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凍える夜の子守歌
教えてあげたい、君に。
溶け込む春の陽射し、甘い花吹雪。
うとうとと、夢の中に見え隠れする子守歌。
絡めた足の温度、肌の柔らかさ。
瞼閉じたままの君を、そっと連れ去りたい。
隠しておきたい、君を。
凍てつく外の風に、吹き散らされる粉雪。
ひそひそと、壁の外で囁かれる井戸端会議。
絡み付く手の強さ、音のぬめり。
瞼閉じたままの君を、そっと連れ出したい。
行かないで。ここにいて。
向こうの水はまだ苦い。
君が1人で立てるまで、僕が手を引くから。
教えてあげたい、君に。
溶け込む春の陽射し、甘い花吹雪。
うとうとと、夢の中に見え隠れする子守歌。
絡めた足の温度、肌の柔らかさ。
瞼閉じたままの君を、そっと連れ去りたい。
隠しておきたい、君を。
凍てつく外の風に、吹き散らされる粉雪。
ひそひそと、壁の外で囁かれる井戸端会議。
絡み付く手の強さ、音のぬめり。
瞼閉じたままの君を、そっと連れ出したい。
行かないで。ここにいて。
向こうの水はまだ苦い。
君が1人で立てるまで、僕が手を引くから。
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