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Rumble  作者: 久遠
34/38

第33話:接吻!? 激闘球技大会 終幕 ラストバトル!!

え〜今更ながら…


この作品はフィクションです。人間的にありえねーだろ!?とかいう、人外指定の人物が多数出ますがスルーの方向でお願いします。


尚、妙な関西弁がでますが、作者は関東の人間なのでおかしな点があるかもしれませんが、それもスルーの方向でお願いします。


読者の皆様の寛大な心にいつも感謝しております。

――Side Rei Benizakura


『決勝戦!!氷室選手VS紅桜選手…果たして、どちらが優勝。そしてクラス総合優勝の座を獲得するのでしょうか!?では…始め!!』


合図と共に私は氷室と向かい合う…


『……どうしたんでしょうか?互いに動きませんが…解説の御堂先生』


『けけけ、麗の奴攻めあぐねてやがる…ま、こうなる図式はある程度予想できたけどな』


『と、いいますと?』


『いいか?戦闘における攻撃のタイミングつぅのは『先の先』、『先の後』、『後の先』、『後の後』の四つに分類される』


『はぁ…』


『先の先は奇襲、相手が動く前に攻撃する。先の後はフェイントなどで相手を惑わし、隙を突く……自分から仕掛けていくタイプだな。あたしや麗の奴がこのタイプだ』


『…では、氷室選手は?』


『後の先はボクシングなんかカウンターのことだ。相手の攻撃に合わせて攻撃を仕掛ける。リスクも大きいが、成功すれば威力は2倍。そして、最後は後の後。これは最も難しい、相手の攻撃を完全回避し、完全に死に体。つまり、一瞬硬直した隙を突くんだ。だが、相手の攻撃を避ける技術と、一瞬しかない相手の死に体を確実に捕らえられる技術が無いと行うのは不可能だ。氷室はこの二つを得意とする待ちタイプだな』


『なるほど!では、麗選手は迂闊に仕掛けられないという事ですね?』


『そう言うことだ』



実況の言葉を聞き流しながら私は氷室を見据える。


ほぅ…


思わず感嘆する。隙のない佇まいは元より…纏っているのは正真正銘剣気…いや、闘気か…


面白い!


御堂先輩の攻撃を避け続けているという事もあわせて、とても面白い相手だ。


とはいえ…どう仕掛けるか……


自信がないわけではないが、確実に取れると言う確証もない。避けられれば、隙をつかれて一気に…


「っ!?」


―ヒュッ


―バシィ


『おぉ!?最初に動いたのはなんと、氷室選手です!!先程の解説ではカウンター…待ちのタイプだという事でしたが…大方の予想を裏切る展開です!』


『まさか、氷室が先の先とはな…麗の野郎も予想してなかっただけによく受けたな。完全に虚をつく攻撃……(だが…いつもより、動きにキレがねぇ?……あのやろぅ…どっか傷めてやがるな…足か?)』


「くっ!?」


『攻める!攻める!!怒涛の攻め!!』


『だけどな…』


「甘い!!」


剣戟は橘の方が鋭い…先程は少々面食らったが…



――Side Kazuto Himuro


ちっ…踏み込みが痛みで甘くなってる……剣戟も鈍るわけだ…


―ヒュン


「ちっ」


『おっと、今度は攻守逆転!紅桜選手攻める攻める!!しかし、当たりません!!』


『相変わらず、忌々しい能力だぜ…』


『と、いいますと?」


『あいつのあの回避能力の秘密は…卓越した先見にある』


『せ、先見ですか?』


『あぁ、物事の先を見据える能力。ぶっちゃけると未来予測みてぇなもんだ…』


『み、未来予測!!そんな超能力…』


『勘違いすんな。お前が言ってるのは未来予知。未来予測はあくまで予測だ…これは誰でも使ってる力…例えば…』


『ひっ!?』


『…今、あたしが拳を振りかぶった時、殴られると思ったろ?それが、先見だ……相手の動作やデータから様々な出来事を予測する。野球のバッターやサッカーのゴールキーパーなんか分かりやすいな。ピッチャーのボールを打つ際にピッチャーのデータから予測したり、キッカーのシュートを軸足の方向や目線で予測する…』


『な、なるほど…氷室選手はその予測の力が優れているんですね?』


『そう言うこった…だがな、あいつの先見は普通とちと違ってな……あいつの場合、データよりも感覚と直感が優れてる…いわば先天的な先見持ちなんだ……さっきのあたしの説明での先見で最も優れてるのは一文字だ。様々なデータから成り立つ先見。それじゃあたしのチョークは避けられない…。氷室のは直感的に相手の行動を予測してるんだ』


『ど、どういった違いが?』


『あいつの先見にはデータは必要ないから、初見でも先見が使える。そのうえ、あいつのはフェイントすら予測する。それに合間って、抜群の身体能力が回避を可能にする。正直、あたしですら、あいつに一撃当てる手段が今のところねぇ…橘なんかには先見が使えねぇみたいだから良く殴られてるみてぇだな……そのメカニズムさえとければ…』


『あぁ、御堂先生が考え込んでしまいました。と、とりあえず、解説ありがとうございました…って、え!?』


『…ヒム君!!』


ちっ、避けるのがきつくなってきたな…


剣を使って攻撃を裁いてはいるものの、痛みで動きが鈍る。だめだ!


バックステップで一旦距離をとる。


このままいったらジリ貧だ。いずれ、当たる…


『こらーーー!!何やってんだ!!てめぇに一撃くれるのはあたしだ!!麗なんぞにやられてみろ!!ゆるさねぇからな!!』


……御堂先生の罵声が響く。


…これしかないか……


避けられないなら、次の一撃を持って決める!!


両手で、剣を構えて…駆ける!!


『紅桜流剣術歩法桜花!』


見える!


『氷室流総合格闘術 剣 瞬斬閃』




〜〜回想〜〜


「どうした、終いか?」


「はぁ、はぁ…ば、化け物め…」


霞と出会って、少し経ったころ、俺達は少し遠くの山までピクニックに着た…筈だったのだが…


「せ、先輩!!ひ、酷いよ玄ちゃん!やりすぎ!!」


「…そ、そうかのう……じゃが…こんなことでは熊には勝て…」


「「勝てるか!!」」


ガバッと起き上がり、叫ぶと、霞とハモッた…


「あんたのような変態妖怪爺と一緒にすんな!!」


「そうだよ!先輩も普通じゃないけど…まだ、人間よりなんだから!!」


あ、あの…霞さん、フォローなんでしょうがちょっと傷ついた…


「そうかのぉ…先見を使える和人なら十分、ワシを超える素質をもっとるがのぉ…ん?そうじゃ!その才を生かす戦術をつればええんじゃ」


思いつきで始まったのは古典的な重りのトレーニング


「おい…」


両手、胸、腰、両足にこれでもかと鉛を仕込んだアンクルを付けられる…今なら、銃弾も防げるな。


「先見をもっとも生かすのは速さじゃ。カウンターを喰らう事無く、先の先を取れるはずじゃ」


「だからって、動けないほど付けるな!」


「動けないんだ…ねぇ、玄ちゃん。この先輩、ボクの部屋に置いといてもいいかな?」


「おい…霞」


「煮るなり、焼くなり、襲うなり、好きにせい」


じ、冗談じゃない…


その後、死に物狂いで自力で動けるようになり、どうにか霞のおもちゃにされることはなかった…貞操は護られた。



で、その時の鍛錬の成果によって習得した技の一つが瞬斬閃…


その一撃は瞬きの速さ…


振るわれる剣は鋭く敵を切り裂き…


全ては一筋の閃光の如く…




独特の歩法…だが、詠める!


瞬く間に距離を詰め…


両手で、最速の斬撃を放ち…


―パン


見事、球を割るが…


「…っ!?」


技の反動に足が耐えられずに


「キャ!?」


―Chu♪


そのまま、紅桜先生ともつれるように倒れてしまった。


ん?なんか、変な音が…聞こえたような…それに、この感触は…



――Side Rei Benizakura


氷室の姿勢が低くなったと思ったら、姿が消えたように見えた…


いや、それは錯覚。恐らく、身を屈めて視界から消えただけだ…だが


疾い!?


距離をつめるのが速い。そのせいで消えたように見えたのだ…


そんな攻撃に、私の桜花も通用せず。私は負けた…負けたのだが…



今の状況が分からない…。


いや、冷静に考えれば、距離を詰めて来た際の勢いを殺せなかった氷室ともつれるように倒れこんだのだが…


この唇に感じる暖かい感触…


目の前には綺麗な左右の異なる色の瞳…


……うちは…うちは……


――Side Kazuto Himuro


一秒、二秒…


静まり返る体育館で時が経過する。


いや、確かに経過しているのだ、だが、誰も動くものも居ない中、まるで時間が止まったよう…


そんな中で、俺と紅桜先生は互いの唇を重ね合わせていた…


目の前に広がる整った顔立ちと、うっとりと溶けるような表情……あれ?


うっとり?切れ目がちなクールじゃなくて?


って!!そんな疑問に想ってる場合じゃないって!!


「あ…」


「っ!?す、すいませんでした!!ふんばりが利かなくて…!」


「…謝ることあらへんよ」


あらへんよ?あれ?


「は?」


「…うちは後悔してへんよ。嬉しいんや。それに…」


「んぐ…」


ぐいっと引き寄せられたかと思うと、再び口を塞がれて……


「ふぅ…好きや……うちと一緒になってぇ…」


開放されると同時にそんな爆弾発言をされた……


『え、えぇ!?…何やらとんでもない事になっていますが……』


『……麗の好きな男のタイプは自分よりも強い男……今までめぐり合えなかった理想の男に会えたんで、キスでタガが外れちまったんだろうな…って、な、奈緒先輩!?』


『……レイレイ…いい度胸……ふふふ………何?…マッキー…』


『な、なんでもないっす』


『ふふ、面白くなってきたわね♪』


そんな実況席から徐々に…皆の硬直が解けていき…


『ざけんな、死ね氷室!!』


『何羨ましいことしてんだこらぁ!!』


ボルテージの上がった男達の怒号…さらに…


「不潔!!不潔ですわ!!こ、公衆の面前で接吻などと!』


「か、和ちゃんの馬鹿ぁ!!」


「和人君?なんで嬉しそうなのかな!?」


「和人様?…お話がございます…」


何やら御立腹な女性陣…そして、何より恐ろしいのは…


「かぁあ!ずぅう!とぉおお!!!グルゥウ」


獣化+バーサクになった彩花である。しかも、この足じゃ逃げることも叶わず…


「ま、待て!!じ、事故…「Gugaaa!!」…うぉ!!」


去り行く意識の中で俺は爺ちゃんが常々言っていたことを思い出していた…


『和人や、女子は時として熊よりも恐ろしく怖い生き物じゃ…決して怒らせてはならんぞ……どれだけ修行をしても勝てるもんではないからの…』




ん…


目が覚めると、視界に見慣れた天井が入った…


教室?いや…保健室か……


天井から校舎内…教室だと思ったが、周りを見回して保健室だと気付くが…


「……撫で…撫で…」


「……あの……何してるんですか?奈緒さん」


いや…そりゃ、この頭の下の柔らかく暖かい感触とシュチュエーションから、大体の想像はつくんだが…


「…膝枕……気持ちいい?」


「はい!って、そうじゃなくって!!」


慌てて起き上がろうとするが…


「…まだ寝てなきゃ…めっ」


頭を押さえつけられた…


「……撫で…撫で……」


「………」


「…撫で…撫で……」


「……あの……あの後どうなりました?」


両腕がズキズキ痛むのは、彩花の爪と牙によって付けられた傷だろう……アハハ…この痛みに慣れてしまった自分が怖えぇよ…


「…しぐれんが…ヒム君を運んだ……」


なるほど…


「で…その、あの視界の端でもごもごやってるのは…なんすか?」


いや、なんなのかは分かる…


「むー!むー!!」


手足を縛られ、猿轡をはめられた…紅桜先生だ……


「…ふふふ……おしおき…」


…折角の着物が穴だらけなところを見ると、恐らく御堂先生もグルだな……


とりあえず…


「着替えてもいいですか?」


いい加減、この鎧を脱ぎたい……


「…もうちょっと……寝てる…足の治療中」


見てみると、足に何本か長い針が刺さっとります…


「あ、あの…」


「……針で…治癒力…増大…」


す、すげぇんだな、最近の保険の先生は…全然痛くないし


奈緒先生に敬意を抱きつつ、言われたとおりジッとする。


……結局ここから20分。俺は奈緒先生に拘束され……ようやく帰れたのは球技大会閉会式の一時間後だった…




翌朝、…彩花は容赦がなった…


―ゲシッ


まどろみの中、そんな音を聞いたかと思うと同時に浮遊感…そして…


「…痛!!」


頭に鈍痛…。なんのこっちゃない、ベットから蹴り落とされたのだ…


「朝っぱらから何……するんでしょうか?」


即座に文句を言おうとするが、俺の怒りは彩花の纏っている絶対零度の冷気によって一瞬で鎮火された…


こ、こえぇえ


「ふん、起きたんならさっさと着替えなさいよ」


「…お、おい!…っ!?」


冷たくそれだけ言って背を向けた彩花を追おうとするが、足が痛み、蹈鞴を踏む…そっか、怪我してたんだっけ……


「…あ!?」


そんな俺に気付いたのか慌てて戻ってきて、そのまま俺に肩を貸してくれる…なんだかんだで優しいなこいつは


「大丈夫?」


先程の冷気は嘘のように薄れ、心配そうにそう問いかけてくれる


「…あぁ…そのままじゃお前が辛いだろ?その辺に松葉あるから取ってくれ」


大げさなのだが、奈緒先生に半ば無理やりもたされ、捻挫の怖さを語られ…まぁ、痛い思いをするよりいいか…という理由で借りたものなのだが…


しっかし、うちの保健室、なんでもあるね


あの心電図の機械があったのには本気で驚いた…




「わりぃな、チャリ漕げなくて…」


「いいわよ。偶には歩いてゆっくり行きましょ」


俺に付き合う感じで自転車を置いて、徒歩で学校に向かうことにしたらしい、朝連は球技大会の翌日ともあって休みのようだ


「それに…聞きたい事があったしね」


「……ナンデショウカ?」


うぅ…また冷気が……


「まず、問1。あんたの剣術について…」


「いや…あれは……」


「あんたさぁ…前にあたしに…『無手の格闘術だけだよやってんのは、だから剣なんて握ったことねぇー。悪いなー』って、言ってなかったっけ?」


「…言ってました……」


「で、昨日のあれは?」


「……ごめんなさい。嘘ついていました」


下手な反論は逆効果だ。素直に謝ろう。何も怪我してる俺を殴り飛ばしはしないだろう……と、思いたい。


「…理由は?」


「いや、剣道部に無理やり入らされて朝連なんてごめんだーーとか思っちゃったりなんかしてな」


「……開き直ったわね」


はぁ〜とため息をつき


「では、問2。あんたのその怪我について……いつから?」


「…バスケの時。相手の御庶瓦と倒れ時にだな…」


「誰よそれ!!滝川君でしょ!!」


いいつつ、ペシッと頭を叩く。何時もより物凄く軽めだ


「もう…無茶ばっかりして…」


「…すまん」


心なしか声が暗かったので謝る。が、


「あ、あの…彩花さん、痛い…痛いんですが…」


叩いた際にそのままにしてあった手に握力が込められ、ミシミシと悲鳴を上げる俺の頭。


所謂アイアンクロー…


そして…


「…問3。紅桜先生について」


先程とはうって変わってドスの聞いた声…


「…あ、あれは事故です…よ。打ち込んだ際に踏ん張りが利かなくて倒れた挙句に…ちょっとラッキーなハプニング?」


「ラッキーですって!?」


―ギリギリ


「…痛い、痛いって!!だ、だって!!俺だって男の子だし!先生美人だし!!ラッキーとか思うじゃないか!!」


「だ、だからってキ、キスなんて…」


パッと手を離し、恥ずかしそうに告げる彩花…


「なんで、彩花が気にすんだよ!たかがキスくらいで!そりゃ、初めてなら俺ももっと動揺したけど、初めてって訳じゃ無かったし……先生にとっては悪かったとは思ってるけど…事故だったわけだし」


…なんだろ、若干冷気が強まったぞ


「……ねぇ、それってどういう事?」


彩花の質問に遠い目をしながら語る…


「俺のファーストキスはとっくの昔に母さんに奪われてるのさ…」


「お、お母!?」


「…それも一度や二度じゃない……」


しかも、ロマンチックとは程遠い…頭をホールドされ半ば無理やりに……


「…なんでも……『他の牝豚に奪われるくらいなら!!』らしい、あの頃の俺は、力が無かった…」


その後、一週間口を聞かなかったら二度とそんな事はしなくなったが…


「…それから、暫くの間…年上の女性が怖くて仕方が無かった……だから、初めてでない上で、事故でのキスなんて何にも意味がねぇんだよ」


まぁ、暫く騒がれるのは我慢するとしよう…


「で、でもさっきラッキーって…」


「そりゃ、男としての性だな、更に言えば俺が酷く嫌で、落ち込んだ表情してたら、先生傷つくだろ?」


それ位は分かる。伊達に、あの色情の孫をしてた訳じゃない。酔っ払うたびに女心とは…という長話を散々聞かされた。


「それに、済んだ事をうだうだ言っててもしかたねーだろ。ほら、とっとと行こうぜ」


「う、うん…」


二度寝してねーのに遅刻なんて冗談じゃねーからな






教室に入るとクラスメイト達に労いの言葉と、紅桜先生とのことで恨みがましい言葉を掛けられ、若干戸惑いながらも自分の席に向かうと…


「か、かか、和人さん!!」


格闘漫画よろしく!って感じで俺の行く手を塞ぐように沙耶香が仁王立ちしていた。


「おはよ。とりあえず、遅刻はして…ない…よ?」


【ざわっ!】


教室内がざわめく、挨拶で軽く手を上げた俺をスルーしてそのまま沙耶香さんはギュッと抱きついてきたのだ…


「や、約束は守ります!ご、ご褒美ですわ!」


―ギリギリ……


「…ご…ご…褒美…じゃ…ねぇ…」


その力が強い。つか、これサバオリじゃね?


「北條さん、ブレイク!!」


ハジが俺のヘルプに気がつき、引き離す。


「はぁ、はぁ…あ、朝っぱらから何しやがる!?」


「なっ!?わ、私のほ、抱擁が気に入りませんの!?」


「ざけんな!あんなバイオレンスな抱擁があるか!!」


俺の叫びに…


「そうよ!!何してんのよアンタ!!」


「そうだよ!何てことするの!」


「泥棒猫…」


彩花、ひかり、琴乃が加わる。


「あ、あなた達には関係ありませんわ!」


「関係あるわよ!ただでさえ、最近私に構ってくれないんだから!」


「そうだよ!私なんてスタートから遅れてるんだから!北條さんばっかりずるいよ!」


「後から出てきておいてどいつもこいつも……私の和ちゃんに触るな!」


……おい


「何いってるのよ!和人はあたしのよ!!」


「和人君はモノじゃないよ!」


「そうですわ!」


とりあえず…


「おはよう。ハジ」


「…おはよ。この状況を無視して挨拶するなんて大物だね和くん」


「いや、それが一番被害が少ないような気がするんだ」



そんなドタバタしつつも、チャイムが鳴り席につく。SHRの時間だ


入ってきた瞬間、俺を見つけた御堂先生が舌打ちしたのがちょっと引っ掛かったが…とりあえず、何事も無く一時限目の現国に突入した。


こうして、激動の球技大会は終わりを告げ、いつも通りの日常に戻っていく…。









更新完了ー!!


……って、あれ?霞ちゃーん?


居ないみたいだ…ふむ、どうやら忙しいみたいだ。


まぁ、その理由は次回あたりの更新であきらかになるとして、今回で球技大会はラストー!


とりあえず、麗フラグを立ててみたわけですが……彼女がヒロインになるのは反響次第。ってか、なるとしても、一旦本編が終わってからの個別ルートのお話になってからです……何時になるやら…


ではでは、今回は一人で喋ってても寂しいので此の辺で。次回の更新で会いましょう。

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