大きなおっぱいがほしいJCが幼馴染の胸を揉むだけの話
「優羽の裏切り者ぉー!!」
「ええ!? 久しぶりに会った幼馴染への第一声がそれぇ!?」
静かなボロ駅舎でわたしが叫びたくなるのも致し方ない。
ベンチに座って電車を待っていたお婆さんがビクッとなってるけどしょうがない。ごめんなさい。お婆さん、驚かせちゃったね。文句なら目の前のあいつに言ってやってくださいな。
これも全て無邪気に手を振ってこちらに走ってくる優羽のせいだ。身体の一部にコンプレックスを抱えている女性諸君ならば皆、わたしを擁護してくれるだろう。
彼女の胸が……バインバインなのだ! もう走って足を踏み出すたびにスーパーボールのように左右に弾んで、――もう一度言うバインバインなのだ!
乳が揺れすぎてブラジャーが役目を放棄しているぞ。
「あん? この破けそうなピチピチTシャツは何だ? そんなに自慢したいか。嫌味か? 嫌味なのか?」
「お、落ち着いてよ、亜希ちゃん。動きやすい服で来ただけだよぉ」
「これが落ち着いていられるかー! 三年ぶりに会えたと思ったらこの仕打ちだよっ。胸囲の格差社会!」
「亜希ちゃんは……あまり変わってないようだね。昔と同じ可愛いままでなんだか懐かしいよ」
「それ中学生の娘に言うセリフじゃないからね。うちの母さんにでも言ってあげて!」
「うん、とにかく亜希ちゃんが元気そうでよかったよ」
こいつさっき、こちらの胸をちらっと見て目を逸らしやがった。絶対に許さねぇ。
そうですよ。わたしのおっぱいは絶壁ですよ。サスペンス劇場の最後で犯人が追い詰められそうなアレですよ。
優羽とは小学六年生までずっと同じクラス――というかド田舎だからクラス一つしか無い――で仲の良い幼馴染。優羽はおバカなわたしと違ってとても頭が良い子で、小学校卒業後は都会の中学校に入学し、遥か遠くの都会へ行くことになった。それから三年、中学三年生の夏休みにわたしの家へお泊りすることになったのだ。楽しみだね、なーんて電話越しにキャッキャしてたのはついこの前のこと。
それがどうだ。
最後に見た時は同じ背丈、同じ胸の成長具合だったのに、優羽は身長が拳一つ分くらい大きくなって髪が伸び、すでに高校生だと言っても十人が十人信じるだろう。
何よりおっぱいでかいし。
メロンでも中に入れてんのかこいつは。都会の荒波に揉まれて育っちゃったのか?
一方わたしは中一で成長が止まってつるぺったん。近所のおじさんおばさんには、お前はまだ小学生なのかとネタにされる始末。きっとそのスジの方にはたまらないロリっ子ボデーでありましょう。
「おおー、久しぶりだね、優羽ちゃん。大きくなったなー色々と」
顎に手を当てて優羽を見ながらふむふむと頷く父さん。主におっぱいの方を眺めながら。
「お久しぶりです、おじさん」
「父さん、それセクハラ」
車でわたしと一緒に迎えに来た父さんがいきなりセクハラをかますので、とりあえず尻に一発蹴りをいれておく。そして運転席へ押し込んだ。
私たちも後部座席へと乗り込む。
「出発するぞー」
田舎なので割と平坦な、見るものも無い道をひたすら走っていく。しばらくしてちょうどカーブに差し掛かった時であった。
横から圧力が――いや乳圧がわたしに襲いかかる!
「ぬおっ」
なんという柔らかさ。柔軟剤入り。天然エアバック。横乳でこの破壊力とは!
も、揉んでみたい……。
ゴクリと喉が鳴る。これはしょうがないよね? ね? とばかりにわたしはプルプルと揺れる魅惑の塊をわしっと掴んだ。
「ひゃわっ!」
「ふおおおおおおおおおおおおおおお!!」
なんだこれ、めっちゃ柔らかい。母さんが通販で衝動買いした発泡ビーズのクッションみたいに指が沈み込んで、それでいて程良い弾力もある。これは一家に一おっぱい置くべきだよ。もみもみ。
「亜希ちゃ、んっ……くふぅ……」
「うへへ、ここがええのか? ええのんかー?」
「それ、らめぇ~」
「おーい、あまり車の中で暴れるなー」
そんなこんなで家に着くと玄関で母さんが出迎えてくれる。
「あら~久しぶりね、優羽ちゃん。大きくなったわね~色々と」
「お久しぶりです、おばさん」
「母さん、それセクハラ」
この似た者夫婦め。優羽へのセクハラは現役中学生のわたしにのみ許された特権なのであるぞ。それから、わたしと優羽の胸を見比べて溜め息つくな、こらっ。
「うちの子は望み薄かしら」
自分の平らな胸を見下ろして撫でる母さん。ちっぱいは遺伝だとでも言いたいのか?
そんな迷信、わたしは信じないからな。
「うっさいわ! 母さんと違ってわたしには未来という希望があるんですー」
「そう言い続けて何年も経ってるけどね」
「ぐぬぬ……」
そんなやり取りを見て優羽は笑みを浮かべている。
「玄関でいつまでもしゃべってないで家ん中入りな。優羽ちゃんをいつまで待たせる気だ?」
「はーい」
車を停めて戻ってきた父さんのごもっともな意見に返事をすると、みんなして我が家へと入った。
楽しい時はあっという間に過ぎ、夕食を食べ終わって自室でくつろぐ私たち二人。優羽が寝るのもこの部屋だ。すでに布団を二つ並べてある。その上に女の子座りしている優羽にわたしは身体を預けていた。頭に当たる感触が心地いい。
「どうやったらこんなに育つんだろうなー」
頭を動かしてぽよんぽよんさせる。
優羽は思いの外大食漢になっていた。摂取した栄養が全て胸にいっているのかもしれない。
「特別なことはしてないよ」
「本当に? カルシウム摂るために骨せんべい食べたりとか豆乳ガブガブ飲んだりとか毎日バストアップ体操したりとかしてない?」
「亜希ちゃんはそんな努力を……ううっ……」
優羽は嗚咽を漏らして目に手を当てる。
「うがー! こんな乳ぶら下げてるやつに持たざるものの気持ちはわかるまいよ」
後ろ手に鷲掴みにしてやる。
「やんっ……なんでそんなにおっぱい大きくしたいの?」
「だって、それだけ大きければ人生勝ち組じゃん。よりどりみどりじゃん。何より触ってて気持ちいいしさ。優羽のおっぱいずっと触っていたいもん」
「そ、そう?」
恥ずかしそうにもじもじしている優羽。そんな様子を見てもしかしてと思う。
「揉まれると大きくなるって聞くけど、誰かに揉まれちゃったのか?」
「ば、ばかぁ! そんなわけ無いでしょ。…………自分では揉んでたけど」
後半なんだかゴニョゴニョ言ってるが聞き取れない。
「そっかぁ。やっぱりあれは迷信だったか」
「迷信じゃないよ」
「え?」
やけに真面目な声で優羽は続ける。
「迷信じゃないよ。これはユリィ=ダイスキー教授の論文に書かれていたことなんだけどね。女の子が女の子の胸を揉むことにより体内にビタミンY(YURI)が生成されて、なんやかんやで女性ホルモンが分泌されるの。その女性ホルモンがうんぬんかんぬんで脳の前頭葉を刺激して、かくかくしかじかでそれが乳房に作用しておっぱいが大きくなるんだよ!」
「へー、優羽は物知りだなー」
「だから私が揉んで大きくしてあげるよ、亜希ちゃん!」
「じゃあ、お願いしようかな」
言ってることの8割方よくわからなかったけど、優羽は嘘つかない。真面目な子だからね。
ほー、揉めばおっぱい大きくなるのかぁ。さすがのわたしも人に胸を揉ませたことなんて無かったからね。
「……亜希ちゃんチョロい」
「何か言った?」
「ううん、何も言ってないよ♪」
なんだか優羽から黒いオーラが見えるような……気のせいか。
「それじゃあ、早速脱いでね」
「ええっ? 服の上からじゃダメ?」
「ダ~メっ。お肌とお肌のふれあいじゃないとなんやかんやでダメなのです。ささ、早く」
「ううぅ~。さすがにそれは恥ずかしいよ。今ここで脱ぐなんて」
わたしは裸族ではないので、部屋で脱ぐことなんて着替える時ぐらいしかないのだ。ましてや親友の前で脱ぐなんて恥ずかしすぎる。
「じゃ、一緒にお風呂入ろっか。お風呂なら裸でもおかしくないでしょ?」
「うーむ、確かに?」
お風呂に行く前にお風呂場へ父さんが近づかせないよう母さんにしっかりと言い含めておく。娘と娘の友達の入浴シーンを覗くとは思えないが、万が一ってことがありえるからね。ラッキースケベなんてさせないよ。
「あら~二人一緒にお風呂だなんて仲良しさんなのね」
「まぁね。優羽のおっぱいを……じゃなくてお風呂をじっくり満喫してくるよ」
「そう。それじゃ優羽ちゃんにおっぱいわけてもらってきなさい」
「わかったー」
「おっぱいはわけられないよ?!」
ちぇっ、残念。
「ここも昔と変わってないね」
優羽は脱衣室を懐かしげに見渡す。
小さい頃はうちにお泊りすることがよくあって、二人一緒に入るのもこれが初めてではないのだ。
「数年じゃ大して変わらないよ。優羽は随分と変わったけどね」
衣擦れの音と共に晒されるのはたわわに実った二つの果実。大きさの割に垂れてはおらず、所謂残念おっぱいではなかった。さすがは中学生といった具合の肌の張りときめの細やかさだ。先端についたピンク色のポッチが可愛らしい。
これが世に言うスイカップというものか……!
テレビや雑誌で爆乳を見たことは数あれど、実際に目の前で見る迫力は圧倒的であった。
「亜希ちゃんは可愛いまま変わらないよね」
「だからそれ褒め言葉じゃないから」
うっとりした顔でこちらを見る優羽。
これが勝者の優越ってやつか? やっぱりこいつは許せねぇ。後でハイパーもみもみの刑に処してやる。
下を向いて「……食べちゃいたい」とか呟いてるけど、いくらスイカップって言ったって自分の胸は食えないぞ、この食いしん坊め。
かぽーん。
浴室に洗面器がタイルを打つ音が響く。
うちは一般家庭なので風呂場も至って普通だ。浴槽はギリギリ大人二人入れるぐらいの大きさしかない。わたしと優羽だったら余裕だけどね。なぜ余裕なのかはわざわざ口にしないけど。
当然蛇口とシャワーは一つずつしかない。なので先にわたしが身体を洗って、後ろで優羽が順番待ちをしている。
なぜだかじーっと見られている気がする。狭い浴室で手持ち無沙汰だし他に見るものもないから気持ちはわかるけどさ。わたしもさっきからゆさゆさ揺れるデカパイをチラッチラ見てるし。
「亜希ちゃん、背中洗ってあげるよ」
「お、ありがと」
ボディタオルを渡すため振り返ろうとすると不意にぴとっと背中に暖かくて柔らかいものが触れる。
「うひっ、な、なに優羽さん?!」
「え? だから洗ってあげるって言ったじゃない」
わたしの背中と自分の胸の間にボディソープを垂らしていやらしい音を立てながらおっぱいを身体にこすりつける優羽。
グチュ……クチュ……。
わたしにとって日常であるお風呂場に場違いな音が響き渡る。
「な、なんでタオルを使わないんでしょうか?」
「亜希ちゃんは顔を洗う時、タオルでごしごし擦るの?」
「いや、それはないね」
「顔も背中も同じ肌なのに、一方はタオルを使わないで一方は使うなんておかしな話じゃない。どちらも大切なお肌なんだから優しく洗わないとね? それに私の身体も同時に洗えて一石二鳥でしょ?」
「なるほどー。優羽は頭が良いなー」
「ふふ、どういたしまして」
それからはお互いの身体を使って洗いっこした。優羽の肌がさっきよりツヤツヤしているので、タオルを使わなかったのは正解だったみたい。
洗い終わったら次は二人で湯船に浸かる。真正面から向き合って入るのは恥ずかしいので、優羽が湯船に足を伸ばして座り、その足の上にわたしが乗って優羽に後ろから抱きつかれる形に落ち着く。
え? こっちの方が恥ずかしいんじゃないかって?
いやいや、背中に当たるおっぱいの素晴らしい感触が全てをどうでもよくさせてしまうのだよ。
「はぁ……はぁ……それじゃあ、亜希ちゃんのおっぱい揉むよ?」
「息荒いけど辛くない? 私重くない?」
「ダイジョウブダヨ。じゃあ、いくね?」
「うひゃひゃ、くすぐったいよぉ」
それは揉むというよりくすぐるといった感じだ。わきわきする手の親指が脇腹に当たってこそばゆい。
これ効いてるのかな?
「むぅ……ダメか。それなら、えいっ!」
「きゃうっ」
優羽はまな板の上のさくらんぼをぎゅうっと掴む。中の種を絞り出すようにグリグリと。
「ふわわぁ、これ……なんだか変な感じだよぉ。頭がふわふわする」
「ふふっ、ちゃんと効いてる証拠だね」
「そう、なの……?」
「そうだ……よっ」
「うきゅっ!」
ガスコンロのつまみを捻るように指を動かした。その瞬間、身体中に電撃が走り、力が抜けてぐったりしてしまう。
「亜希ちゃん、大丈夫?」
「ちょっとのぼせちゃったみたい。でも、もう少しこのままで」
「いいよ」
優羽はわたしが湯船に沈まないようにきつく抱きしめてくれる。
あー、あったかくて気持ちいい。
「私ね、来年はこっちの高校に入ろうと思ってるの」
「ほんと!?」
「うん、次は一緒の高校だね!」
すごくうれしい。優羽が都会へ行っちゃって、わたしは寂しかったのかもしれない。
「これからは亜希ちゃんのお胸が大きくように私が揉んであげるよ」
「う、うん」
「だからね、それまで代わりだと思って私のおっぱい好きにしていいよ」
「わぷっ」
そう言って優羽は私の頭を掴んで柔らかなおっぱいを顔に押し当ててくる。
ちょっと息苦しいけどこの魅力には逆らえない。もみもみ。
「……まぁ、亜希ちゃんの可愛いお胸が大きくなるなんてありえないけど♪」
「え? 何か言った?」
「ううん、なんでもないよ」
なんだろう。今ちょっとだけ寒気がしたよ。
「続きは布団の上で、ね?」
「うん……」
「亜希ちゃん、大好きだよ」
「わたしも……」
この感触に包まれて眠れたら最高だろうなぁ。
わたしはそれからも優羽のおっぱいを存分に堪能するのだった。
なんか、こう……くんずほぐれつ的なものが書きたくなったのです。