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元社畜令嬢 〜今世こそは良い人生を!〜  作者: 神代レイ
第5章 ふしぎの海の元社畜
109/131

12 隠し通路の逃走劇

5章12話です!

よろしくお願いいたします!

「どわァァァァァァ!!!!」


ダンジョン隠し通路に落っこちた俺シーナとソルケットくんは暗い通路を全力で駆けていた。俺たちを後ろから追ってきますは、大量のゴブリンとリザードマンの群れである。この世界に来て初めて見たなぁ...


「はぁ、やっぱりこうなりましたか...」


「お前なんでそんなに落ち着いてんの!?!?てか、もしかして知ってた!?あいつらがいんの!なんで教えてくれなかったの!?」


「五月蝿いですよソルケットくん。将来国を、家族を守る騎士となるならば、常に辺りに注意をはらい、自身に向けられた殺気を帯びた視線に気づかないでどうしますか?」


「それを常にできるやつ割とできるやつ少ないと思う。いやしょうがねぇじゃん!危うく落ちて死ぬところだったところをギリ助かったんだぜ!?ちょっとくらい安心しててもいいじゃんよ!!」


気持ちは分からなくもないが、ダンジョン奥地の来たことがない場所で警戒をとくのはいささか不用心がすぎるな。まぁなんで教えなかったの?って言われるとそれはそう。としか言えないが。だって来なければいいなぁって思ってたんだもん。知らない場所で動くとどうなるか分かんないし。


全力疾走で若干距離が離れつつある。スピードはそこまで早くはないらしい。それにしてもここ走りずらい。ある程度の通路になっているとはいえ、上と比べると壁も地面もでこぼこが多い。脚への負担が大きいな。


「ソル、あなた氷で壁か何か作れません?」


「え?今俺のことソルって言った...!?」


「言いましたよ、頬を赤くして勘違いしないで下さる?この状況でソルケットなどと言う言いづらい名前を口にするのが面倒だっただけです。」


「ひでぇ!!!」


「で?どうなんです?」


「作れる。でも抑えきれるか?あの数、10や20は軽く超えてる気がするぞ?」


「ないよりかはマシ、にかけましょう。」


「...はぁ、分かったよ...」


ソルケットは自分たちから少し離れた場所に分厚い氷の壁を生成する。


「これで抑えられてくれればいいんだが...」


「前見てないと転びますわよ?」


ソルケットの不安は杞憂に終わったようだ。後ろからのドドドドドドという地響きにも近い音とプレッシャーが無くなった。走るのをやめ、息を整える。


「上手くいったみたいだな...」


「えぇ...」


ふぅぅと2人で腰を落ち着ける。すると今度はゴゴゴゴゴという何か重いものを引きずるような音が聞こえてきた。


2人して後ろに目をやると、


氷の壁が迫ってきていた。


「さ、ランニング再開しますよ。」


「だからなんでそんな落ち着いてられんの!?」


━━━━━━━━━━━━━━━


シュタッ!と地面に着地する。降りるのに随分時間がかかってしまった。カノンは辺りを見回し、周囲の安全を確認、シーナともう1人の姿を探す。


「いない...?」


おかしい...もう1人はともかく、シーナがこんなところで動き回るなんて選択肢は取らないはず...ということは動くしかない状況に見舞われたか。


もう一度辺りを見る。暗い通路にも目が慣れた。ある程度は周囲のことを理解できる。そして地面に違和感を覚える。しっかりと確認するため光魔法で辺りを照らす。


「これは...!」


何かがこの通路を通った跡だ。こんな所で友好的なものに出会う方が不自然。魔物に襲われたと考える。


「2人が危ない...!」


カノンは急いで2人のあとを追う。


5分程走っただろうか?前方に蠢く集団を発見する。氷の壁を押しながら前へ前へと進んでいる。しかし、予想よりも数が多いな。特にリザードマンの数が。ここだけダンジョンのレベルが上がっているように感じる。カノンは考えつつもひとまず魔物の群れを殲滅するため光の波動を魔物達に向け放った。


━━━━━━━━━━━━━━━


「なぁ!なんかさっきより早くねぇか!?」


「ええ。ちょっとまずいですわねコレ。」


「ちょっとかなァ!?ちょっとかなァコレェ!?」


そういう正確なのだろうが本当に騒がしい人だな。まぁ実際ちょっとヤバ目な状況だししょうがないか。それも自前のトラップで死にかけてるのだから笑えない。



あ...


「げっ!」


目の前に行き止まりの壁が...このままだと押しつぶされる。やべぇ...どうしよう...終わったか?


最期を覚悟したその時、後方を一瞬、眩い光が照らした。振り返るのと同時にギリギリ脇で避けられる程の大きさの光弾が氷の壁を破り迫る。俺とソルケットくんが両脇の壁に引っ付いてそれを避けると光弾はまっすぐ突き進み、行き止まりの壁に激突した。


「光属性の魔法...ということは...」


光弾が飛んできた方向を見ると1人の男子が氷の壁をぬけて出てきた。


「お待たせ、2人とも。」


「カノン...!」


いつもよりもどこか男らしく見えるカノンと合流出来た俺たちは、全身の力が抜けその場にへたりこんだ。

読んで頂きありがとうございます!

次回更新予定日は明日です!

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