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元社畜令嬢 〜今世こそは良い人生を!〜  作者: 神代レイ
第5章 ふしぎの海の元社畜
107/130

10 隠し通路

5章10話です!

よろしくお願いいたします!

「さ、着いたよ。」


アベレージ領ダンジョン最奥。俺たちの目の前には今までの横穴よりも二回り程大きな穴がぽっかりと開いていた。


「ここがダンジョンボス、“ゴブリンロード”がいた場所だ。」


横穴から中を覗くと、短い通路の先にかなり広い空間がある。ここまで来たら全部見ておきたいな。さっきのリザードマンの横穴も奥までは見れてないし。


「行ってみたいかい?」


ネリトさんがそんな俺の心中を察して、声をかけてきた。


「...よろしいのでしょうか?」


「攻略されて日も長い。崩落の危険もあるから、本当はダメだけど...どうせ僕たちが最後だし。秘密にするって言うなら、行ってみようか?」


俺は正直行ってみたい。だが俺だけの判断で行くのは違うだろう。後ろにいるみんなに振り向くと...


「俺も行きてぇな!」


「騎士として、ダンジョン内部の見聞を広めておくのはやぶさかではないね。」


「「調査員を志すものとして、ダンジョン内部をさらに深く知れるこの機会を逃す訳には行きませんね。(クイックイッ」」


「皆が行きたいなら僕も良いよ。」


みんな行く気満々の顔をしていた。


「よし、じゃあ行こうか!でも、あまり長くはいられないから、質問とかは帰り道でお願いするよ?」


そして俺たちはこれから巻き起こる災難も知らずに、ロードの部屋に足を踏み入れたのだった。


━━━━━━━━━━━━━━━


「ここがゴブリンロードの部屋だ。1、2分時間をとるから、その間自由に見て回ってくれ。」


ロードの部屋に着き、中を見て回る俺たち。やはりかなり広い。よくこんな広い空間を作れたなと感心する。二階建ての家が4軒位ギリギリ入るぐらいの広さはあるか。


部屋の中にあるものは基本ゴブリンの住処にあったものと変わりない。ひとつ違うのは枯葉が敷き詰められた箇所が1箇所あるくらいか。

中心にあるそれはおそらく寝床だったのだろう。

周りには生き物の骨が散乱している。


俺は次に周りの壁に近づく。広い故か、ゴブリンの住処よりも雑に削られている壁はドームと言えるほど綺麗な形はしていない。壁を指でなぞって歩いていると、不意に足下に違和感を覚える。


「寒...?」


しゃがんで足下をキョロキョロと見回して見ると、そこの壁だけ拳1つ分程の穴が空いている。風が通っていると言うことはこの先は空洞になっている...ってことだよな?多分。


俺がその穴を見つめていると、背後から1人近づいてきた。


「よぉ、どうした?」


ソルケットくんはしゃがんでキョロキョロしている俺を不思議に思って近づいて来たらしい。俺の視線の先を追う。


「そりゃ穴か?」


「見れば分かるでしょう?」


「良いもん見つけたな?それ見つけたのお前が初めてかもしれねぇぞ?」


「だからと言ってどうすることも出来ないのがもどかしいところですけどね。」


「そりゃしょうがねぇさ。ま、ここを出ても話せないんだ。2人だけの秘密ってやつにしとこうぜ?」


そういい壁に手を置いたソルケットくん。何をわけの分からないことを言っているのか...立ち上がり、中心に戻ろうと踵を返す。


バゴン


「お?」


嫌な音が響いた。壁に目をやるとソルケットくんが手を乗せた箇所から崩れ落ち、先の空洞に落ちかけていた。


ガッシィ


「ヱ...」


焦って咄嗟にそうしたのだろうが、ソルケットくんは俺の腕を反対の手でがっしりと掴み、耐えようとした。しかし、俺も想定外の事態な上、体調不良である。その場で耐えるなどできるはずもなく、2人仲良く穴の底へ落ちていく。


「「うおぁぁぁああ!!!!」」


ちぃっ…!縦穴になってたのか!まずいな。このままだと落下の衝撃で死ぬ!なんとかしないと!だがどうやって?


...そうだ!


「ちょっと!ソルケットくん!」


「うぇ!?何だァ!!」


「あなたの氷魔法でなんでもいいので壁に突き刺さるようなもの作ってください!!」


「...おぉ!分かったぜ!!」


ソルケットくんはすぐさま1メートル程の棘を作り出す。俺は彼の首に手を回し、背中に張り付く。凄く恥ずかしいが、しょうがない。


俺の準備を確認したソルケットくんは思いっきり壁に棘を突き刺す。ガリガリと音を立てて岩を削って行く。だが徐々に落下のスピードは遅くなっていく。

そして地面に当たるギリギリのところで完全に停止し、俺たちは事なきを得た。


「ふぅ...助かりました。」


「なぁに気にすんな!女を守るのは男の役目だからよ!」


「あなたのせいで私も落ちたんですけれどね?」


「ごめんなさい...」


辺りを見回す。足下には水が張っている。そしてそれは目の前に続く通路の先にも続いていた。ここを進めばもしかしたら...


「いや、大人しくここで救援を待つのが無難ですね。」


下手に動くと絶対やばい。俺たちはその場で救援を待機することにした。


背後から感じる視線は1度知らないふりをした。

読んで頂きありがとうございます!

次回更新予定日は火曜日です!

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