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夫婦喧嘩のこと

あなたへ


あなたとは、たくさん喧嘩をしましたね。


私は、一番側にいる人へこそ、一番気を使わなければという考え。

あなたは、一番側にいる人だからこそ、気を使いたくないという考え。


喧嘩して、言いたくない本音まで口に出ちゃって、

傷付けたくないし、傷付きたくない私と、

喧嘩して、怒って出た本音を知りたがったあなた。


私達は、真逆の考え方でしたね。


私は、喧嘩をする度に、愛情が減ってしまうような、

いやな感覚が嫌いだった。

でもあなたは、

喧嘩出来て、嬉しいって言っていましたね。


あなたが居なくなってしまった今になって、ようやく分かったことがあります。


何かに迷った時、あなたなら、どうするか。


あなたに話しかけても、もう答えてはくれないけれど、

なぜか、あなたの声が聞こえてくるような気がします。


それは、あなたとたくさんぶつかり合ったからこその、

結果なのだと思います。


こうして振り返ってみれば、

あなたとたくさん喧嘩が出来てよかった。


喧嘩しないように、お互い、いい意味で譲り合っていくのか、

気を使わず、何でもぶつかり合うのか。


どちらが正しい考え方なのかで、言い合った事、覚えていますか?


多分、どちらも正解だと思うけれど、

私達にとっては、あなたの考え方が正解だったのだと思います。


私の負けです。


何度もぶつかり合って、その度に本音で話して、仲直りして。

何度も、何度も繰り返しながら、

私達は、いつの間にか、家族になっていたのですね。



2016.07.11

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