プロローグ 孤児院
このお話は【最強は最高にわがままな証】のサブストーリー?子作品?のような物です
本編では語られてない部分のお話です
イラストや感想お待ちしております
ノエル王国の孤児院には、ミーシャ・ストロニアと言うブロンドヘアーに碧眼の少女と氷のような髪色をした碧眼の少女のマーシャ・ストロニアと言う双子の姉妹が暮らしていた
子供は二人しか居らず彼女達の世話はシスターの二人シャスティー叔母さんとタミネイス姉さんの二人が世話をしてくれていた
国からの補助金は決して多くはない、それでも、孤児が少ないお陰でそこまでの不自由はなく皆と―――笑い合えていた。
双子が10歳になる頃、食糧危機が訪れた。
ノエル王国は敵国であるインデュランス帝国との戦争に発展してしまったのだ。
話によると、王国が利用している大きな街道で帝国に雇われている盗賊が王国に入ろうとする商人達の荷馬車を襲ったのだ。
そのせいで、王国の食糧事情が悪化しさらに戦争の支度と重なったこともあり小さな孤児院に支給される物資はほぼ無いものになっていた、補助金だけでは、高騰した物価の食料は買えず、極貧の生活が続く。
孤児院はその日を生きる為に町のお店やギルドを転々としていた、幸運なことに僅かばかりの食料を貰えているので、それでなんとか凌いでる状態だ。
―――そんなギリギリの生活は当然の様に長くは続かなかった。
帝国との戦争が始まったのだ、今回の王国は専業戦士以外にも農民を徴兵していた、かなりの農夫が戦場に駆り出される事になった。噂によると王国と帝国の戦争は1人の吸血鬼の登場で状況は悪化したらいい、吸血鬼の強大な魔法で多くの農民が命を落とす結果となった、それでも戦士長や四騎士の決死の奮闘もあり帝国は撤退を余儀なくされた。
この戦争がもたらしたのは農民の減少と孤児の増加による生産数の激減である。
20人程の子供達が孤児院に押し寄せ、その結果飲まず食わずの日々が続く。
幸いシスター達が『国』もとい、王女様に協力を仰ぎ、多少の食料を手に入れることが出来た
コップ一杯の水と一切れのコッペパン、―――これが1日の食事だ。
絶望の未来に歩みを進める。これはそんな双子の物語