131話 9/17 クランの交流会について、クライヴ君の魔力の色は赤色
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さて、晩飯を食い終わって帰路に着いている訳なんだが。クランにしても色々とあるという話をしていたんだがね。まあ上手くは行かないという事らしいぞ。
思った以上に、クランは他のクランを知らないのかもしれない。特に都市のどの辺りにあるのかも解らないクランが多いそうだ。交流会はあると言ってはいたがね。
交流をするにしても、近場のクランと言うか、組んだことのあるクランと交流をするのが一般的なんだそうだ。何処のどんなクランともするわけでは無いという事なんだよな。
交流の目的は色々とある。合併吸収の面もあるし、婚活の面もあるし、移籍するという面もある。クランの交流に寄って、今後も円滑に組んでいこうという目論見が大半みたいだがな。
知らないクランとの交流会は殆ど無いらしい。合同交流会で5、6のクランが集まった時に1つ2つ知らないクランがあるというのはあるらしいが、差しで交流するという事は無いらしい。
見分を広めるためにも、どんどんと交流すればいいのにとは思ってしまうんだが、そもそも、何処にどんなクランがあるのかが解っていないんだから論外という訳なんだよな。
やはり、クランを纏めるギルドが無いのが問題なんだろうとは思う訳だ。近場でしか交流会をしないんだから仕方が無いんだよな。離れた所に良い感じのクランがあるかもしれないというのにな。
クランにはクランの拘りというものがあるんだよ。それが似ているのであれば、くっ付いてしまえば良いと私は考えているのだがね。主義主張が違うのにくっ付けとは言えないからな。
似たようなクランであれば、くっ付いてしまった方が得だ。大きくなればなる程に得になっていくんだからな。税金の面では苦労するのかもしれないが。
はっきり言って、小さいクランが沢山あるよりも、大きいクランが2つ3つある方が色々と都合が良い。魔法屋に取ってもな。くっ付いて居てくれた方が魔法は売りやすい。
くっ付いてくれるという事は、魔法使いも一緒に動くことになるからな。魔法使いも動いてくれれば、それに勝ることは無いんだよ。1人の魔法使いを捕まえたらその全員に知られることになるんだ。
こんないい話は無い訳なんだよ。組めるのであれば、始めからクランを纏めておいてくれると助かるんだがね。大きいことは良いことだ。大は小を兼ねるというだろう?
つまりはそう言う事なんだよ。魔法使いが固まってくれる方が、私としては有難い。一々宣伝をしないといけないのは変わりないが、宣伝をする手間も省けるからな。
一気に客が増えてくれるのは有難いことなんだよな。ちまちまと増えるよりもガツンと増える方が嬉しいのは確かな事ではあるんだよな。
さて、帰って来たな。店番がいるというのは良いことだな。少しの間だけでも、店番がいると言うのは安心できる。まあ店番をやらせないといけない事態になっている方が問題なのかもしれないが。
「いらっしゃ、おかえりなさい」
「ああ、今帰った。ちょっと待っていてくれ。工房に寄ってからすぐ来るからな。それが終わったら明日のために早めに寝てくれ。それではもう少し待っていてくれ」
「解りました」
とっとと鑑定魔法を使ってしまわないとな。飯を食いに行く前でも良かったんだが、別に何方でも変わらな……変わるな。しまった。飯を食いに行く前に鑑定しておくんだった。
仮称、身体能力については冒険者をみれば解ったかもしれないというのに。やってしまったな。良い実験の機会だったというのに、潰してしまったか。
まあいい。次からは気を付けよう。弟子が急に増えるという事は在り得ない気がするんだがね。まあ明日でも良いんだが、今日済ませてしまうとするか。
「戻った。それでは今から魔法を使う。何、丁度1回分は残してある。魔法を使う分には問題ない。ああ、攻撃魔法で無いから安心してくれ。そう言う魔法では無いんだよ」
「よく解りませんけど、とりあえず魔法を使うという事なんですね」
「そう言う事だ。では『映る瞳見る瞳。全てを見通せ真の目。映る情景は未だ見ぬ景色 』」
さて、とりあえずは自分を見る。前回と変わりがないかを確認しないといけない。前回と違う物が見えていたら鑑定魔法の意味が無くなってしまうからな。
とりあえずは、自分の魔力の色は無色である。それは良い。それで、仮称身体能力の色は紫だな。前回と変わりなし。鑑定魔法はちゃんと機能していることを確認できた。
それではクライヴ君の色の判別だが、……2回分しか無い魔力と言うのは、確かに少ないものだな。色は赤色をしている。これはジョージと殆ど同じ色だな。
常連の中に、同じ色がいると言うのは良いことではある。ジョージには基本的にはクライヴ君の魔法を買ってもらう事になるだろうな。今後、クライヴ君が作ることがあればの話だが。
仮称身体能力の色は緑色だ。こっちは殆ど意味が無いだろうがね。何に使うのかが解らん色だからな。まあ解るに超したことは無いんだが。……前衛には向いていないな。恐らくは。
「あの、どうなったんでしょう? 何が起こっているんですか?」
「ああ、魔力の色を、魔力の癖を見ているんだ。これはそう言う魔法なんだ。とりあえず、クライヴ君の魔力の色は赤色だ。一般的な色だろうとは思うから、魔法を作る分にもそこまでのハンデは無いと思われる。まあ研究をしているわけでは無いからな。詳しくは解らんが」
「そうなんですね。赤なんですか。それでは今後は魔法を作っていくという事なんですか?」
「まだだ。10月に入ってからと考えている。9月中は雑用をメインにやって貰う。その内必要な事ではあるという事だな。それをやって貰うから魔法の作成はまだ先の話だ」
クライヴ君が図形に才能があるのかどうかは解らんが、図形の才能が無いと私の魔法は作れないからな。偶にいるんだよな。どう頑張っても図形が書けないという人が。
努力でどうにかなることでもあるんだが、ある程度の才能は欲しい所ではある。まあ六芒星くらいは簡単だから書けるとは思うが、それ以上となってくるとある程度の才能が必要になる。
初級でそこまで複雑な図形は使わないとは思うがね。流石に出来る範囲内の事であるとは思うんだがな。こればかりはやらせてみない事には解らない。やってみないと解らないんだよな。




