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絶望は闇に抱かれて  作者: 田舎皇帝《カントリーロード》
2/2

俺の世界は物騒だ

小説と妄想が大好きで、自分の世界を表現したいと思い初めて書いてみました。

拙い文章ですが、どうか1度読んでいただけたら幸いです。

忌々しい桜の桃色が、春風に乗り俺の背中を容赦なく叩く。まだ眠いのに、行きたくないのに、これから始まってしまう高校生活へ俺を押し進めてしまう。義務教育は完了したはずだ、しかし、社会はそれ以上を強いるのだ。

そんなくだらない思考を孕んだ溜め息を吐きながら、この私、桐生(きりゅう)(まこと)は自ら志願し合格した炎帝高校の入学式へと足を運んでいる。まったく、こんな無駄な儀式のために何故こんな・・・

「ム、そこに居るのは真氏ではないか!おはよう!!」

聞き覚えのある鬱陶しい声と、背中に走る硬い手のひらの感触に顔をしかめる。

「おはよう、朝からうるさいな君は。」

「ハッハッハ!元気な挨拶は健康な一日のための絶対条件であるよ。」

「そうかい、そろそろ背中を叩くのをやめてくれないか、背骨が折れそうだ。」

「ムゥ、了解した。」

このブレザーの似合わない大河ドラマの信長のような風貌の大男は俺の幼馴染の(たちばな)漢國(からくに)、ひどく暑苦しい男で、俺の数少ない友人だ。

登校中の暇つぶしには最適なやつなのでちょうどいいな、目も覚めるだろう。

「ところで漢國、昨日君の家の近くにサガが発現したらしいな。」

「ウム、我が家の向かいに住むおばあさんのサガでな、飼っていた犬ころが死んでしまったのが原因のようだ。」

「お前が処理したのか?」

「サヨウ、炎神カグツチの元に御霊をお返しした。」

サガ、それはすべての人間がもつ心の影が形を得たものだ。

人が心を弱らせたとき、その人の全身の血液をもとに体を形成する。当然、サガが発現してしまった人間は干からびて即死だ。彼らは人の心をエネルギーに活動するため、人を襲う。

また、特定の形を持たないため刃物や銃弾は効かず、対抗するためには世界を形成する六属性(土、火、水、生、死、在)の力を扱わなければならないのだが、その技術は世界で3つの血統が継承している。

最も身近なのが、日本を拠点にアジア全域のサガを処理する橘家。彼らは火と生の属性を刀に付与しサガを斬る。まぁ間違いなくかっこよく彼らはみんなのヒーローだ。

他には水と死を扱うリバーソング家、土と在を扱う聖ガイア協会がある。

そんなヒーローに守られる世界がこのガイアだ。

…しかし、()()()()()2()()()()のだがな。

「オイ、真氏よ難しい顔で何を考えているのか知らぬが校門の前についたぞ。」

「そのようだが、大袈裟な飾り付けだな。」

「ハハ、歓迎されているのだから良いではないか。」

「そうだな、さて、学科が違うからここで解散だ。」

「ウム!帰りにまた会おう!!」

こうして、憂鬱な3年間が始まる。

読んで頂きありがとうございます。

酷評でもなんでも、読んだ人が俺の文に何かを思ったのなら嬉しいです。懲りずに書いていきますので俺の文をよろしくお願いします。

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