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18 開幕

2章18話です!

よろしくお願いします!

学園総合大会。

年に1度開かれる、参加自由の全体行事だ。

剣技、魔法、学力を生徒同士で競い合うものとなっている。


参加が自由なのはやらなくても内申点とかには響かないため。

参加するのは卒業後にスピード出世したかったりするような学校側からの評価が欲しい人達になる。


ここでいい成績を残せば、待遇がそれなりに良くなるわけだ。


剣技では、剣の腕だけで戦うトーナメント戦を行う。


魔法戦では単なる威力とかだけじゃなく、魅せ方なども評価の対象となる。俺の苦手な部類だな。


学力は4〜5人の生徒たちのはや押しクイズバトル的な戦いになる。


前から告知はあったが、正直出ようという気はさらさらなかった。

だが、この前の事件があり、出る理由ができた。


先生に名簿を見せてもらい、やつの名前もわかった。

先に出場名簿に書かせ俺があとから書きにいく。


セルカ・アージェスタ。

出場するのは剣技か。

俺も剣技の欄に名前を記入し、立ち去る。

さてと、どう料理してくれようか。


━━━━━━━━━━━━━━━


家に帰ってすぐに俺は地下訓練所に向かった。

当然毎日の鍛錬は欠かしていないが、

最近惰性でやっていることもあった気がする。

あれの実力が分からない以上、油断はできない。

大会までに万全を期して置かなければ。


まず、自分の体力、フォームの見直し、走り込みや筋トレ、素振りなどで以前と比べて劣っているところや、何も変わっていないところをあらいだす。


そして帰ってきたラーマン兄さんとの対戦でそこを意識して動いてみる。


正直、勝つだけならラーマン兄さんと戦ってれば可能だろう。だが、俺がやりたいのは勝つことではなく、

やつに後悔をさせること。あの日やったことを心の底から後悔するまで痛めつけることだ。


1号、5号が受けた以上の苦しみをその身に刻みつけてやる。


「どうした?最近やけに気合いが入ってるじゃねぇか。」


ラーマン兄さんの声に我に返る。

いかんいかん。今はただ自分の実力をあげることに意識を向けないと。

あれへの恨みなど戦う時にすればいい。


「勝ちたい相手がいるんです。ただ勝つだけじゃなく、完膚なきまでの勝利を。」


「大会に出んのか?どれだ?」


「剣技部門に。」


「へぇ...、てことは決勝は俺とお前か。」


「ラーマン兄さんも出場なさるのですか?」


「ああ、アインも出るぞ。」


「アイン兄さんも?」


ラーマン兄さんが出場するのは別に驚くことじゃないが、アイン兄さんもとは。


「俺が出ろっつったんだよ。お前が来るとは予想外だったけどな。」


「お邪魔でした?」


「いや、いい。どっちと戦ろうが勝つのは俺だ。多分な。」


話を終わり、再びぶつかる俺たち。

トーナメントはどうなるのだろうか。

決勝でアイン兄さんとラーマン兄さんが戦うという展開は非常に見てみたいものではある。


その後も鍛錬を続け、毎日がすぎていく。


━━━━━━━━━━━━━━━


「総合大会に出るんだって?」


学校からの帰り道、カノンが唐突に切り込んできた。


「そうなの?私も知らなかったけれど。」


俺の左隣を歩くのはアリアさん。

最近3人で帰ることが増えた。

正門前までだけど。そこで別れるのが俺だけなのが唯一の不満点。


「ええ、勝ちたい相手ができたの。」


「シーナがそう言うなんて、強いのかな。」


「分からないわ。負ける気はないけど。」


「何に出るの?」


「剣技部門よ。」


「魔法部門じゃないんだ?」


「ええ。相手が剣技を選んだからね。それに威力とかだけなら優勝もできる自身はあるけど...」


「コンテストみたいな採点だものね。そっち方面は苦手ってこと?」


「残念ながらね。」


「シーナにも苦手なものとかあったんだ。以外だよ。」


「それは、あるわよ。完璧な人間なんて存在しない。誰にだって欠点の1つ2つはあるものよ。」


雑談をしながら歩く帰り道。まだ2人だけだが、こんなにも良い2人が友達になってくれた。

こういうのもリア充の1つかもな。


━━━━━━━━━━━━━━━


それから1週間ほど。

学園の大闘技場やそのまわりは観客で非常に賑わっている。うるさいぐらいだ。


いよいよ今日、学園総合大会の開催だ。

出場する生徒だけではなく、観客の保護者なども応援に気合いが入っているようだ。


まだ始まってもいないのに空でドンッ!ドンッ!と花火がなり、それに呼応するかのように観客のテンションも爆上げである。


俺もカノン、アリアさんと共に観客席に座り、開始を待っていた。


「シーナもここにいていいの?」


「開会式は選手も出る必要はないみたい。どうせ校長とかの話だけだから。」


「どうせとか言うんじゃありません。」


ふたりと話していると闘技場におっさんが一人。

校長のセラム・コルデックだ。


彼の登場に会場も次第に静かになる。

ある程度静かになったのを確認し、セラム校長が声を発する。


「皆さん、本日はお忙しいところ、ランブル騎士学園に足を運んで下さり、まことにありがとうございます!ただいまより、ランブル騎士学園総合大会を開催致します!!」


開会の宣言で観客のボルテージは最高潮に。


ワアァァァァ!!!と湧き上がる会場は地震でも起きているのかと思うほどに揺れ動いていた。

読んで頂きありがとうございます!

ゼルダ無双やるのでまた更新頻度落ちるかも...

まことにまことに申し訳ございません。

でも後悔はしません!

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