森の王の復活
どうも雷鬼です。初投稿で未熟な点が多々ありますが、読んで楽しんでもらえたら幸いです。
僕は今、あの大きな木の前にいたおじさんを探していた。なぜあのおじさんなのか。それは、他の獣人に聞いても一切世界樹の雫についての情報をつかめなかったからある。
「おじさーん!」
「おう。この前の僕君。どうだい?世界樹の葉っぱは見つかったかい?」
「世界樹の葉はたくさんゲットしたんですが、世界樹の雫が…」
「お前、世界樹の葉を見つけたのか?それは本物なのか!?」
「えっ、えぇ、そうですが…」
「譲ってくれ!お願いだ!お前が探してるって言ってた世界樹の雫をやるから!どうしても薬にそれが必要なんだ!1枚!1枚でいいから頼む〜!」
「ちょっと落ち着いてください!どうしたんですか!?」
〜〜数分後〜〜
「悪い。ようやく落ち着いたよ」
「で、なんでそんなに世界樹の葉が欲しいんですか?あと、世界樹の雫と交換してくれるっていうのは本当ですか?」
「それは…実は妻が淵の病と言われる病気にかかっててな…治すのにとんでもないものが必要なんだ。その1つが世界樹の葉でな…」
うーん…助けてあげたいけど都合よく薬の材ry…あ!
「ちょっと待ってください。薬の足りない素材全部教えてもらえませんか」
「無理だと思うぞ。まぁ教えてやる。必要なのはライノキングの角とポイズンパウダーモルフォンの鱗粉とエリートグリフォンの骨そして今言った世界樹の葉だ。まぁこんなのもとから無理だったんだ。もうおとなしく残り少ない妻との時間を楽しむことにするよ」
「あの〜すいません。全部有り余るほどに持ってます」
「えっ!?本当か!?それは本当なのか!?お願いだ!譲ってくれ!有り金を全部やってもいい。有り金全部でも足りないことは分かっているがこのとおりだ!頼む!」
「別に有り金全部とかいりませんよ。さっき言った通り有り余るほどに持ってるんです。その代わり、世界樹の雫を200mlほど譲ってもらえませんか?」
「200mlでいいのか!?入手が大変とは言えそこまでの価値はあれにはないぞ?とは言えありがたい!うちに来てくれ!」
そうしておじさんの家に着くと、目の前には世界樹の雫と思われるものが入っている瓶が大量にあった。『鑑定』をしてみたがやはり世界樹の雫だった。
「世界樹の雫ってどうやったら手に入るんですか?」
「南の方の大陸から仕入れたんだ。世界樹の雫は南の大陸のダンジョンでしか取れないアイテムでな。昔はたくさんとれたんだが、今はなぜか流通量が激減してかなりのレアアイテムになっているんだ。はいこれ。約束の世界樹の雫」
「えっと…貴重なんですよね?なんか3リットルくらいある気がするんですが」
「たくさんあるしな。それにあんなに貴重なアイテムもらっちゃこれだけでも全然足りないくらいさ」
「では、お言葉に甘えて…ところで、奥さんはどこですか?」
「あぁ、こっちだ」
「奥さん、酷くうなされてる」
「そうだ。だが、今日で妻のそのつらい日々も終わる。材料をくれ。」
「はい、これと、これと、」
「ちょっとまってくれ、かけらほどでいいんだ。そんなにたくさんはいらないぞ。」
「そうですか…でも遠慮なさらないでください。また重い病気にかかったときのために10倍ぐらい渡しておきますね!」
「あ、ありがとう。」
「薬ができたぞ!」
「さっそく飲ませましょう!」
〜〜薬を飲ませて数分後〜〜
「えっ?どういうこと?元気になってる!」
「親切なこの方が薬の材料を大量にあるからと分けてくださったんだ」
「ありがとうございます。おかげで助かりました。この恩はいつか返しますので」
「いえいえ、私とこの方との利害が一致しただけのことです。お気になさらず」
「なんかお前。俺の奥さんが美人だからって急に話し方丁寧になってないか?」
「気のせいですよ。さて、用事があるので僕はこれで」
「本当にありがとうございました!」
さて、ちょっと寄り道しちゃったけど、森の王を復活させるか!
「『自由なクラフト』」
出てきたのは瓶に入った綺麗な青色をした液体だった。
「『鑑定』」
復活の秘薬
詳細 かけることで死んだ生物を生き返らせる
「よし、これをこの森の王と戦ったこの場所で森の王の死体にかければ…」
その瞬間、森の王の死体が光って、みるみる再生していった。
「あのときは大変申し訳ございませんでした。今後はあなたの下に仕えます」
えっ?
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