129話 9/17 魔法屋のスタイル、魔物は強そうだよなって話
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「ただいま帰りました」
「ああ、次は私が晩飯を食べに行くからそれまで店番を頼んだ。値下げ交渉には応じなくて良いからな。そう言うのは私が受け持つから定価で売りなさい」
「解りました」
クライヴ君に値下げ交渉をしたら原価を考えずに売りそうだからな。定価で売らせておくのが良いだろう。なんとなくだがそう言う気がした。勘の様なものだがね。
さて、晩飯を食うのは良いとして、クライヴ君には今日から早めに寝て、夜が明ける前に魔法屋に張り込んで貰わないといけない。とりあえず、5日間程拘束してしまうが、問題は無い。
予想通りであれば、昼過ぎには帰って来れるだろうからな。朝早くに店を開けて、昼には完売というのが、普通の魔法屋のスタイルな気がする。そう言う気がしている。
新人がいた場合でも同じだろう。新人の魔法は試してみない事には相性が解らないんだからな。とりあえず確保するだろう。そうして魔法を売っていくのだろうから、昼前には完売するだろう。
私の立てた予想としてはこんな感じだな。私の店はまだ認知されていないから昼が過ぎてもやっているが、普通の店だと3時間も開店していれば売れてしまうのではないか。
アリアナにしてもギースにしてもジョージにしても、私の店は一番最後に来ているのでは無かろうか。多分そうだろう。行きつけの店を3軒ほど回って最後に来ていると言った感じがする。
これはあくまでも勘だがね。私の店で最後の調整をしているのではないか。他の店で買えたらそれはそれで良い。買えなかった場合は私の店で多めに買えばいい。
そんな感じで魔法を確保しているのではないかと思う訳だ。そうでないと、魔法が足りない筈だからな。魔法使いの数に対して、魔法屋が圧倒的に少ない筈なんだよ。
毎日生産したって追いつかない程には魔法屋は少ない筈だ。私の調べではそうだった筈なんだよ。なのに私の魔法屋では焦っていないからな。
私の店はまだ認知されていない安地だと思われていると言う事だろう。恐らく、順路を組み立てる際に一番最後に組み入れられているに違いない。
恐らくだが、他の店では余裕なく魔法を見ていることだろう。見る速度が異様に早いのもそれもあるんだろうと思う。早く見て買わないと次の店があるからな。
そうなってくると、何時店を開けた方が良いんだろうな。とりあえずは午前中に開けた方が良いんだろうが、どうなんだろうな。魔法を毎日作らないといけない日々が近づいてきているのか。
それはそれで面倒な事なんだろうが、仕方が無いからな。何時どの魔法を作るのか。何属性の魔法を作るのか。考えないといけないと言う事なんだな。
今はそれを考えなくても良い感じで商売が出来ているから良いものの、その内焦らないといけない様になるんだろう。予想ではあるが。そんな日々はあんまりな。
もう少しゆっくりと構えたいものなんだがね。兎に角急がないといけないと言うのは余りにも勿体ない気がする。もう少し、余裕を見ておいて良い気がするんだが。
さて、中央通りに出てきたわけだが、今日はずっと先まで並んでいるな。大規模なクランが動いたのか? そんな訳では無さそうだな。色々なクラン名がある。……いや、そうとも言い切れないのか。
クラン名が変わっても、そのまま使い続ける可能性がある訳だ。合併したは良いが、荷車の表記をそのままにしている場合もある訳だからな。一概には言えないのかもしれない。
何せ書き換えるのが面倒だからな。そんな事をしていたら、木工屋が儲かって仕方が無いだろうからな。クランの吸収合併の話は多々あるだろう。それに一々対処をしていたら切りがない。
既に無いクランの名前かもしれないという訳だ。新しいのは流石にそのクランの名前が書いてあるんだろうが、古いものについては解らないとしか言えないんだろうな。
まあ何にしても、クランが盛況なのは何よりだな。魔法が売れる。認知してもらっていればの話ではあるんだが、売れて売れて仕方が無いと言ってみたいな。
しかし、ワイルドボアの大きさは反則だろう。あれが突進してくるんだろう? 前衛で大楯を使う者がいるとは聞いたことがあるんだが、本当かと言いたくなるよな。
あの巨体を止めるのか? 人間を辞めていないかと思う訳なんだがね。恐らくだが、鑑定の時に見えた仮称身体能力が可笑しなことになっているんだろうな。
そうでないと、余裕で吹き飛ばされると思うんだが、受け止める訳だろう? 冗談だと吐き捨てたい気持ちになるんだがね。魔法で止めない事にはどうにもならん気しかしないんだが。
私の魔法で止まっていると言うのだから、威力は大したものだろうと自画自賛できるところだな。あれを止めるんだからな。良い感じの威力だと言う事だろう。
それに比べてゴブリンの貧弱さよな。数が頼りのゴブリンだ。人間よりも若干小さいくらいの体格しか無いんだものな。あれにも魔法を使うんだろうが。
あれであれば、何とか人で倒せそうな気がするよな。1対1であればの話だが。1対3とかになってくると怪我も在り得るだろうな。数で押されるとどうしてもがある。
普段であれば、ゴブリンの方が効率は良いだろうな。数も多いし、負傷する可能性も少ない。荷車の占有率も低いしな。ワイルドボアの季節で無ければ、ゴブリンの方が美味しそうだな。
冒険者では無いから解らんがね。平原でゴブリンの群れと遭遇をしたと考えると、それはそれで怖いものがあるからな。まずもって1対多に見えてしまうからな。
そればかりはどうしても慣れが必要だろう。仲間がいると忘れないことが重要なのだろう。連携もある程度は熟さないといけないんだろうな。
そうなってくると、やはりクランは大きい方が良いという結論に辿り着くわけなんだがね。連携は取れた方が良いだろう。やはり数の暴力には数で対抗しなければならんだろうな。
まあ考えるのはクランの仕事であって、魔法屋の仕事では無い訳なんだがね。何でも良いとまでは突き放す気は無いが、とりあえずは自分たちで何とかしてくれとは思う。小さい所はどんどんと合併を進めていくべきだろうと思うよ。私はな。




