表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

ローグ、ベガの占いで大変なことを知る

 それからの俺たちの旅。

 廃墟の街で手に入れた地図を見ながら、街から街へ移動する。その街を支配している魔物、魔族を倒して、捉えられている人たちがいたら開放し、”扉”を作って壁のそばへ送る。大体の街は無人だったけれども。


「こんなことをしていて意味があるんでしょうか?」


街から街への移動中のキャンプで、アルタイルが俺に聞いてくる。


「あるでしょ?魔物確実に倒してるんだよ?その旅、街が一つ戻るわけじゃん」


とリタ。


「確かに、倒してますけれども」


といって、数字と図を描く。


「私たち、移動を含めると、大体1週間にひとつ、街を攻略してますよね」

「で、この国だけで、大小合わせると300の街があるわけです」

「この国だけで、全部の街を開放するのに、6年はかかります」

「で、世界中の国を合わせると80もの国があるわけです」

「全部の街を開放するのに、単純計算で480年!」


「なるほど、480年かければ世界を救えるのか」


「そりゃあ!あんたは不老不死だから!」とリタ。


「しかも、実際はその間にも、世界中で増えた魔物が、開放した街をまた占拠します」

「15年で、世界中の街が支配されました」

「ローグさんが世界を救うのに、480年。その間に魔物たちは32回、世界を滅ぼすことができるわけです」


「なるほど、アルタイルは頭がいいな」


「ローグさんがものを考えないだけです!」


 コツン、コツン。

 俺たち3人が喧々諤々と話をしている中、ベガは一人、地面に絵をかいておはじきで遊んでいた。俺よりも物を考えてない人間がいたぞ。


「占いの結果が出ました。これから、私たちが行うことは3つ」


 おはじきじゃなかった。占いだった。


「ひとつは、国、商会、そのほか、人間の大きな組織を頼ること、力を合わせるようにもっていくこと」

「もうひとつは、ケートスの街から出たという”なにか”それを探し出すこと。それが魔物増殖の鍵になっています」

「そして最後のひとつ。この状態を、影で操っている”人間”がいます。それを探し出すこと」

「占いの結果はそう出ました」


 ベガ、いつの間にこんなことができるように。すごいな。アルタイルもすごいし、リタは方針を決めてくれる。もしかしたらこのパーティーで一番のお荷物は俺かもしれない。


「っていうか、待って!?ちょっと待って!?ベガ、あんた今、なんていった?」


 なんていったっけ?


「『この状態を、影で操っている”人間”がいます。』人間、って、どういうこと?」


 リタがうろたえている。なにか、大変なことが起こっているらしい。


面白い!続きが気になる!と思われた方!ブクマしていただけると励みになります!あと、広告下の【☆☆☆☆☆】で評価していただけますとさらにうれしいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ