大樹海からの旅立ち
どうも雷鬼です。初投稿で未熟な点が多々ありますが、読んで楽しんでもらえたら幸いです。
え?
「以前は大変失礼いたしました。以後、貴方様に仕えます。」
ボンッ!
そういった瞬間、森の王が一人のメイド服を着た少女に変化していた。
「……お前女だったの!?あと仕えるって何!?」
「そのままの意味です。私は敗者。敗者は勝者に従うものです」
「はっ、はぁ?」
何その武士みたいな思考。
「あっ、それよりも君が僕に倒されたことは内緒にしといてね。怒られちゃうから。」
「わかりました。あなた様が私を倒したことは口外しません」
「ありがとう。でも別に仕えるのはいいよ。ってことでじゃあね。迷惑かけてごめん。」
テクテクテクテクテクテク
…………早足にしよう
ダッダッダッ
…………走ろう
ダダダダダッ
「なんでついてくるの?」
「???」
いやキョトンとされてもねぇ?
「仕えているならばついていくのは当然では?」
「ねぇ!ちょっとさっき言ったこと聞いてた!?使えるのは大丈夫だって、僕が怒られるもん」
「ではもといた場所にクローンを置いておきますね。これで大丈夫です」
「うん。さりげなくとんでもないことしないで」
「貴方様こそ森の王である私の奉仕を断るというとんでもないことをしているのでは?」
ぐぅ正論。まぁここまで仕えようとしてくれてるならいいか。でもなんか嫌な予感がするんだよな〜。
「そこまでいうならお願いするよ」
「よろしくお願いします。ご主人様」
「ごっご主人様?ちょっと恥ずかしいな…」
「そうですか?男性は女性にご主人様と言われるのが喜ぶというのを聞いた事があるのですが…」
「いや、いいよ別に。よく考えればルーカスとかも僕のこと師匠よびしてるしね」
「では、まずは家に行って、親御さんに挨拶をしましょう」
「両親はいないよ。とっくに他界してる。それに信じてもらえないかもしれないけど僕は異世界から来たんだ。だから1人、じゃないな。今はイーベルとルーカスがちょうど両親みたいなものかな」
「ではそのイーベルさんとルーカスさんに挨拶に行きます」
「分かった、こっちだよ」
「ここが今住んでる場所。」
「失礼します」
「何じゃ?おぉお主か!ってどこ行ってたんじゃ!騒ぎになっとったぞ!あとそこにいるメイド服を着た女は誰じゃ?」
「えっとこれは森nゲフンゲフン。えっと…あれ?名前聞いてなかった」
「申し遅れました。私はメイドのサナと申します。イーベル様、よろしくお願いします」
「お主よ。いつの間にメイドを雇ったのじゃ?まさかお主の力で誘k」
「違うよ!急に勝負を仕掛けられて倒したら仕えるって言い出したんだよ」
嘘は言っていない。
「ふむ、変わったメイドもいたもんじゃの。じゃあサナよ。うちに入るがよい」
「お邪魔します」
「でもこの家じゃ4人住むのには狭いよね?どうするの?床で寝るわけにもいかないし引っ越しでもする?」
幸いにお金になりそうなアイテムは山ほどある。
「お主のことだからどうせ狭いと言うだろうと笑わもそう思っておったわ。いいぞ」
「ルーカス、サナ、この家に来て早々に引っ越しをすることになったんだけどいい?」
「私は問題ありません」
「私は師匠のもとについていきます」
「よし、じゃあ準備しよう!幸い僕の家には荷物はほとんどないし」
「でもどこへ引っ越すのじゃ?この里にこれより大きい空き家はないそうじゃぞ?里の外に出るにしてもここの霧は妾たちでもかなり危険じゃ」
「うーん。そうだ!ねぇ、ちょっとまってて!」
「この樹海の外の街?行けるよ。どこの街がいい?」
僕はペンダントでヒロシさんのところに移動していた。その結果あっさり簡単に行ける方法が見つかった。
「なるべく大きくて発展してる街がいいですね。」
「じゃあ今から転移させるね!」
「いや、僕だけじゃなくて仲間も連れていきたいんだけど…」
「引っ越しの準備はできてるんでしょ?なら30秒後にそのペンダントの半径2メートルを範囲にして転移させるね!行ってらっしゃ〜い」
「えぇっ!親切になった人にまたもやお礼言えないの〜?」
「ちょっと!みんなすぐに僕の半径2メートル以内に入って!荷物も入れて!」
「なんじゃ急に?」
「いいから早く!」
ピカッ
急に周りが光り気づくと僕たちは元いた世界を彷彿とさせる都市に立っていた。
読んでくださりありがとうございます。第2章完結です!面白ければ、ブックマークと評価の方、よろしくお願いします。




