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元社畜令嬢 〜今世こそは良い人生を!〜  作者: 零式NINGEN
第1章 初めての異世界
3/68

3 異世界と言えば-2

3話です!頭の中の情景を文字にするのが難しいです!


ずっとラマーンって言っててワロス。

ちゃんと修正しておきます。

訓練2日目。


寝たら疲れも癒えたので、今日も訓練である。

ふと気になったことをアインに質問する。


「お兄様、魔力はどうすれば回復するんですか?」


「魔力っていうのは、太陽の光とか、空気とか、食べ物とか、色んなものに宿ってる。それを体に取り入れればいいんだ。早い話、使わず休めば回復するよ。」


なるほど。よくできた体ですこと。

まぁそれはいい。

今の俺は早く魔法を使いたくてうずうずしているん

だ。


「お兄様!早く魔法を!魔法の使い方を教えてください!!!」


「お、落ち着いて...!まずは昨日みたく僕がやってみせるから!」


そう言いアインはまた少し離れて魔力の放出を行う。

しかし今度は少し違う。

昨日のようにオーラは出ているが、全体からではなく

指先に集中している。


そして訓練所にある的に指先を向けるとピンポン玉サ

イズの火の玉が放たれた。


ドンッ!と的に当たった火の玉はしばらく燃えて消え

た。


本当に不思議だ。一体どういう原理で使われているの

か。昨日と同じように満足そうな顔をしたアインが戻ってきた。


「どうかな?僕の魔法。かっこよかっt......」


「お兄様、魔法はどういった原理で放たれるのです?」


「...あーえっと、まだ詳しくはわかってないんだ。1番有力とされてる説は自然の中にある魔力と体から出す魔力を反応させて炎とか氷を作り出してるらしいけど、これも説どまりだから。」


父や母が使っている所を見ると魔力、魔法はかなり前

から人々の生活の中にあったようだ。

歴史書でも一体どれほど前なのかは詳しく書かれては

いなかったし。


うーむ、気にはなるが、まぁいっか。

それより今は魔法だ。遮っちゃったけど実際アインの

魔法はかっこよかった。早く魔法を使ってみたい!


「お兄様!どうすればいいのでしょう!」


興奮気味に聞くとアインは説明をしてくれた。


「魔法を使うには、魔力の放出の前に1つやらなきゃいけないことがある。」


「それは...?」


「魔力を集めるっていうのかな。僕がさっき魔力を出した時、昨日と違って指先にだけ魔力が出ていただろ?昨日のように全身からじゃなくて1箇所に固めてから放出しなきゃいけない。」


「そうしなかったらどうなるんです?」


「簡単に言えば自爆するね。」


サラっと言ったね。訓練で死ぬこともあるんじゃない

のかコレ。俺が若干顔をひきつらせていることに気づ

いたアインは安心してと言う。


「魔法を使うイメージをしない限り暴発とかしないから!^^」


だったら安心......なんだろうか。


「とりあえず、やってみなよ。練習あるのみさ!」


「わ、分かりました...。」


不安になりながらも練習を開始する。

指先の1点に魔力を集めるイメージ。


やってみると案外難しいな。

やっぱり何となくでできるものじゃないな。


「......だめです...上手くいきません...。」


「大丈夫!むしろ昨日が上手く行き過ぎてたんだ。普通はこんなものさ。僕だって最初はそうだったんだから。」


「お兄様も?」


「ああ。だから自信もって!シーナならすぐにできるようになる。」


アインからの激励に頷いて答えつつもう一度始めようとした時、


「おい。」と入口から小生意気な少年の声がした。


アインと一緒に振り向くとそこには短いがボサボサの

金髪に紅い瞳を鋭く光らせる少年がいた。


「ラーマンお兄様!」


彼の名は『ラーマン・ヴォルフフォード』


アインの弟、俺の兄にあたるヴォルフフォード家次男

である。ほかはからっきしだが、戦闘技能だけならア

インを上回る程の実力者だ。


「朝っぱらから魔法の練習か?元気なこったな。」


「ラーマン、お前も朝早くからランニングだろ?」


「俺はもう日課だからいいんだよ。それで、なんで魔法の練習なんてやってんだ?」


「お兄様、私は戦いたいのです!」


「...は?」


「戦いたいのです!!」


「それはもういい。」


食い気味に言われた。


「なんで戦いたいんだよ。」


「お兄様、私はおにi...」


「はい、それは後で僕から言っとくからね〜。」


また食い気味に言われた。


「戦いたい、ねぇ...」


ラマーンは少し考え事をして口を開いた。


「よし、シーナ、俺が剣術を教えてやる。」


「剣術...ですか?」


「そうだ。例えばもし、魔力が尽き、魔法が使えなくなった時。剣とか拳でもいい。とにかく他に戦う手段がないと終わりだろ?だから俺が教えてやるよ。」


まぁ当然ではあるな。俺の魔力は多い方だがそれでも魔力切れを起こさない可能性が無いわけじゃない。なら今のうちにでも習っておいた方が身のためか...。何より俺は今世の目標のひとつに強くなることを掲げている。


「...分かりました。お願いしm...」


「ラーマン、今やってるトレーニングの合間にシーナへの指導もっていうのは無理があるんじゃないか?」


なんでさっきから俺の言葉は遮られるんだろう。


「余裕だっつーの。じゃあ何か?兄貴が剣術も見るってのかよ。」


「ああ、僕が見た方がお前もトレーニングに避 割ける時間が増える。」


「勉強だのなんだのやって、その上俺より弱い兄貴がかよ?」


2人の間には何かこう、ものすごく強い圧がかかって

いる。2人とも笑ってはいるが目が座ってる。コワイィ。


睨み合った末アインが折れたようで「わかった」とた

め息混じりに言った。


「よぅし、じゃあシーナ明日からな!」


「は、はい!」


朝っぱらほんとに元気だこと...。


少し時間を取られたが、ようやく魔法の練習再開だ。

......ちなみにこの日に魔法が使えるようになったとか

はありませんでした。


指先に集まった魔力でやけどするとか怪我を負うとかはありません。魔力のオーラが見える範囲で自由に発動可能です。え、じゃあ自爆とかしないだろって?

全身の魔力を制御するのは難しいのです。深く考えてはいけない。

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