んでいる。


 それをぐるりと見て回ってきたと。やはりだが、結構な時間から始めていそうだな。何時からかは解らないが、開店と同時に入っているんだろうさ。


「それでだな。他の魔法屋は一体何時から開いているんだ? 私の魔法屋は開いているのは5時30分ごろからなんだが、実働は6時30分だ。結局は私が食事を終えたタイミングになってしまう」


「起きる時間によってはそうなるでしょうな。店主は朝には強い方だという事ですな。ただまあ、冒険者や魔法屋としては遅い起床になるんでしょうな」


「やはりか。冒険者も外に出る関係上、早く起きないといけないのはなんとなく解っているんだが、魔法屋が何時からやっているのかが解らなくてな。その辺りを教えてくれるか?」


「この都市の魔法屋は殆どの店が同じ時間に開店しますな。大体が4時ごろになってやす。4時に開けるという事は、それまでに色々な事を終わっていないといけやせん。そうなると2時30分頃には起きているんでは無いかと思う訳でやす。冒険者もその位には起きてやす」


 4時か。そうか。そうなるのか。あながち私の店が遅すぎるという訳でも無いんだな。冒険者の活動時間に合わせて4時にしているというのが正解か?


 多分そう言う事だろうな。4時か。別に構わんが、遅くても問題が無いと言えば無いんだよな。わざわざ他も店に合わせていく必要は無い訳だ。ギースがこれならば、9時ごろに開けても問題はない。


 私の魔法が特別だというつもりはない。特別では無いんだよ。ただ単純に、魔法の数が足りていないのだから、早めに開店して、準備をしてもそこまで変わらないという事なんだよな。どうせ魔法は足りていないんだからな。ゆっくりと店を始めても問題は無い訳だ。


「参考になったよ。現状、他の店に付き合って早く開ける理由が見当たらないから、とりあえずは今のままの開店時間で行くとするよ。6時30分に開くと思っておいてくれ」


「解ったでやす。では、今日はこの2つでお願いするでやす」


「中銀貨1枚と小銀貨7枚だな」


「流石旦那。解っていらっしゃる。ではこれで。また来るでやす」


 行ったか。何時から始めているのかは解った。とりあえずは、何時に終わるのかを確認して終わりだな。クライヴ君の仕事が何時に終わるのか次第になる訳だ。


 売れにくい魔法を作れば、時間がかかるという事なんだろうな。土属性なんかは作っても売れていかないだろうしな。この辺りだと、マッドフロッグにしか使わないからな。


 まあいいさ。誰かが必要としているかもしれないからな。在庫はある方が良いだろう。とりあえずは焦らない事だ。焦っても仕方が無いんだ。焦らないというのがこれほど難しいとは思わなかったが。

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