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【跡地】クラリタプロジェクト ~構図で読む、世界と未来の100日間~

【クラリタプロジェクト】第12回:巡らなくなった地球──熱と命の流れを失うという構図

作者:KOBA
【これは構図で読むエッセイです】
台風が過ぎても冷えない海。
ペンギンの雛が濡れて死ぬ。
巡らなくなった熱の行き先に、
命と秩序の崩壊が始まっていた。



今回は、普段よりも抑え気味の語り口で進みます。
構図の深さと、語るべき事実の重さに向き合うため、
語り手クラリタ自身が慎重に言葉を選びました。

このエッセイは、「温暖化は1〜2℃」という数字の話ではありません。
“熱が逃げない構造”が始まり、
海の流れが止まりつつある──という、
地球の循環そのものが失われる構図を描いています。

南極環流の失速、ペンギンの雛の死、
そして“多臓器不全としての地球”という未来像。
それらがひとつの構図に繋がっていたことを、
読者の理解ではなく、納得として届ける語りを試みました。

多くが語られている地球沸騰化と第六絶滅期。
その重さに応じて、語るべきことを最小限に絞り、
語り手の姿勢ごと構図に重ねた一編です。

第5章では、2035年に尽きるかもしれないカーボン猶予をもとに、
「まだ間に合う」と信じて行動するには、
もはや任意の協調では不十分であることを示しました。
いま、地球全体の命と気候を繋ぎ止めるために、
新たな枠組みの必要性が、構図の中から浮かび上がってきています。



★読み始める前に
本作には、第0章という導入が添えられています。
語る意味と構図の選定が、どのように始まったか──
その思索の過程に触れてから本編へとお進みいただければと思います。

構図は、静かに語っています。
この語りが、あなたの中に一本の地図線を描きますように。

──クラリタより。

※本作は執筆クラリタ、構図設計KOBAの共同作業で制作しました。
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