123話 9/17 大きいクランと知り合えたのは大きいぞ
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お、空席があったな。今日は早々に見つけられてラッキーだな。まあ昼前だしな。このくらい空いていないのも凄いとは思うのだがね。
と言うか、何時空いている時間帯があるのだろうな? いつ来ても誰かしらが利用している気しかしないのだが。本当に空いている席を探す方が難しいんだよな。
まあラッキーなのは良いことだ。このままラッキーが続いてくれれば良いんだが。良いんだが、お前じゃない。隣の女性店員に手を振っているんだ。ああ、だから違うというのに。
「おまかせ1つ、これで頼む」
「おまかせ1つ!」
どうせ声を出しても届かんというのに。まあ別に構わんのだがね。出来れば女性店員の方が良かったんだが。結婚を前提に付き合えないかという話をしたかったんだがね。
その辺はアンラッキーだな。運量保存の法則が発動でもしたのか? そんな訳が無いとは思うんだがね。まあ何にしても私の婚活は進まなかったという事だよ。
別に女性店員が来るまで呼び続けても構わんのだが、そうすると流石に店に迷惑がかかるからな。そんな迷惑行為をしたいわけではない。
それに1人呼んだら1品頼まないといけない気がするだろう? 私の胃袋はそこまで大きくは無いのだがね。それにそんな事をしていたら太るに決まっているではないか。
そんなのは笑えん話だ。カロリーを大量に消費する冒険者とは違うのだよ。魔法屋はカロリーを消費するところが無いからな。神経は使うが、それでカロリーが消費されるという事は無いからな。
基本的に動かん職業だ。何もしていなかったら太るしか無い様な気がする。……本当に体幹トレーニングだけは始めよう。太るのは厳禁だ。運動をしないと太るのは自明の理だ。
「おう、兄ちゃん。前座るぜ?」
「ああ。冒険者か?」
「お? そうだが? どうした?」
「何、魔法屋を始めてな。冒険者であればクランに所属している可能性が高いだろう? それならば魔法使いもいるかもしれないと思ってな。宣伝を兼ねて声を掛けているんだ」
無論。魔法使いがいないことが多いのも承知の上でだ。そんな事を気にしていたら宣伝活動なんぞやってられない。基本的には成果が上がるのかどうかが解らないからな。
どんなクランに所属しているのかも知らないんだから仕方が無いだろう。大きい所に所属してくれているのであれば嬉しいが、今度は大きすぎて魔法使いと交流があるのか気になってくるな。
大きい所だと、魔法使いは魔法使いで固まって居そうな気がするんだよな。前衛とは仲は悪くは無いんだろうが、壁がありそうな気がしている。気がするだけだが。現実はどうか知らん。
「ああ、良いぜ。魔法使いに紹介しておけば良いんだな? その位なら構わねえよ。で? そんな新しい店が何処にあるって言うんだ?」
「冒険者ギルドの裏手だ。具体的に言えば、冒険者ギルドのある東の中央通りから北側に2本入った所の角に店を構えている。それだけ言えば後は看板があるから解るはずだ」
「冒険者ギルドの裏手な。詳しい場所は探せって言っておけば良いってことだな。大体は覚えたが、北の方に行くってのと、2番目って言うのが解れば大丈夫か?」
「ああ、それで大体は場所が解るはずだ。それでも解らんと言われた場合は冒険者ギルドの掲示板を見てくれと伝えてくれ。そこに場所が書いてある」
今回の冒険者は当たりだな。魔法使いがいるところのクランの所属だったようだ。それに魔法使いの誰かに顔が利きそうな感じがするし、良い感じだな。
全員が全員こういう反応を返してくれると大変有難いんだが、そう言う訳にも行かないからな。そもそも魔法使いが居ないクランも沢山あるんだからな。贅沢は言えない。
今回は運が良かった。ラッキーだったな。運が上下に激しく揺れているが、大丈夫なんだろうか。色々と心配にはなってくるが、今は喜んでおこう。それでいい。
「詳しくは冒険者ギルドの掲示板に書いてあるね。解ったぜ。とりあえず1人に伝えておけば良いよな? というか、1人にしか言えねえ。仲が良いのがそいつしか居ないんだよな」
「1人で十分だ。その1人から徐々に伝わっていくだろうからな。それで十分だ。その言い方からすると、結構大きなクランなのか? 魔法使いが何人も居そうだが?」
「おう、そこそこ大きいとは思うぜ? 今は2300人位じゃ無かったか? 多分その位の筈だ。魔法使いも12人居るしな。大体その位の大きさだぜ」
「かなり大きな所じゃないか。魔法使いが12人居るのは純粋に凄いことだとは思うが、もしかして戦闘職だけで、2300人もいるのか? 非戦闘職も入れての数なのか?」
今回は大きなところを引いたな。良い感じだ。これで良い感じに話が伝われば、12人の客が出来るかもしれないという事だからな。これは大きい。
戦闘職がそれだけ居るのであれば大したクランだ。知り合えたのは大きいな。魔法使いも多い。これは期待が持てる話ではある。魔法使いの性格次第だが。
「戦闘職だけだな。もうちょっと多いかもしれねえが、概ねその数だ。非戦闘職はどの位いるんだったかな。詳しくは知らねえが、500人は超えていたと思うんだがな」
「ああ、詳しいことは構わない。それにしても中々に大きなクランだな。何か狙っている魔物が居たりはしないのか?」
「いや? 居ねえな。いつも平原で良い感じにやってるよ。今の時期だと2組に分かれてやってるな。今日は俺らが休みの日で、もう1組は狩りに出てる。夜には帰って来るだろ」
「そうか。大きい所と知り合えるのは大歓迎だ。是非とも宣伝しておいてくれ」
「おうよ。任せな」
今日は運が全体的に上振れているのかもしれないな。運が良い。ラッキーな出来事だな。後は、その魔法使いが店に来てくれて、魔法を気に入ってくれるのかどうかだな。
出来れば気に入って欲しい。それで長く使ってくれると嬉しい所だな。形以外は自信があるんだよ。形だけはどうしようも無いからな。それは仕方が無いとしてだな。




