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ローグ、とリタとアルタイルとベガ

 ふと、扉をくぐろうとしない人間がふたりいることに気が付いた。二人とも少女だ。よく見ると、片方の少女には、羊のような大きな角がついている。腰まであるサラサラの銀髪を揺らしている。もう一人の少女は金髪の羽毛のような髪を短く切りそろえている。ふたりの目をよく見ると、瞳孔が縦に割れていた。人間ではありえない目だ。

 聞くと、彼女たちは、ここで生まれたという。人間と、魔物のハーフだ。人間でもない、魔物でもないから、どこにも行き場がない。弱ってしまった。


 「じゃあ、さ、アンタがつれていくしかないんじゃないかな?ここをこんなにした、責任を取ってさ!」


 気が付くと、リタが隣にいて話しかけてきた。


「この子達だけじゃない、アタシもついていくよ。っていうか、アタシも実際行き場がなくてさ、アンタがいいっていうなら、一緒についていきたいんだけど……。アンタ、これからどうするか決めてるの?」

「……わからない……何も決めてない。」


 ふと、一番最初、村を出るときに、アキラと話したことを思い出した。「世界を救う」そういって、俺とアキラは冒険者になった。


「世界を…、救おうと思う…」

「はぁあああああ?!ハハハハハハハハハハハハハ!」


 豪快に笑うリタ。そんなにおかしいかな?


「いや、こんな、誰もが絶望してるような時代に、そんなでっかいことをいう奴がいるなんて、びっくりして、つい笑っちまった。面白い。面白いよアンタ。決めた、アタシ、アンタがなんていってもついてくよ。ついでに、この子達も一緒だ」


 少女ふたりの名前は、アルタイルとベガというらしい。短髪で黄色い髪の子がアルタイル。銀髪の羊角の子がベガ。


「女三人守れないような奴が世界を救えるわけないだろ?まあ、よろしく頼むよ」


 そういって、リタが、握手を求めてくる。こうして、俺たち4人の旅が始まった。


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