107話 9/16 ゴブリンの肉も利用はされるんだよ、精霊語は読めない可能性もある
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
魔法も作り終わって店番を再開していたのだが、今日は誰も来なかったな。もうそろそろ夕飯に出かける時間なのだが、ここまで人が来なければ、殆ど来ないと言うのが定例だからな。
活動時間があるのは解っているが、どの位までなのかは解らんからな。私の店は日が昇るくらいに店を開け、日が沈むころに店を閉める。夜はやらない方針だ。
それでいいとは思っている。夜に買い物に来る魔法使いもいるかもしれないが、そこまでの人数が居ないのだから仕方がない。人数が居れば、24時間やり続けても良いのかもしれないがね。
まあわざわざ夜に来る魔法使いも少ないだろうとは思う。メイン通りでは24時間やっている店が多いんだけどな。特に飯屋とかな。あれは24時間稼働しっぱなしだ。
それくらいには客が入るからな。メインのターゲットは冒険者だからな。冒険者は沢山いるんだよ。だから24時間店をやっても利益になる。特にこの東通りではな。
まあどの通りでも同じだろうとは思うが、東通りには冒険者ギルドがあるからな。直ぐに飯を食べたい冒険者もいることだろう。まあ大半は直ぐには食べられないんだがね。
荷車で運搬をしなければならないからな。冒険者ギルドで下ろせと言われたらラッキーだが、魔法ギルドに持っていけと言われたら持っていくしか無いからな。
金額は冒険者ギルドで貰う事になるんだが、魔法ギルドまで配達も兼ねての値段設定だからな。その位はやれと言われているんだよ。冒険者ギルドで下ろせたらラッキーなんだよ。
冒険者ギルドにも、魔法ギルドにも大規模な解体場があるからな。そこでかなりの早さで解体はされる。皮と肉に解体される。肉は色んなところが買って行く。本当に色んな所がな。
ゴブリンの肉でも売れるからな。主に薬師が買って行くがね。塗り薬になるんだよ。ゴブリンの肉とその他色々と薬草を混ぜ合わせるとね。臭いんだが、これは買うしか無いからな。
破傷風の塗り薬なんだよ。破傷風は怖いぞ。酷くなれば、肉が腐っていくんだからな。小さな傷でも警戒はしなければならない。塗り薬を塗っておくのが正解だ。
まあ臭いんだがね。それは仕方が無いだろう。冒険者なんだからそれくらいは我慢しろよという事なんだよ。塗り薬は大量に作られている。冒険者に行き渡るくらいには作られているからな。
放っておくと、1年程で腐るとされている。何が悪いのかは解らんが、兎に角、破傷風は怖いものなんだよ。冒険者は儲かっているからな。それはそれで仕方が無いんだよ。
一切傷つかずに魔物を撃退出来ていれば良いんだが、知らない内に傷という物は出来るものなんだよ。だから薬が売れるんだがね。薬師も色々と大変なのだろう。よく解っては居ないがね。
専門外だ。よく解らん。私の仕事は魔法を作って売ることなんだよ。それ以外の事は、知っていることと、知らないことがある。まあ大抵は聞きかじった情報だがね。
それでも十分に話題はあるものだよ。後は魔法の考察をするくらいなものさ。魔法の考察も前世の知識を引っ張り出してきているだけなんだがね。
今回作った重力魔法もそうだ。前世の知識からの魔法となる。精霊語で重力とはどのような文字を書くかは解らない。今回の魔法で、もしかしたら新しい文字が出てくるかもしれない。
読めない文字は偶にある。それは仕方のないことなんだよ。精霊語と人語の違いがそうさせているんだからどうしようもない。
精霊語は表意文字で、人語は表音文字だからな。表音文字は有限だが、表意文字は無限に作ろうと思えば作れるんだよ。そう言う文字だからな。
その中でもよく使われる文字や、魔法に関係する文字を教会で教えて貰える。だから魔法を碌に読めない可能性もあるんだよ。詠唱の仕方が解らない魔法にもなる可能性はある。
詠唱は表意文字で書かれている。それを音読みするんだよ。それが特に面倒なのが、文字列閥の魔法になる。偶に読めない文字が入る事があるんだよ。
文字列閥は全ての魔法を作れると言われている。言われているが、全ての魔法が売れるわけではない。読めない文字が出てくる可能性があるからだな。まあそれも有効活用出来る様な仕組みになっているわけなのだがね。
売れるのだよ。未知の精霊語が入った魔法でもな。読めないのだから詠唱も出来ないと思われがちだが、そんなことは無い。それであれば、今まで文字列閥は発展してきていないからな。
読めない文字が入った魔法は、貴族院にいる連中に売れるんだよ。研究材料になるんだよ。どう発音するのかを解読する専門のチームが文字列閥にはあるんだよ。
各派閥にある訳ではない。が、各派閥でも読めない文字は偶に出てくる。そういう時には文字列閥の解読チームに依頼をするんだよ。商業ギルドに提出すれば、今後読めるように普及される。
今は読めなくても、今後の誰かは読めるようになるという寸法だ。まあ精霊語の授業で習う精霊語の数が増えていくだけなのだがね。正直な所、かなり面倒ではある。
精霊語は何万と文字があるからな。魔法使いになりたくば、それを覚えないといけない。最低でも頻出する文字は覚えないといけない。最低ラインが1万字って所だろうか。
精霊語の研究だけでも食っていけそうなレベルな訳だよ。だからこそ、文字列閥に解読チームが居る訳なんだがね。読めない文字を読むようにするためのチームなんだから。
私も知らない精霊語は沢山ある訳だよ。恐らくな。今回の重力もどのように表現されてくるのかが解らない。読めなければ、大人しく商業ギルドに届けないといけない。
勿論の事、タダでな。解読費用と言う奴だ。魔法は売れない。売れるんだが売れない。売った額と解読費用が同じだからな。商業ギルドにコネは出来るがね。それで若干のプラスという訳だよ。
まあ出来上がってからのお楽しみと言う奴だ。結果は届けてくれる。流石に結果は解ったけど放置しますって事にはならない。結果はちゃんと送られてくるから安心して欲しい。
欲しいが、安心は出来ないな。貴族の誰かがやってくるわけだからな。安心は出来ない。書類と考察を置いていかれるんだが、機嫌を損ねてはいけないからな。それが面倒なんだよ。




