分からなくて、好きなの。
狼子の大好きなあなたへ。役に立たない言葉でも、いつかどこかで救いになるかも知れないから。
そんなときがいつか来ることを祈ります。今夜の月が、あなたを温めますように。
わたし多分、あなたのこと分からないの。
いつだって予想外で、いつだって奇想天外。
どこからそんな言葉が出てくるのって、いつもびっくりしてる。
面白くって仕方なくって、だからいつの間にかこんなに好きになっちゃうの。
ずっと追いかけてたくって、だからいつの間にか見てるの。
わたし多分、あなたのことまだ分からないの。
こんなにじっと見てたのに、分からないところ残ってるの。
分からないままだけど。
分かったこともあるけど。
好きなひとを大切にするひとだって。
論理立った説明も受け入れるひとだって。
思ってたよりもずっと強くて、思ってたより脆いひとだって、分かった。
こんなにあなた輝いてるのに。
夜の部分を誰よりもよく見てるってこと、本当はずっと知ってた。
夜は長くて、あなたがきらきらしてるの、よく見えるね。
きっと光に惹かれて、皆集まってきちゃったのよ。
良いのも、悪いのも。
今日、いま。
あなたをはぐくむこの真っ暗な時間が。
あなたを優しく抱いてくれていますように。
届かないわたしの両手の代わりに。
拙いことばでごめんね。
うまく言えなくてごめん。
分かってなくて、本当にごめん。
でも、好きなの。
分からなくても、ずっと好きなの。




