都会×異世界
どうも雷鬼です。初投稿で未熟な点が多々ありますが、読んで楽しんでもらえたら幸いです。
「えっと…まず住居を探すか…」
「そうしましょう」
サナ以外はぽかんとしてる。まぁ剣と魔法の世界でまさかここまで文明が発展しているとは思わなかっただろう。文明がある程度発展しているのは襲撃から分かってはいただろうけど、さすがにここまで発展しているとはね
「ごめんくださーい。宿を借りたいんですけど…」
「はいはい、1人1泊3000レナだよ」
「そうですか…ん?レナ」
「何いってんだい?通貨が分からなくなっちゃったのか?」
「あ…」
お金は持っているのだ。たが、それはレオナで使っていたお金だ。よく考えればあそこは隠れ里なんだし、人間と同じ通貨を使っているわけがない。使っていたとしてもとっくに別のお金を使うようになっているだろう。つまり、今僕たちが持っているお金は0だ。
「あの…すいません。今お金なくて…現物でお支払いとかはできますか?」
「うちはそういうのはやってないよ。ただモンスターの素材ならちょうど向かいの冒険者ギルドで買い取ってもらえるよ」
「そうですか。ありがとうございます。では換金しn「ちょっと待ちな!お客さんなぜかは知らんが獣人を連れているだろう?この街では獣人を差別するようなやつはほぼいないが冒険者ギルドには色んなとこから来てるやつがいるからね。めんどくさいことになりかねないし、あんたはここで待ってな」
「そうなんですね!ありがとうございます!イーベル。ここで待っててもらえる?」
「別に問題ないのじゃ。まぁ笑わがもしケンカを売られたとしてもむしろ返り討ちにできるし問題はないんじゃがの」
「それは知ってる」
「あの…素材の買い取りお願いしたいんですけど」
「かしこまりました。では出していただけますか?」
「はい。えーっとキングライノの角…エリートグリフォンの骨と爪とくちばしと羽と…」
「ストップ!ストーップ!どういうことですか!?そんなに高価な素材はうちでは少量しか買い取れません!」
そういった瞬間周りの目線が僕たちに集まった。
「おいおい僕wいくらなんでも嘘はよくないぜwどうせデカいだけの鳥の魔物のやつとただのサイの角だろw受付の人を騙せたところで、俺の目は騙せねぇぜw」
異世界ものによく出てくる冒険者ギルドに必ず1人はいるチンピラだ!すごい!でもムカつくな。
「おい、誰に口を利いている!」
「何だお前?そっちこそ誰に口聞いてんだ?こっちはBランク冒険者のデカヌス様だぞ!こんな嘘つきのクソガキに何を言おうが俺の勝手だろうが!」
「クソガキだと!お前!一度痛い目を見ないと分からないようだな!」
「俺と戦うつもりか?やってみろよw」
「言質は取ったぞ」
そういった途端。ルーカスがとんでもないスピードでデカヌス?を蹴り飛ばしていた。もちろんデカブツは気絶している。
「スゲー!あのデカヌスを一撃でやったぞ!」
歓声が上がった。あれ?ここ普通の都市だよね?暴力は犯罪じゃないの?聞いてみると
「アイツはいつも問題ばかり起こしてたしな。でも強いせいで捕まえるのも大変だし、捕まっても腐鎖や鉄格子を引きちぎって逃げるしで困ってたんだ。今回は正当防衛ではないけどみんなであっちが殴ってきてそれをお前の連れが殴り返したって言おうってさっき決めたんだ。みんな賛成してたし、警察もアイツのいうことは信じないだろうよw」
「査定が終わりました〜来ていただけますか」
「はーい」
「こちらの素材。状態も非常に良く、とても珍しい素材ですので4500万レナとなります。オークションにかければもっと高値がつきますがどうしますか?」
「即金でお願いします。あっ、端数の500万レナはみんなに口止め料代わりに配ってください(小声)」
「了解しました(小声)みんな!この子が500万レナ分ごちそうしてくれるってよ!好きなだけ頼め〜!」
「「「イェーイ!」」」
あとから聞いたのだが、僕のせいでしばらくの間ギルドはお祭り騒ぎになって、関係ない人も呑みまくり、500万レナ分使い切る頃にはみんなベロンベロンだったそう。ホントに都市かなっ!?
「すいません。換金してきたんですけど、4000万レナだと家買ったほうが安いですかね?それとも足りませんかね?」
「4000万レナ!?どんな素材売ったんだい!?まぁ詮索はしないでおくよ。あとその金額なら家を買ったほうがいいよ」
「そうなんですね。ありがとうございますでは」
「ちょっと待つのじゃー!妾を忘れるな!」
「あっ。ごめん」
「お主絶対忘れておったろう!妾が声かけなければそのまま行っておったじゃろう!」
「はいはい。ごめんごめん」
そうして、お金0から始まった異世界の都市での生活はかなり早く家を買う準備ができたのであった。
読んでくださりありがとうございます。面白ければ、ブックマークと評価の方、よろしくお願いします。




