112話 9/16 クライヴ君帰宅、明日はお使いに行ってもらう
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「た、ただいま帰りました」
「おかえり。案外早かったな。明日になるものだと思っていたからな。荷物はまとめ終わっていたのか?」
「いえ、そもそも服や布団以外に必要な物がないので。荷物はそこまで多くは無いんです」
「そうか。まあいい。3階の部屋を何処か1つ使うといい。荷車を止める場所から裏口に繋がっているからな。そちらから運び込むように。店はもう閉めるからな」
クライヴ君が帰って来たのは、11時になろうかという所だった。本当に案外早く帰って来たな。場所が近かったんだろうか。その辺りは別に聞くまでも無いんだがな。
無事に就活を終えた訳だからな。給料は普通の魔法屋よりも大分安いが、その辺は我慢してもらうしかないだろう。流石にまだ何も出来ない内に出す給料は無いからな。
とりあえずは使ってみての判断になるだろう。最初は雑用からやらせてみるか。何からやらせるのが正解なのかが解らん所ではあるんだ。教育は済んでいるみたいだしな。
「それから、とりあえずは警備結界に登録をするから少し待ってくれ。先に登録をしておいた方が後々面倒が無いからな。出入り口の鍵を閉めてくれ」
「解りました。……閉めました」
「よろしい。確かこれに魔力を流せば良かったはずだが」
警備結界の使い方も一通りは聞いている。私の魔力を流し込んだ後に、登録したい本人の魔力を流し込んで、もう一度私が魔力を流し込んで終わりとなる。
どういう仕組みかはよく解っていないが、そう言う使い方をするらしい。魔力的な判別は解らん。何か特殊な作用があるのだろう。本当によく解っていないのだがね。
まあ使えるものは使えばいいんだよ。簡単な事だ。使えるのであれば、使えばよろしい。作り方を聞いてもどうにもならないのと同じだ。理解ができないだろうからな。
「よし、これで登録が出来たはずだ。店番をやって貰うときもこれで大丈夫になったはずだ」
「解りました。あの、始めは店番からですか?」
「恐らくはそうなるだろう。が、明日の朝、とりあえず何か仕事があるか確認をする。急ぎの仕事は今の所特に無いとは思うんだがな。念のため今晩考える」
「解りました。よろしくお願いします」
とりあえずはこれで良し。後は荷物を放り込んで貰うだけの事なんだが、手伝いはしないぞ。自分でやってこそだからな。こういうことは自分でやらないといけないんだよ。
何から何まで手伝ってしまうと後々に面倒くさくなる可能性があるからな。自分でやって貰うに限るんだよ。それに人に見せたくないものもあるかもしれないしな。
私か? 私はそうだな。魔法の作り方を人に見せることは無いだろうな。弟子には見せるが、弟子に見せるだけで他の人には見せないだろう。たとえ発表をするにしてもだな。
サンプルは幾つか用意はするが、それ以外は見せるつもりはない。なるべくこの店で完結をさせたいと思っている。商売敵には知られたくはない情報だからな。
クライヴ君が引き抜きにあう可能性もある訳だが、その時はその時だ。仕方が無いと割り切るしかない。まあ私的には引き抜かれるとかなり痛いわけなんだがな。
弟子がいなくなるのと、情報が漏れるのと、どっちが痛いかと言えば、情報が漏れることの方が痛い。だが、情報を漏らしたならば、やり返す事くらいはやってのけるだろうな。
引き抜きには引き抜きを。倍の給料で引き抜けば付いてくる奴も居るだろうし、クライヴ君よりは使える弟子が引き抜けるだろうと思っている。流石に初級魔法1回の奴を弟子入りさせるところは無いとは思うからな。2回でも相当だからな。
まあ何に使えるのかを考えないといけない訳だ。何か仕事は無い物か。仕事があれば任せたいんだが、これと言って急ぎの仕事がある訳では……ああ、急ぎでは無いが、無い物はあるか。ワイルドボアの魔法を作り切ってしまったからな。買ってきてもらうか。
とりあえずは、30枚程皮紙を買ってきてもらうとするか。それと魔石インクも買って来て貰うとしよう。足りないものはそれくらいだが、余分を見て買っておく物もあるか。
ゴブリンの皮紙とマッドフロッグの皮紙も買い足しておくか。何方とも20枚もあれば足りるだろう。となると、魔石インクも欲しいか。魔石インクも買ってきてもらうとするか。
そうだな。そうしよう。まずはお使いからやってきてもらうとするか。私が行っても良いんだが、行かなくてもいいからな。行っても無駄にはならないが。
客が来ていた場合は待たせることになってしまうからな。なるべくならばそう言う事は避けたい。それに魔法の作成も随時行っていかなければならないだろうからな。在庫は必要だな。
魔法ギルドにお使いに行ってもらうとして、何か他に買い足すものはないか? 今の所は特にない気がするな。とりあえずは魔法ギルドの位置を覚えて貰って、買い物に慣れて貰おう。
商業ギルドに寄る必要は無いしな。魔法ギルドだけで良いだろう。そうなると、お金か。中銀貨7枚になるのか。それであれば大銀貨を1枚渡せば足りるだろう。
後は気になったものがあれば買ってきてもらうとしてだな。何でも良いが、自分では買わないものを買ってきてくれると嬉しいが、まあその辺は期待をしていない。
流石にそこまで期待をしても駄目だろう。まずは順調にお使いが出来るようにならなければならないんだからな。指定したものを買ってくるだけで十分だ。
明日はそれで良いとして、今日はもう寝てしまうか。戸締りはクライヴ君に任せるとして、荷物の搬入もそこまでの時間は掛からないだろうからな。
そうなると紅茶セットを片付けてしまわないとな。洗い物だけして寝てしまうとするか。明日、起きたら飯を食いに行くのと、お使いを頼むのとを伝えればいいか。




