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テイマー、奴隷少女、追放、悪役令嬢で読み解く「なろう小説」と暴かれる人間の本性

「なろう小説」は欲望にストレートだ。

例えば「賢者の孫」

この作品は「なろう小説」を象徴した作品だと思う。

能力は最強。人に讃えられ、褒められ、誰もが自分を認めてくれる。好きな人は自分のことが好きで、付き合ってくれる。(本家の小説は見ていないですがアニメはこんな感じでした)


まさに理想の世界。人の欲望をストレートに描いた作品である。


そして基本的にどのなろう作品も「賢者の孫」と同じで、やはり主人公が無双し認められる流れが主流だ。


しかし、最近それをベースに「テイマー」とか「追放」とかで味付けされた作品が人気である。



・テイマー 、奴隷少女


ある偉人が言いました。

「無敵の人はうさぎを飼え」


人間が最も幸福を感じられるのはどういう時か。


それは自分が誰かから、何かから欲される時である。


人間には自分を必要としてくれる存在が必要なのだ。


所謂「無敵の人」にはそう言った存在が存在しない。だからこそ失う物がなく何でもできる「無敵の人」になり得ることが出来るのだ。


自分を必要としてくれる存在がいれば、その存在のために生きていけるし無茶な事は出来ない。だからうさぎを飼おう。




テイマーとか奴隷少女によって誰かが自分を必要とする「理由」を作ることができる。


「突然出会った普通の美少女が僕に惚れる」より「僕が助けた奴隷少女が僕に惚れる」方が説得力がある。

だって僕がいなきゃ奴隷少女は生きていけないんだから。


「他者を自分に依存させたい」

その人としての本性が顕れたのが「奴隷少女」と「テイマー」である。



・劣等最弱没落パーティ追放、悪役令嬢


このテーマは闇が深い。

なぜなら人間の負の感情を以って快楽を与えるコンテンツだから。


僕たちは偉い奴とか優秀な奴とかが嫌いだ。

そいつらに仕返ししたい見返したい。そして「ざまぁ」したい。


このコンテンツが流行ってるのを見ると思い知らされるよね。


人間が醜い存在だってことを。

僕たちは誰かを蹴落とすことが楽しくてしょうがないってことを。


タチが悪いことにこのコンテンツはその負の感情を正当化するストーリー構成になってるから、正義の味方気取りで人を蹴落とすことが出来る。


あと導入でストレスを抱えた分、ものすごい快楽が得られるっていうのもポイントだね。




僕はなろう小説のことをすごいと思っている。


だって投稿される小説が読者の欲する小説で在り続けるから、どんどん人間の欲求を満たす快楽の強い小説に洗練されている。


そして暴いていく。


人のあさましい本性を


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 賢者の孫を代表例に持ってくるのはなんか違う気がする。デスマとかスマホでいいのでは? あの作品はその手の自己投影妄想から少し外れていると思う。だから私は大好きなんだけど。
[一言] 作者様が挙げたなろうの小説は良くも悪くも刹那的な娯楽小説と、私は考えています。読むのに時間はかかりますが、インスタントで単純明快な快楽を提供してくれる。こういうのって、ストレス社会には持って…
[良い点] なるほど、自己投影のためですか、納得しました。 つまり無差別殺人した人間の同類というわけですか、自分が世界で一番不幸だから他人を加虐したいと思うのはやはり特殊な人間です。見栄っ張りでプラ…
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