128話 9/17 魔法を作る速度は上げた、もしかして時間を間違えているのか?
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さて、反省をしたところで、紅茶タイムといこうじゃないか。もうすぐ晩飯。それまではゆっくりとしていても良いだろう。魔法はかなり急いで作ったからな。結構疲れている。
1枚に30分と時間を掛けていたころが懐かしい。店番をしながら書くと言う事は、急がないといけないんだよな。自然とそれに順応している。まあ散々作ってきたことの繰り返しだからな。
今までは丁寧に丁寧に30分掛けて1枚を仕上げていたところを1枚5分程度に縮めただけだ。やっていることの難易度は変わらないんだよ。それで、手を抜けるところを抜いた形になる。
字が綺麗な方が良い魔法になりやすいとはいえ、ある程度綺麗であれば、誤差の範囲内に収まるんだよ。精霊が納得すればいいだけの話だ。
文字に癖のある人はゆっくりと落ち着いて書かないといけないだろうが、そんな癖は特に無く。至って普通の字を書く私にとっては多少早くとも問題は無かったわけだ。
今後もさくさくと作っていく予定だ。そうしないと間に合わなくなりそうだからな。魔法が足りないという未来が一番嫌な未来なんだよ。それだけは回避したい。
とまあ、いっちょ前な事を言ってはいるが、半人前も良い所だからな。まだまだ魔法屋としては半人前だ。魔法が足りないと言うくらいにならなければ一人前とは言えんな。
何時になると言うのかと言う話ではあるんだが、単純計算で魔法使いは最小でも1万人を超えるんだ。32店舗しかない魔法屋で足りる訳が無いんだよ。需要は沢山あるはずなんだよ。
沢山作れるという者ばかりでは無いだろうし、そもそも初級魔法を対象にしていない人も合わせるとかなりの数が居たとしても魔法の数は足りていないだろうと思う訳だ。
上級魔法を専門で作っている者も居るだろうしな。上級魔法を作ろうと思えば、この辺りだと飛竜を使わないといけない訳だが、飛竜狩りの冒険者クランもあることだしな。
その辺は上手く回る様になっているんだろう。魔法屋も知名度が足りてくれば、毎日人がやってきて、魔法が無いかどうかの確認に来るという日が来るんだろうか。
他の魔法屋はそうなっているだろうしな。在庫を抱えるまでもなく、売れていっているんだろうな。そんな日が来ると有難いが、忙しくなりすぎるのも考えものだな。
まあ兎も角、弟子を沢山抱えないといけない訳だ。魔法屋になりたいと言う人を捕まえないといけない訳だ。大抵は冒険者の魔法使いになってしまうからな。
魔法は作るよりも使う方が楽しいのはその通りだ。魔法は使っている方が楽しい。敵を倒すのが楽しいと思う者もいれば、魔法の詠唱を楽しいと思う者も居るだろう。
私も使うのも楽しいぞ。作るのも楽しいが。作る方が楽しいと思う者がどれ程居るかと言う話になってくるわけでな。大抵は使う側に回る訳だ。それももの凄い数が。
私の店が知れ渡った瞬間が、私の店から魔法が無くなる日なんだろうな。恐らくそう言う気がしている。夕方にゆっくりと魔法屋を回る魔法使いが少ないのはそう言う事じゃないか?
午前中に回らないと魔法が回収できないから午前早くに回っている。早くと言ってもそこまで早いわけでは無いんだが。……私の店を最後に回している可能性はあるんだがね。
まだまだ知られていない魔法屋だ。最後に回してもまだ魔法は残っている。だから午前中の少し遅いくらいの時間にやってくる。これで間違いないのでは?
大抵は魔法屋を回り終わった後に寄っているのでは? そう言う気がするんだが。気のせいでは無いとは思うんだ。来る魔法使いが大体背負い袋に魔法が詰まっているんだからな。
ドロシーが大量に抱え込んでいったのも、ここに魔法屋があると聞いてとりあえずは確保しましたという感じでは無いのか? 魔法使いの人数も知らない訳だが。
だとすると、色々と合点がいくところがあるんだよな。となると、魔法屋は夜の終わりごろから開き始めて、昼間には店じまいをするのではないか。そう思えるんだが。
私の店が例外なのか? そうかもしれん。軽く市場調査をした時も朝だったしな。確かに魔法は少なかった。これが標準なのだと思っていたが、違うようだ。
魔法が少なかったんではなく、売れて無くなっていたが正しいのか。そうなると、今後はどうした方が良いのだろうな。他の店に合わせに行くのが良いのだろうか。
それともこのままでとりあえずは行く方が良いのだろうか。解らん。商売戦略は専門外だ。兎に角、長い時間をやると言うよりも、短期決戦の様相な訳だ。
魔法を何時から売るのかと言うのは色々と考えられるが、兎も角私の考えが甘かったのではないかと思い始めてきたぞ。少しばかり調査をしてもらおうか。
「クライヴ君、ちょっと明日からやって貰う事があるから、早起き……いや違うな。夜に出かけてくれるか? 少しばかり大変だろうとは思うが」
「やります! けど、何をしたら良いんですか?」
「他の魔法屋が何時から何時までやっているのかを調査したい。全部の店を把握するのは難しいとは思うから何店舗かでいい。とりあえずは5店舗ほど見て回って欲しい。頼めるか?」
「確かに、僕は色んな店を知っていますけど、それを調べてどうするんですか?」
「今後の魔法屋運営をどうしていけば良いのかの指標を作りたい。すまんが頼めるか?」
「任せてください!」
これで良し。とりあえずは1店舗ずつ確認していこう。まずは近場から確認だ。場所はクライヴ君が知っているはずだからな。散々蹴られてきたんだ。場所は覚えているだろう。
魔法屋をやっている時間な。それを考えるのはもっと先の話な気がしないでも無いんだが、まあ良い。今の現状を調べる。それに合わせるのかどうかはこちらが判断すれば良いことだ。
調べておくことに超したことは無いからな。何事も情報戦だ。もしかすると、私の店の時間が間違えている可能性もあるからな。それを調べない事にはいけないだろう。




