家を買う、でも結局宿に泊まる、そして襲われる
どうも雷鬼です。初投稿で未熟な点が多々ありますが、読んで楽しんでもらえたら幸いです。
「あの〜家を買いたいんですけど…」
「かしこまりました。どのような家をご希望ですか?」
「??イーベルお願い」
「だろうと思ったわ。妾が対応するからお主らはこの街の探索でもしてるのじゃ」
「分かった。2人とも行こう!」
「承知しました」「了解です」
「うーん。常識とかは軽くは掴めた」
まずこの場所、ここはガーランド公国の首都、ランドらしい。ここの物価は大体日本の10分の1くらい。だから4000万レナは日本円で約4億円ぐらい。ほとんどの国は世襲制の君主制。貴族もいる。ここまで発展してるのになぜ君主制なのだろう?さらにこの世界ではモンスターがうじゃうじゃうろついていてるので軍隊でも対応しきれない分を冒険者が狩って生業にしているそう。ダンジョンなどもあるらしい。また、獣人を差別しているのは宗教団体のサドン教らしくて、教義で「獣人は悪だ!」みたいなことを言ってるそう。この宗教は世界一信者の多い宗教で大体世界人口の7〜8割ぐらいが京都だそう。他の宗教はできてもすぐなくなる(消される)ので他の人は無宗教なんだと。
「このサドン教ってのが獣人からすれば地球でいう邪神教と同じようなものだな。迷惑極まりなさそう」
「それはサドン教を教会などをすべて消し飛ばせという意味でしょうか?ならば今すぐに…」
「ちょっ、サナそういう意味じゃないよ。確かに消し飛ばそうかなと思ったけどね。でもその宗教に依存している人がいるわけで、その宗教がなくなったら困る人もいるかも知れないでしょ」
「何いってんだい、みんなサドン教徒は一部の信者を除いて基本入らされたり無理やり差別をさせられてるだけだよ。ここはサドン教の勢力が薄いからこうやって口にできるけどね、他の場所ではこんなこと言った瞬間に市民の中に紛れ込んでるサドン教暗部に殺されるんだよ。アンタホントに大丈夫かい?こんな事も知らないようじゃすぐこれだよ」
そう行っておばさんは手で首を切る動作をした。ところでこのおばさん誰だろう?聞こうとしたらどこかへ行ってしまった。でもサドン教は消し飛ばしてもいいのか。基本悪いやつしかいないみたいだし。
「聞きました?消してもいいらしいですよ。消しに行きましょう。そこらの人間など私で十分ですので」
「気が早いよサナ。ところでルーカス。サドン教の教会の偵察とかできる?」
「すぐに参ります」
「あっちょっとまって…行っちゃった。まぁどうせ僕のことすぐ見つけるでしょ。いつもゲームしてるとどこに隠れて見つけてくるし」
何かGPSでもつけているのだろうかというレベルで正確だし多分スキルだろう。(今は)策士のルーカスが僕のところに戻る方法がないままどっかに行くなんてことはないだろうし。
「そろそろイーベルのところに行くか」
「そうしましょう」
「おぉ主よ。待っておったぞ。家は決まったのじゃ。妾たちの条件に合う物件がなかなか見つからなくての、大変だったのじゃ。だが1つ問題があっての…手続きのためにしばらくは宿に泊まる必要があるのじゃ」
「あ…」
よく考えれば当たり前の話だ。家を買ってすぐに住めるわけがない。手続きとか諸々あるだろう。
「じゃああの親切な女将さんがいる宿に行くか!」
「そうするかの」「「問題ありません」」
「すいませーん。あの宿を借りたいんですが…」
「やっぱりうちに来たか。まぁ家を買っても手続きとかあるからね。で、今日は珍しく混んでてね、2人部屋が1つと1人部屋が2つしかないんだ。ここに泊まるなら別々にならなきゃダメだけど、どうする?」
「どうする?誰か2人部屋がいいって人いる?」
「私はあなた様と2人部屋がいいです」
かなりの気迫で迫ってきた。さすがドラゴン圧がすごい。
「うっ、うん」
うんとしか答えられなかった。あれ?この状況下手したら捕まるんじゃ…まぁ僕はそんなことしないしする勇気もないからいいや。
「はぁ〜スッキリした!さっさと寝よ。サナ〜おやすみ〜」
「おやすみなさいませ」
んっ?なんかあったかいというか…
「ってサナ!?なぜ僕の布団に普通に入ってんの!?しかも半裸で!?」
ヤバい。これ見つかったら僕何もしてないのに逮捕だ
「ごめんなさい。実はドラゴン族って負けたらその負けたものに仕えて子供をなす必要があるんですよ。なので今がチャンスだと思いまして好意の有無を確かめさせてもらいました。私に対して好意があることが分かったのでこのまま襲います」
「いやいや。僕まだ13歳!普通に不純なんたらで僕が捕まっちゃうから!?だからこっちにすり寄ってくんのやめて!?」
すると扉がバッと開いた
「なんじゃうるさいn!?何やっとるんじゃお主!中学生で多感な時期とはいえ常軌を逸しておるぞ!こっちじゃ!妾と部屋交代じゃ!」
「違うって!僕じゃないって〜」
そう言いつつ助かったなと感謝するのだった。
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