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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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108話 9/16 今日は客が来なかった、貴族になる方法は幾らかある

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 そろそろ飯を食いに行くか。今日は店じまいだよ。今日は客が来なかったな。まあこういう日もあるってことだよ。毎日魔法が売れる方がおかしいんだよ。


 試用期間はそろそろ終わりだろうからな。使いやすい魔法と併用して使われるだろう。その中のリストに入ってくれれば良いわけなんだが、そう簡単にはいかないだろう。


 なんたって形がな。威力や範囲は十分なんだろうけど、形がな。気に入らねえと言われたらお終いだからな。その辺は変えられない。仕方が無いことなんだが、威力や効果を優先した結果だ。


 全てを満たす魔法は作れていない。それが作れれば、皆がそちらに向かう事だろうが、そんな超絶理論は出てきていない。本当にあるのかさえも疑わしいんだがね。あると思って研究していくのも研究者の務めだったりするわけだ。


 私は研究者では無いのでね。研究らしきものもするけども、普通の魔法屋だ。研究者と言うのは無限の資金があってこそ成り立つものなんだ。平民では無理な話な訳だ。


 研究者になりたくば、貴族になるしかない。貴族に生まれなければ即アウトとはならない。なんだかんだと抜け道はあるものなんだよ。後から貴族になることは出来る。


 一番単純なものが、武勲を多くあげることだ。要は戦争に行って、誰もが目を見張る戦果を上げて来いって事だな。単純だが、普通は無理だから。


 武勲を上げると言っても、普通の武勲では何にもないんだよ。敵大将首を1人で特攻して刈り取ってくるくらいの無意味なほどの強さが無ければ無理なんだ。


 まあそこまで強くても貴族に成りたくなければならなくても良いわけなんだが、なりたいと願って一番単純なのがこれってだけで。


 割とよくあるのが、教会関係者から一代だけの貴族になる方法。教会で偉くなれば貴族に成れるよ。ただし、子供は平民だけどなって奴。これは割と多くいる。


 ただまあ、教会関係のどろどろとした権力争いにどっぷりと浸からないといけないからな。面倒と言えば面倒だ。若くして貴族に成ろうと思っても無理なタイプ。結構長生きしないといけない。


 それなりに数はいるぞ? 教会関係者を取り込むのはこの国に取っても、この都市に取っても悪いことじゃあ無いからな。大抵は金に五月蠅い奴らが成ると思っておけば良いだろう。


 後は、殆どいないが、画期的な発明や、独創的な論文を発表して貴族になる場合。この管轄は商業ギルドになるかな。商業ギルドに申請をしなければならない。


 私のやっていることはこれに当たる。その内、商業ギルドに申請に行く予定だ。そして貴族院で発表会が開催される。それでスポンサーが付けば一代貴族に成れるという訳だな。


 これも一代貴族なんだよな。まあ当然だが。子供には何の利用価値も無いのだから仕方が無いことなんだ。要は頭の中が欲しいだけだからな。


 ただ、この方法でも、私は貴族には成れないんだよ。私の場合は成れない。既に一度、貴族であったものは、全ての場合において、貴族位の獲得は出来なくなる。


 要するに、今いる主家の顔色を伺っているだけだ。だから元貴族は貴族に返り咲くことは出来ないんだよ。まあその気も無いから別に良いんだが。貴族なんてなるもんじゃないからな。


 まだ方法はあるぞ。婚姻に因って貴族位が付与される場合だな。平民と貴族が結婚をするとする。男系の場合は女性が、女系の場合は男性が貴族になる。子供も勿論貴族になる。


 まあ大体は妾と言うか、そういう関係になるんだがな。本婚姻の方ではない。副婚姻の方だ。メインになる奴は別にいる。大抵は子供が出来なかったときのサブとして召し上げられる事が多い。だから女性の方が貴族にはなりやすい。


 女系の方にサブも何も無いからな。よっぽど本婚姻の相手が気に入らねえって場合のみじゃないか? その位でしか男が貴族になることは無いからな。


 妾は基本的には平民から選ぶぞ。本婚姻は貴族。副婚姻は平民と棲み分けがされている。何でかって、貴族間のどろどろとした政治に巻き込まれたいですかってなるからな。


 2家の貴族と婚姻をしたとしよう。何方が本婚姻だって話になるだろう? 位が上と下に別れていれば、それで解決とはならないんだなこれが。


 副婚姻に回された家との軋轢が大きくなり、派閥内で分裂が起きてしまう。それは避けたいのが貴族としての生き方なんだよ。


 避けるためにはどうするか。始めから何方かにしておけという話で落ち着くわけだ。上でも下でも先に婚姻を済ませてしまっているので無理ですと断れるからな。


 因みにこの方法でも私は貴族には戻れない。当然の如く主家から嫌味が飛んでくるからな。味方派閥は絶対に在り得ない。敵対派閥が嫌がらせで婚姻を迫る事は……無い訳でも無いのか。


 それはそれで面倒な話になってくるわけなんだが、私は嫌だからな。貴族に返り咲くなんてまっぴらごめんだ。平民として大人しく暮らしていくんだよ。


 まあ魔法発表でスポンサーを探すのはやるけどな。もう暫く待ってくれ。それには色々と準備が必要だし、ある程度時間を空けないと、主家からの嫌がらせが飛んでくるからな。


 当然だろう? そんなものがあるのであれば、貴族のうちに何で発表しなかったのかと言われる可能性があるんだからな。理論を考えたのは貴族の内で良いんだが、発表の時期は考えないといけない。


 早くても3年先だろう。鑑定魔法も一緒に発表をするのであれば、1年先でも問題は無いだろうが。鑑定魔法の公開は早い方がいいかもしれないからな。


 1年後に発表をするという感じでいいかもな。鑑定魔法のついでに魔法陣魔法も公開するという感じで構わないはずだ。鑑定魔法を見つけるのに時間が掛かったという事にしておけば良いんだよ。


 それでも主家からは多少の嫌がらせはありそうだがな。はっきりと解る嫌がらせは絶対にしてこない。それだけは解る。妨害工作とかも在り得ない。


 敵対派閥の餌になってしまうからな。そんなあからさまな嫌がらせをやった場合は、漏れなく私が妾として、敵対派閥の令嬢に婿入りさせられる。


 色々と嫌がらせの材料を敵対派閥に与えるだけで、自分たちにはメリットは何もない。関係ない振りをしてやり過ごすのが一番利口なんだよ。


 ちょっと話は飛んでしまったが、最後に貴族になるための方法としては、養子が上げられる。誰かの子供になる訳だな。この時に年齢は余り関係ない。


 年下の貴族をお父さんと呼ばないといけない日が来るかもしれない。まあこれも大抵は貴族が勝手にしていく事なんだがね。跡継ぎが碌でも無ししか生まれなかったときなどに使われる。


 大体は教会にいる子供に対して行われる事な訳だ。優秀な子供を自分の子供にしてしまい、そのまま家を継がせる。そういう時に使われる。


 稀に何を考えての事なのか解らない高齢の人物を養子とすることもあるんだが、これは簡単な事なんだよ。呪術か何かと思っている証拠なんだよ。


 何って腐肉病の身代わりをでっち上げるんだよ。高齢の者しか掛からないと言われている腐肉病。それの身代わりに高齢者を養子にするんだ。何にも関係ないのにな。


 腐肉病は感染症の類で、潜伏期間がもの凄く長いものだと私は踏んでいる。呪術の類では無いのだよ。ただの病気だ。それを身代わり出来る訳が無いだろう。


 そうは思っていない貴族がいるという訳だ。まあ別に良いのかもしれんがね。どの道早々逝くのだから。最後くらいは贅沢をしても罰は当たらんだろうさ。


 そんな訳で、貴族になる方法は幾らかある。私も戻る方法はある訳だ。主家の敵対派閥としてだが。貴族には成りたくも無いので、辞めて欲しい所ではあるのだがな。

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