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7 実技の方が楽しいお年頃

2章7話です!

よろしくお願いします!

筆記試験を終え、ランブル騎士学園の大闘技場に集まった俺たち。

実技試験は受験者全体で行われるため、

広い闘技場が割と狭く感じる。


「凄い喧騒ですわね。」


「うん。受験者全員だから大体500人近くが集まってるのかな。」


銀髪の彼とともに来た俺は人の多さに少し辟易していた。

500人ね。そりゃあザワつくわけだ。

緊張感が無いわけじゃないが、

先程の筆記試験よりはどことなく弛緩した空気な気がする。

ほぼクラス決めのための実力査定みたいなもんだとアイン兄さんも言っていたし、

この歳の青少年、少女たちは体を動かす方が好きだったりするから仕方ないのかもしれないな。


ちなみに俺は生粋のインドアだったため、

運動全般が嫌いだったりした。


今は小さな頃から続けていたおかげで苦手意識とか微塵も持ってないが。


「よぉぉし!受験者の諸君!説明を始めるから声のボリューム下げろぉぉ!!!」


実に暑苦しい性格をしてそうな中年の筋肉がメガホンみたいな拡声器を使い、声を張り上げる。


まだ少しのざわつきはあるが、おおかた静かになった。


「よぉし、じゃあ説明するぞ!実技試験は魔法試験と剣術試験に分かれて行われる!自分が得意だと思う方に行ってくれ!どちらも受ける、なんて選択も構わないぞ!筆記試験で奮わなかった者もここでいい成績を残せば、受かるかもしれんからな!全力で挑め!」


わざわざ言ったってことは、やっぱり少なくない評価は貰えるらしい。

そりゃ騎士学園なんて名乗ってんだから筆記だけで合格決めるわけないよな。


「続いて試験内容だが、魔法試験は魔法の威力、発動速度、精度を見る!目標の的に向けて魔法を放ち、与えたダメージと当たるまでにかかった時間で評価が決まるようになっている!」


「そういえば、あなたはどっちをやるつもりなの?」


「え、えと、僕は剣技だよ。君は?」


「私は両方ね。」


「すごいね。両方自信があるって...。」


「まぁ、いい指導者がいたから。」


彼は剣技か。タイミングが合えば見てみたい。


「次に剣術試験だが、うちの教員と戦ってもらう!どんな評価をつけるかは、教員それぞれに委ねられている!いい成績を残せるように、頑張ってくれ!と言ってもそんなに強くないからな、倒してしまっていいぞ!!」


それでいいのか。

規定の実力は持ち合わせているんだろうけど...。


説明が終わり、受験者が別れはじめる。


「じゃあ、また後で。」


「うん、君も頑張ってね。」


銀髪の彼と別れ、魔法試験の場所まで行く。

十数個の的が並べられ、試験官がそれぞれの列に付き、受験者が放つ魔法を見る。

俺も近い列に並び、自分の番を待つとしよう。


前がどんどんと減り、ようやく俺の番が回ってきた。


「受験票を。」


持っていた受験票を提示しする。


「...シーナ・ヴォルフフォード...。戦乙女か。よし、的に向けて魔法を放て。まずは速度をみる。」


その異名結構広まってるのな。


右の手のひらを的に向け、魔力を放出し炎の弾を作り放つ。

大体1秒。凄いのか凄くないのか分からないが、

数秒的を見つめた試験官の女性は持っていた用紙に記録を記入し、次の指示を出す。


「よし、次は威力だ。的を破壊して構わないから、なるべく強い魔法を撃て。ただし魔力を貯めるのは10秒だ。」


的の破壊は珍しくないのだろうか。

とりあえず10秒魔力をため、先程と同じように炎の弾を放つ。


ギュンっと飛び出した弾は的にあたり、

ドォンと音を立てて的を粉々に破壊した。


辺りからおぉ...と声が聞こえる。

やっぱり破壊は珍しいのかな。


「よし、終了だ。希望があれば剣術試験に行くといい。行かないなら帰って構わない。合否は明日、正門前に掲示される。」


とりあえずはこれで終わりか。

剣術試験の方に向かうとしよう。

銀髪の彼はもう終わっただろうか。


周りからのチラチラとした視線を感じながら

剣術試験の方へ向かう。


剣術は魔法の方よりも少し少ないか?


時間はかかるだろうし、少ないのは好都合かな。


剣術試験の方はちょうど10人の試験官がいる。

一人3分程度試験官と戦いその実力を見られるというわけだ。


俺が到着した時、銀髪の彼がちょうど戦っていた。


試験官の剣を余裕を持ってよけ、即座にカウンターに動いている。動き自体はかなり洗練され、

実力は高そうだが、基本カウンター主体なのが気になるところ。

もちろん戦い方として間違っているとは思わないが、

それが試験にどう響くかが気になるところだな。


そうして試験が終わり、帰ってきた彼に声をかける。


「お疲れ様。手応えはどう?」


「あ、お疲れ様。うん、いつも通りの戦いはできたけど...どうだろう、いい評価を貰えてるといいんだけど。」


「まぁ、結果を待つしか無いものね。とにかく、お疲れ様。」


「うん、君も頑張って。」


彼と挨拶を交わし、自分の番を待つ。


前の受験者の挑戦を見ていると、意外と強いな。


試験官。


受験者も実力は低くない。ていうか思ったよりも高い。

その受験者の攻撃をサラリと交わし、軽く攻撃を仕掛けている。ほんとに実力見てるだけなのかも。


倒してもいいよ!とか言われてたが、

倒させる気はないように見える。


そしていよいよ俺の番だ。

散々褒めておいてあれだが、

多分俺の方が実力は高い。そう思ってる多分、きっと、十中八九。


さて、それじゃあやるとしますか。

別にあれを倒してしまっても構わんのだろう?

読んで頂きありがとうございます!

fgo消したのを少し後悔し始めている自分がいます!

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