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異世界転生物語〜二度目の人生は剣士となる方向性  作者: 飛鳥
六章 グリンダム〜変異種編
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六章18〜“剣戟”

 ルシエルの動きはさらに苛烈を極めた。

 素早く背後に回り込みながら剣を繰り出してくる。

 しっかりその影を追い、反応して剣の側面を叩いて弾く。

 すぐにニ撃目を繰り出してくるが、それもしっかり軌道を見切り対処する。

 また高速に側面を取りに来るが、しっかりとその攻撃を受け止めてみせる。




 確かに動きは速い、クリスの方が速かったかもしれないが、俺が共に戦った仲間や敵の中では間違いなく最速だ……まぁ数的にそんなに褒めてないかもしれないけど。


 力だってパワーアームズ出なければ受け止めれないだろう。

 パワーアームズの力の上昇がどんなものなのかわからないから判断しかねるが。


 剣も速いし鋭いかもしれないが、俺が今のところ対応出来ている一番の理由がある。


 ルシエルに教わるエイルーナを見ていて…もちろん対峙した経験も含めてだが、ルシエルは高い身体能力に甘えない技術や工夫がある。

 リズムは不規則だし、剣筋も独特の軌道で読みにくいのだ。

 恐らく独学…旅の中色々な人の剣を見て学んでいったのだろう。

 俺やエイルーナはクリスに教わった。

 それはやはり正しい型を…時期的な意味もあって基本的な事しか教わっていないし、もしかしたら剣聖流派なんてみたいなのがあるのかもしれないが。


 何が言いたいかと言うと、つまりは今のルシエルとは大きく異なる…。

 おかしな事に変異種と戦っていた時とは別人に見えるのだが、あの時もツノ生えてたのに…。

 少なくとも今は単調なリズムに見切りやすい剣筋、確かにパワーやスピードのせいで油断もできないし気も抜けないが………。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 〜レイス視点〜


 俺はレオ達と別れて先に進み、そしてミシェイル達と合流、2人を連れて戻っていた。

 ルシエルの状態を見て、疲労はあったけどメリエルに頼るしか無いと思ったからだ。


「ルーナ!」


 俺たちが戻っている中で、ミシェイルが1人ボロボロでこっちに来ているエイルーナを見つけて駆け寄って行く。


「ルーナちゃん、何があったの?」


 大丈夫じゃ無いことなんて見ればわかるので聞かない。

 問題は1人で来た事にある、レオやルシエルは……。


「私も理解出来ていないので説明出来ませんが……付いてきてください」


 全員を順に見てからメリエルで最後に視線を止めてそう告げるエイルーナ。

 とりあえずレオがまた怪我したってよりはあの変異種のための援護を呼びにきたのかもしれない。


「ルーナ、怪我大丈夫?」


 メリエルは心配そうに首を傾げながら質問を飛ばす、エイルーナはそれに軽く頷いて返事をして走り出した。



 俺達も戻っていたからか、そんなに離れていなかった。

 そもそも俺達も物音や咆哮が聞こえていたからそんなに離れていないのはわかっていたけど。


 エイルーナに連れられて向かった場所には、激しい剣戟が行われていた。

 それはレオとルシエルによって……。


「うん…確かによくわからない状況だね…」


 ただルシエルの動きが早すぎて目で追えないが、止まった一瞬額にツノが見えた気がする。

 さてツノが生えているとどうなるか…凶暴になるとか?見境なく暴れるとかだろうか?

 背後に氷漬けの変異種がいるのは確認出来るし、2人が戦う理由なんてないはずだしね。


 まぁ流石に2人で1人の女の子を取り合って決闘とかなら俺たちの出る幕はないけど…そんな雰囲気ではないのはわかる。


 横を見るとレオとルシエルの剣戟をエイルーナがじっと見つめている。

 その視線は少し悔しそうに見える……。

 何故だか少し気持ちは分からなくもない。


 少なくとも俺には2人をしっかり確認出来る位置でルシエルを見失うくらいには速い。

 レオの位置に居たら反応出来ずに斬られるのがオチだろうけど…それにしっかり反応して対処している。

 反撃してないように見えるのは、ただただ防戦一方なのか、それともルシエルに攻撃しないようにしているのか…そこまではわからないけど。


「ルル…レオ…」


 そう言って駆け出していくメリエル。

 その場に座るエイルーナにそれに寄り添い、そして治療を始めるミシェイル。


「ルーナは見えたか?」

「いいえ…ルシエルは訓練の時あんな動きをしないので……」


 2人も俺と同じとは言わずとも、意見は同じなのだろうか。

 そもそも俺やミシェイルはレオの事を仲間だと思っているが、特に競ったりはしていない。

 教わる事もある、そもそも戦って勝てるなんてこれっぽっちも思っていない。

 それは俺達からするとエイルーナも同じだろう。

 俺にはエイルーナとレオ、戦ったら僅差でエイルーナの方が強いんじゃないかと思っている。

 レオの方が魔法もあるし手数で勝っているだろうが、やはり魔装を扱うエイルーナに軍配が上がりそうだと……。


 でもそのエイルーナもルシエルの動きに反応出来ないと思っているなら……。

 レオは時折凄い集中力を見せたりする、その時のレオはいつもいい結果を出している気がする。


 俺はレオ達の下に向かう事にした。


 2人に急接近して、背後からルシエルに回し蹴りを繰り出すメリエル。

 不意をついたからか蹴りは見事に直撃してルシエルを吹き飛ばす、


「レオ!大丈夫?」

「…ああ、助かった…」


 レオは俺たちに気付くと剣を地面に突き刺して膝から崩れて座り込んだ。

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ここまで読んで頂きありがとうございます。 稚拙な文章ストーリーではありますが、 気に入って頂いた方は 『感想』『評価』『ブックマーク』『レビュー』 して頂けると嬉しいです。
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