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修正中01.プロローグ―①(落とされてまた落ちて)

はじめましてB.mk-2です


ド素人中のド素人なので色々とグチャグチャな感じなところは大目にお願いします

日が暮れて辺りが闇に覆われる頃合い


パチッパチッ!!と焚き火が爆ぜる音がする


腰を下ろし見る炎の先、あちらコチラからガヤガヤと人々の話し声やらが聞こえてくる

 

訳がわからない

一瞬で何もかもが変わってしまった


あの日を境に全部変わってしまった


「どうしてこうなったんだろ…」

ため息をつきながら新しい枝を薪代わりに焚き火へ放る


「なぁ兄ちゃん、今度は兄ちゃんの事聞かしてよ」

焚き火の炎を見つめていた僕の隣に小学生位の男の子がそう言いながらくっついて来た

「…イアン」

焚き火にイアンと呼ばれる男の子の顔が照らされる、その子の姿は人型ではあったが人間ではなく服から露出した肌や手足は黄色と茶色のキレイな縞模様柄の体毛で覆われている


「だめか?」と頭部上部でピコピコと動いていた一対の器官、動物の耳がシュンと垂れ下がり不安気な(表情分かんないけど)上目使いで僕を覗き込んでくる

イアンの姿は例えるなら猫科の獣人だろうか

僕はイアンの頭を撫でながら「いいよ」と言うと嬉しそうに耳がピコピコ動き出す

「じゃあ俺呼んでくる!!」そう言い残しイアンは瞬く間に人混みに消えていった


暫くするとイアンが同じ位の子供を二人連れてきた

「連れてきたぜ兄ちゃん!!」

「もう急に走って何なんだよ」

「お姉ちゃん待ってよ、あれ?お兄さん?」

「やあ、今晩わお二人さん」

「こっコンバンワ、ちょっとイアン何で兄にぃが?」

「兄ちゃんが話してくれるってさ」

よく分からないが多分笑顔を見せているらしい

「本当?良いの?兄にぃ」

「構わないよ」

「やったねお姉ちゃん」

「うん!」


イアンが連れて来た二人の子供も獣人族で暗い青色の体毛と頭部上部の動物の耳がピコピコと動く、イアンと同じ猫科の獣人族だろうが顔は頬まで腕や足には一部に体毛が有るのみて人間の様に表情が読める等の身体的違いがある

獣人と言うより見た目は半獣人だ


先程姉と呼ばれた女の子はリン(鈴)、もう一人はリンの妹のレン(恋)と言う


イアンと二人の姉妹が椅子代わりに丸太の輪切りを運んできた


「なぁなぁ兄ちゃん速く話してくれよ」

声と耳の動きで嬉しそうな感じだ、僕の話がそんなに面白いのかな?

「と言っても何から話せばいいのかな?」

「あ~そうだね」

「『…異世界?』」

「「?!」」

レンがポツリと漏らした単語にイアンとリンがビクリとする

「…異世界…か」

「ちっちょっとレン!?」

「な、無し今のは無しだ兄ちゃん!!」


突然子供達が慌て出したのはこの街に着いた時に少々僕が荒れていたからだろう


「いや大丈夫、大丈夫だからっとコレ食うか?」

慌てるイアン達に菓子を渡し落ち着かせる、子供の注意を引いたりなだめるにはコチラの世界でも甘いものは有効、特にお菓子は大人気の様だ


イアン達に渡したお菓子、細長い棒状に焼いた生地に黒から茶色の数種類のコーティング素材を付けて固めた食べ物、それをイアン達が頬張っていく


「俺この黒いの苦いから嫌だ、茶色の方をくれよ兄ちゃん」

「ぅん~美味い!、甘い!!」

「お兄さんこの甘いの何て言いましたっけ?」

「コレは全部ポッキーモドキだよ、コレがチョコ、茶色が甘いミルクチョコ、一番黒いのが苦いビターチョコだね」

「ちょことかぽっきぃとか聞いたこと無いけど俺こんなに甘くて美味しいの食べたことないゼ!」

「私もだよ!」

「(コクコク)」


子供達の姿を見て自然と自分も笑顔になる


「さてとどこから話すかな…」

お菓子に夢中になっていたイアン達が急に真顔になる、本当のもくてきはお菓子を食べる事ではなく話を聞くことだからだ


「もう皆知っているだろう?僕が異世界から来たって」


少しの間のあと三人は黙って頷く


「どっか遠い所から来たんだろ?」

「違うわ、兄にぃはあのお星様の中から来たのよ」


イアンとリンが自分の主張を張るなかレンは枝を取って地面に図形を描いて言い出す

「確かお兄さんのいた世界がこの☆なら私達の世界が○で、本当なら他の世界には行けないんですよね?」


僕は驚いた、他の二人の様にソコまで理解はされないと思っていたし仕方の無いことだと思っていたがレンはソコを正確に理解していたのだ、それも図形まで使って


「…リン、正解」

そうして頭を撫でる、目を細めて気持ち良さそうだ


「じゃあ、ここに来るまでの事を少しだけ遡って話すかな…」


基本的に子供は未知のモノに興味津々なのだ、三人は直ぐに話を止める


「では…」


―――――



(あー面倒だな)


そう思いながらも目の前の用紙にペンを走らせる


「はい、あと十分!!」


そんな声が部屋の中に響く


(…やっと終わるのか)


心の中でそう呟いて机に突っ伏した


ブィー!!


終了を告げるアラームが鳴る


「チェックシートはこっちに持って来い、次は実技だからな、十五分後にトレーニングルームだ!!」


その声を聞きながら俺は深いトコロヘ意識を沈めた




僕は瓶田奏太、――中学に通う二年生だ

察しのいい人は解ると思うがたった今『筆記試験』が終わったところだ


と言っても学校の試験ではなく『楽詩技能者』の模擬試験だ


『楽詩』とはよくパラレル系の小説や漫画に出てくる除霊師や祈祷師の様なものだ、ただし祈ったり数珠や祝詞を上げるんじゃなく『よくないもの』を実体化させ武器で攻撃して清めの音で浄化する技能者の事だ


色々とスッ飛ばして試験結果、筆記は及第点だったが実技…これが実践形式で約50人中19位、左目付近に防具を着けた拳を受け失格した


思い出せばその後自分の部屋から僕はコチラ側へ『オチテ』しまった



………

……



「ここに置いておくぞ」


先程まで自分に肩を貸していた同学年の男が玄関に荷を置き試験の結果や怪我の度合い等を教えてくれた


「それじゃあ俺は帰るからな、無理するなよ」

あまり話しはしないが互いに楽詩を目指すからか怪我をしたら手を貸したりする様になった

友達以上の信頼はあるが友達ではない様な、コイツとはそんな曖昧な関係だった

「ありがとう」

振り向きもせず「邪魔した」とだけ言い残し去る男を送り出し自分の部屋に戻ると見慣れない『丸い物体』が落ちている

「なんだコレ?」

何気なく手に取りつつ身体をベッドに預ける


 …オチヨ…



「…ん?」

微かな違和感を感じた気がした、だが気付いた時には凄まじい衝撃、噴き出す多量の炎と妙な喪失感に包まれながら意識を手放していた



………

……


「…ぐっ痛!!」


顔中に広がる痛みに意識が浮き上がる


「う~痛い、腫れてきた」


寝惚けながら起きはじめて気付く


「…あれ?」


暗い、そして硬い


「あれ?、夜?、石?ベッドは!?あれ?」


混乱しながら辺りをキョロキョロと見回し、動きを止める

全て石で組まれた部屋、僅かに配置された蝋燭(?)が微かな光を放つ、それなりに広く丸い空間、格子は無いが窓等も無いため牢屋に居るような気さえする


「…ここ、何処だ?」


右目の半分しか視界はとれないがこの状況で自分の頭が出した答えは『日本じゃない』だったが直ぐに『そんなバカな…』と否定する

パニックに陥るなか掌に異常に硬い異物感を感じた


「えっ?…これって」


ソコには自分の部屋で見た『丸い物体』があり手に取り確かめる


「僕の部屋にあった…ヤツだよな?」

(何だろう、硬くて鉄の様だけど金属じゃない、それに凄く軽い?)

「…あ」

そんな硬い『丸い物体』は突然何の前触れもなくサラサラと粉状になり床に散らばった

「ウワッ!?いったい何なんだコレ?劣化でもしてたのか?」



パサッ

「!?」


困惑する僕の耳にとどいた微かな音に身体が反応しそちらを見る


「…」

「っっ?!」

何とか声をあげずにすんだ、何故ならソコに白いフードを被った人がいたから


「※!?※※!!」

何を喋っているが解らない、英語やキツいなまりでもない、嫌でも『日本じゃない』を意識させる、それに中性的な声で性別すら解らない

ただ解るのは相手が『怒っている』事だ


「※!!***!!」


相手を取り巻く『風』が変わる、黒と白の渦から怒気を含む様な赤と暗い黄色へと


「待ってくれ!!僕は…」


謎の人物は杖の様な物を振り上げ下ろす、その動きに合わせて黄色い風が自分に降りてくる


「あわわぁ?!」


転がる様に『黄色い風』から逃げる、その数瞬後に鈍い音をたて何かが落ちてきた


「…ぁ」


悲鳴すら出ない、何とか避けきったが目の前には一辺は5メートルはありそうな石の、いや岩のブロックがあった


(…ふ、ふざけんなよ!!これって術?いや魔法か!?死んじまうよ!?)


ゲーマーでなくても多くの人達が持っていると答えるだろう某シリーズのソフトを奏太も持ち、また多少はやり込んでいたためか『多分魔法だろう?』位には直感で理解していた

奏太は立ち上がりながら相手の『風』の変化を見逃さない様に注視する


「またかっ何なんだよ!!」

「!?***!!」

先程と同じ様に風が降りてくる、それと同時に叫び、相手に走り出す、そして跳ねる


「もし魔法使いなら近付けばっ!!」

ゲームではお馴染みの「魔法使いは近接戦闘、防御が著しく低い」を試したのだ

「!**!!」

直ぐ後ろで鈍い音が、相手は眼前に、杖を突き出す


そして交差…

「が?!」

あと少し、ソコまで来て体は突然湧き出した炎に包まれる


(あ~ここまでかな)


走馬灯の様にユックリと自分の身体を炎が舐めるのを見ながら諦めた、そして交差する


「っ?!※※※!?」

「ウッカっぅ?!」

着地に失敗し盛大に転がる奏太、相手が慌てているのが目に入る

キッ!と振り返り様に睨む

互いの視線が互いの姿を捕らえる


「お、女!?」


フードが無くなり白い肌、金よりも明るい色の髪を振り乱し顔には怒気を張り付かせるがそれでも損なわれる事の無い気品とどこか幼さを含んだ美しさ、男でなくともつい振り返って仕舞うであろう美少女がいた


「…何で、何でこうなるんだよ!!」


未だに不明のままだが相手が女、それも自分と同じ位の少女だと知ると身体に込めていた力が抜けていく


「※※!!**!!」


黄色い風が身体を覆う、そして物凄い衝撃と圧力が全身を襲う


「グッ!!ぶわぁ?!」


水の塊が襲い壁に叩き付けられて吐き出された息がゴボゴボと音を立て散っていく


(ぐっくる…しい)


もがき、足掻く、そして再び力が抜けていく


 …モトメヨ…


何か聴こえた気がするが解らない


 …モトメヨ…


また聴こえた、だが思考が濁って解らない


 …モトメヨ…


(もとめる?、何を?、何が言いたいんだ?)



 …モトメヨ…ワレヲ…


何故か足掻く、闇の中へ放り込まれ出口を探す様に本能が足掻く、出れない、金髪の少女が口元を歪めたのが見える


「ガボッ!!グボガ!?ゴボ!!」


突然体と頭を焼く様なバチっ!!という衝撃が走る、電撃が走った様だ

苦しい、痛い、辛い、何時ものように『もう一人の自分』が言う


(こんな奴にに勝てる訳がない、負けたって仕方ない、楽になれよ)と


また身体が弛緩する

だけど聞こえた、幻聴かも知れない、だけど見えた、幻かも知れない、だけど確かにソコに居た


軽く振り向き微笑みを浮かべた…『あの少女』が



 …逃げないで…アナタは…負けないよ…


 …ヨカロウ…



霞む様な姿と声の余韻を残し彼女は消えていた


(逃げ…ないで?)


再び金髪の少女から風が来るのが見える、腹に力を入れる、殆んど無意識の行動だ


「っ破!!!!」


奏太の気合で水が弾け黄色い閃光も散々になる


「ハァッハァッゴホゴホッハァ、助かったよ…何処かの誰かさん」


何とか立ち上がる奏太、彼女へ刺すような視線を送る、驚きの表情から一変し再び怒気に染める


「…何故なの」

「ぇ?」

「何で、何で消えないのよ!!」

「なっ何で僕が消えなきゃって何で話せるの!?何でだ?」


何故話せるのかと困惑している奏太をどう思っただろうか、無視されたと怒りを強めたのか、それとも意識を外したのをチャンスととったのか先程よりも強力な閃光が走る


「『出来損ない』は消えろーー!!」

「うわって、あれ?!痛くない?」


次々と放たれる雷撃を食らいつつ体を見ると雷撃は身体を舐める様に走り消える


(もしかして魔法は僕には効かないのか?)


先程のダメージのためかヨロヨロと動きだし出口を探す


「ッ『出来損ない』の癖に!!しぶとい、消えろ!!」


金髪の少女には『魔法に耐性のある出来損ない』としか写ないようで効いていないとは思っていない

歴戦の戦士ですら命を手離すであろう強力な攻撃を何発も放つ、が額には汗が吹き出し体力の消耗が激しい事は明らかだった


「あった、…けど、どうする」


奏太の方は出口らしき物を見付けたが金髪の少女の隙をつくには距離があり過ぎる


「『ビエトラ!!』行け!!」


呪文と同時に人の頭程の石が出来上がり少女の指示で飛んで来る


「うわっ!!うわっ!うおっ?!スゴいな」


魔法が効かないと言っても、それが火や水なら兎も角、岩や物を飛ばす魔法には恐怖を覚えた、物理的なものは障壁が有ったとしても抜けて来るかも知れない、だが直撃しそうな石は直前で砕けてダメージは殆んど無かった


「くっ『ロッシュ!!ロッシュッロッシュ!!!!』殺せ!!」

「げっ…」


今度は石ではなく岩が向かって来る、幾つも、幾つも幾つも、そして奏太は思った


(オワった)



 …オチヨ…


再び謎の囁きを聴くが次の瞬間、轟音と共に世界が崩れ、意識は暗転し深くへ沈んだ




――――――――――


ゆっくりと身体が浮き上がる感じるがする


「……ぅっ」


全身が悲鳴を上げる様に痛む


 ……目覚メヨ…


瞼が軽く開かれるがその瞳はどこか虚で違うモノを見ているようだ

身体が強張る


暗闇から突然炎が湧き出し身体を包む


「グッ!!」


身体を舐める様に這う炎から逃れられない

続けて雷撃と水流が襲う


「ガッ…やめろ」


身体がビクッビクッと痙攣する様に跳ねる



 ……目覚メヨ…



「やっヤメロ、苦しい」


全身を強烈な圧迫感が襲う



 ……目覚メヨ…



動けない獲物にトドメとばかりに巨大な岩石が幾つも飛来し激痛が襲う


「やめっウギャヤアアア!!」



 …目覚メヨ!!…



「カハッ!?」


腹に響く様な、しかしどこか優しさが含まれた声が全身を震わせる、そして意識が浮き上がる…



頭に靄が掛かった様に思考が濁る


暗い、暗い、何処を見ても黒、暗い、闇?

濁った思考も次第に流れていき明瞭になっていく


「……ここ、何処?」

ガイムのバカ――!!



2013.11.20 初投稿


2014.01.10 小説家になろうへ移動

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