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神様なんかいない
神様なんか、いないよ。
君が1人で泣いてた夜、誰も駆けつけてくれなかった。
心からただ1つ祈ったのに、願いは叶わなかった。
神様なんか、いない。
あいつは絶対ズルっこしてるのに、君を抜かしていった。
世界はこんなにも不幸なのに、止めてなんてくれなかった。
いつだってこんなに、必死に考えてても。
君の神様になってあげたいって。
神様なんかいないから。
僕ら、今朝も目が覚めたら生きるしかない。
周到に準備をして、牙を研ぎ澄ます。
あの無防備に晒された喉元に届くように。
神様はいなくても。
いつか神様に至る、何かになるために。




