彼女と一緒に?トイレ掃除
「今日もまた、掃除をします。今日はトイレの」
「じゃあ、トイレ用洗剤買ってくるからその間に掃除しててね」
「ああ、分かった」
「……引き留めないの?」
「いや、一人で充分」
「おいっ!」
◇ ◇
「さてと、こんなもんか」
「終わった~?」
「ああ、終わったぞ」
「うわっ!塩素臭っ!」
「そりゃあまあ、臭うだろ」
「一人で掃除するなんて塩素臭いぞっ!」
「それただの悪口じゃね?」
◇ ◇
「トイレが清潔だと気分がいいな」
「そうだね。トイレの乱れは生活の乱れだからねっ!」
「トイレの乱れって何だよ」
「ウ~ン、腹痛とか?」
「胃腸の乱れが生活の乱れだな」
◇ ◇
「ねぇねぇ」
「何だよ人を塩素臭いとか言った人」
「そんな過去のこと、水に流してよ、トイレだけに」
「うまくねぇよ。それよりどうした?」
「トイレのさあ、スッポンってあるじゃん」
「ああ 、…………あるなあ。あの黒いゴム状のが先端についている棒。別名?ラバーカップ」
「あれっていったいいつから学校から消えちゃったんだーかー?」
「……そもそも実物見たことない」
「嘘っ!」
「そんなもんだろ」
「そんな……あの伝説のスッポンがずいぶんと前に消滅してたなんて……」
「『伝説のスッポン』は止めろ。食材に聞こえる。爬虫類系の」