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第29話 最後の剣 ①


メシア本部周辺で繰り広げられる激しい戦いを、アッシュベルはモニターで眺めていた。

メシア本部を前に世界中から集められたHA部隊は、予想以上にメシア本部の部隊を押していく。

だが、自軍が追い込まれていながらもアッシュベルはその様子を不敵な笑みを浮かべつつ眺めている。

この程度の事など推測していたかのようにも見えた。


「――見たまえ。 人類というのは実に哀れだよ、どんなに綺麗事を並べようが手にした力を試したくなる。

故に、相手が例え同じ人であろうと全力で力をぶつけ合う。 彼らはアヴェンジャーの時から何も学習をしていない、同じことを繰り返しているのだよ」


コックピットから木葉へと通信を送るが、木葉は何も返事を返さない。

アッシュベルは構わず続けた。


「私はね、別に戦争を悪い事だとは思わんよ。 人は誰かと争わなければ自らの技術を伸ばす事は出来ん。

戦争では多くの命が失われるが、その分我々は新たな技術を手にすることが出来る……だから人々は、争う事を止めない。

人命よりも新たな力を求める……そう、それが人の性なのだからな。 実に哀れな生き物だと思わないかね?」


『……だから皆、プロジェクト:エターナルを認めないのですか?』


「さあな、私にはそこまでわからんよ。 しかし、世界の危機が訪れていると知れば……この手で何としてでも阻止をしたいと願うのも生物として当たり前の事だ。

自らの危険が迫れば自らの力で身を守ろうとする、結局人間とは何処までも身勝手で愚かな生物だ。 だからこそ、プロジェクト:エターナルは必要なのだよ」


『―――もうすぐ、ですね』


「うむ、そろそろ頃合いだろう。 こちらの準備は出来ている、いつでも始めたまえ」


アインズケインの目の前の命の柱が徐々に赤色の輝きを放ち始めている。

巨大な両腕を大きく広げ、アインズケインは巨大な命の柱を見上げた。

するとι・フェザーはアインズケインの背後へと移動する。

中途半端に作られた背中には、くぼみのようなものが造られていた。

ι・フェザーは、レビンフラックスやブレイアス(ウィン)のような戦闘機形態へと変形する。

そして、アインズケインの背後に用意されたくぼみへと向かっていく。

ガチャン、とロックがされ、ι・フェザーはアインズケインとのドッキングを完了させた。

次の瞬間、アインズケインの背中に作られていた半端な形の翼に変化が生じた。

骨組みだけだった翼が白く輝き始め、やがてその光は形となり徐々に大きな翼を作り上げていったのだ。


「ククッ……わかっている、すぐそこにまで来ているのだろう?

私を止めたければ好きにするがいい……どうせ君達に私の計画は阻止できん、精々足掻いてみせろ」


アッシュベルはモニターに映された、既にボロボロな状態であるフリーアイゼンの姿を見て呟いた。

世界の危機を前にして真っ先に動き出した小さな艦、そしてかつての親友が艦長を務めていた艦を眺めて。








晶はι・ブレードのコックピットの中で待機し続けていた。

機体の整備にはそんなに時間が掛からず、間もなく整備を終えようとしている。

それよりもフリーアイゼンの状態の方が気がかりではあるが、今は自分に課せられた役割に集中する事にした。

ι・フェザー、アインズケイン、命の柱の三つを破壊すればプロジェクト:エターナルを阻止することが出来る。

だが、相手は父である未乃 健三を超える技術者だ、量産型のι・ブレードからリビングデッドといい、相手が莫大な戦力を抱えている事実は変わらない。

プロジェクト:エターナルの為だけに作り上げられたHAがそう容易く敗れるはずがない。


『あーあー、どうだね。 私の声は届いているかな?』


「フラム博士?」


突如、晶の元にフラムからの通信が送られてきた。。

映像では以前見た時とは別人に見える程やつれたフラムの姿が目に入った。


『あまり時間は残されていない、手短に話すから良く聞いていたまえ』


「は、はい……」


いきなり何を言い出すのか混乱したが、フラムの目は真剣そのものだ。

何か大事な事を伝えようとしているのは間違いないだろう。


『いいかね、プロジェクト:エターナルは次の三点から成り立っている。

一つはエターナルブライトの共鳴反応を引き起こす為のι・フェザー。

二つは共鳴反応時に生み出されるエネルギーを蓄え、変換する為のアインズケイン。

三つは変換されたエネルギーを世界全土へと拡散させる命の柱だ』


「エネルギーの、変換?」


『要は、エターナルブライトから人の手を加えた新たなエターナルブライトを生み出すのだよ』


「そんな事を……?」


『うむ、奴は独自に生み出した新たなエターナルブライトを霧状にして世界中にばらまこうとしている。

大気中に成分が含まれる事により、人の身体はE.B.B化を遂げ……そしてエターナルブライトへと変化する、これがプロジェクト:エターナルの目的だ。

だが、そのプランはどれか一つでも欠ければ成立しなくなる。 例えばι・フェザーの共鳴が無ければ、アインズケインは共鳴反応を利用した新たなエターナルブライトの生成を行えない。

逆にアインズケインが失われれば、新たなエターナルブライトが生み出される事なく、命の柱を通じて外に出される事もなくなる』


「―――つまり、ι・フェザー。 何とかして木葉を説得すれば」


『そう言う事だ、君が彼女を救い出す事は世界を救いだす事に等しいだろうな。

ι・フェザーは元々アインズケインの一部として設計されている。 恐らく背部にι・フェザーをドッキングさせるためのスペースが用意されているだろう。

……君がまずやるべき事はただ一つ、何としてでもι・フェザーを引きはがせ。 それだけでいい』


「ι・フェザーを引きはがす……」


『以上だ、健闘を祈るぞ』


フラムは一方的に晶にそう告げると、通信を切った。

アインズケインからι・フェザーを引きはがせば、ひとまずプロジェクト:エターナルの阻止は出来る。

だが、本当に都合よくいくのか?

木葉は生に執着しすぎた故に、アッシュベルのプロジェクト:エターナルにしがみついたのだ。

このまま計画を阻止したとしても、木葉が本当に救われるのかどうか。

ずっと笑っていられるのかどうか?


『準備は出来たか?』


ゼノスから通信が届くと、晶はハッと顔を上げた。

戦いを前にして弱気でいてはダメだ、と自分の顔を両手でパシッと叩いて気合いを入れる。


「ああ、いつでも出撃できる」


『コアルームまではそう遠くはない。 すぐに終わらせるぞ』


『こっちも準備オッケーだぜ、さっさとあの野郎ブッ飛ばしに行こうぜっ!』


『厳しい戦いになるわよ、いつも以上に気を引き締めてね』


ゼノスに続いてシリアとラティアが晶に通信を繋いできた。

外ではイリュードを始めとしたメシア兵達が集って一緒に戦ってくれている。

皆世界を守ろうと必死で戦っているのだ。

プロジェクト:エターナルの阻止はフリーアイゼンのHA部隊に掛かっていた。


『よーし、じゃあエースの晶が出撃の合図を出そうかっ!』


「ま、また俺かよ?」


『あら、いいじゃない。 最近中々男前になって来てるわよ』


『おいおい姉貴、惚れるなよ? あいつにはちゃーんと想い人が―――』


『失礼ね、わ、私にだってちゃんといるわよ』


『あ、姉貴? マ、マジでいるのか?』


『へ? い、いや、その―――』


シリアとラティアの会話を聞いていると、晶の中の緊張が少しほぐれた。

敵陣の中での会話とは思えないが、逆にそこがシリアらしいなと思わず微笑んでしまう。


『晶、あの子を必ず救え』


「……ゼノス」


ゼノスは最後に鋭い目付きで晶を捉えながら、短くそう告げた。

余計な事は考えず、迷いを捨てろと言いたいのだろう。


「行くぞ、俺達の手で……勝利を掴むんだッ!!」


かつてアヴェンジャーとの決戦を前にしたときも、同じような言葉を口にした。

だが、その時とは重みが遥かに違う。

文字通り、人類が危険に晒されているのだ。

この戦いに敗北は許されない、そんなプレッシャーを感じながらも。

晶はι・ブレードを、出撃させた。









フリーアイゼンが不時着し、ブリッジルームではそれぞれが万が一の時に備えて武装を整えていた。

敵陣の中という事もあり、新生メシア兵が艦内へ侵入してくるケースも考えられる。

艦が身動きを取れない以上、己の身は己で守るしかない。

……アッシュベルさえ止まれば、新生メシア兵も戦いを止めるはずだ。


「HAの状態は?」


「整備班による補給は完了してます、後は彼らを信じるだけです。 艦の修繕作業を並行しておりますが、恐らく再度動かす事は――」


「ここにいてはいずれ敵にやられる、クルー達には速やかに艦を脱出するように伝えるんだ。 この中にいるよりかは外の方が安全だろう」


「ですが艦長――」


「これは艦長命令だ、速やかに脱出させるんだ」


「……至急、手配します」


無茶な侵入を行った代償として、フリーアイゼンは敵地に身を置いたまま身動きが撮れない状況に陥った。

それらは全て艦長の判断であり、全ての責任は艦長にある。

これ以上、クルーを巻き込むわけには行かない、せめて何人かはこの艦からでも脱出させなければと考えていた。

例え最後まで共にすると誓ったとしても、クルーの中にはまだ未来がある者がたくさんいるのだから。


「チッ、艦を捨てて逃げる冗談じゃねぇぞ。 おいリューテ、艦の修理を手伝いに行くぞ」


「何? 無茶を言うな、こんな状況で――」


「ああ? 何か方法はあるはずだろ? それとも諦めるのか?」


「……わかった、手伝おう」


ライルとリューテは内心、この艦が応急処置だけで再稼働する事はあり得ないとわかっていた。

だが、ここでジッとしているわけにもいかず身体を動かしていないと気が済まないのだろう。

艦長はブリッジルームから立ち去ろうとする二人を黙って見守っていた。


「艦長、言っておくけど艦に残った奴らは皆降りないと思うぜ。 少なくとも俺は艦長の判断はいつでも正しいと思っている。

皆艦長の事が大好きなのさ、絶対に裏切るような真似はしねぇさ」


「その通りです、我々は諦めるつもりはありません。 何としてでも、全員無事にこの艦で帰れる方法を探し出して見せますよ」


二人は艦長にそう伝えると、静かにブリッジルームを立ち去っていく。

するとヤヨイは艦長に向かって微笑んだ。


「大した信頼ですね、艦長」


「―――すまない、お前達」


艦長は帽子を深くかぶり、俯いて告げる。

人知れず、頬を伝ってポタリと一滴が流れ落ちた。








メシア本部内の通路を、ι・ブレードが先行して突き進んでいた。

コアルームまでの道はHAにインプットされており、道なりに進んでいくだけ。

当然のように、施設内には多くの敵HAが襲い掛かってくる。

通路に立ち塞がる4機のブレイアスを、ι・ブレードはムラクモで切り裂く。

しかし、どうも敵の守りが薄く感じる。

中へ潜入される事を想定しておらず、ほとんど外にHA部隊を出していたのだろうか?

そんな疑問を抱きながらも、晶達はコアルームの入口へと辿り着く。

入口は巨大な鉄の門で閉ざされていた。


『下がれ、圧縮砲で破壊する』


晶はゼノスに従い一度下がると、ゼノフラムは圧縮砲を扉の前へと構える。

カッと真っ赤な閃光が走ると、ズガァァァンッ!! と激しい音共に周囲が煙に包まれていく。

煙が晴れて周囲を確認すると、固く閉ざされていた鉄の門はいとも簡単に破壊されていた。


「……俺が先に行く」


中に入った途端、何が起こるかは予測できない。

危険察知を備えているι・ブレードが一番適任だろうと、晶は自ら進んでコアルームへと潜入した。

その瞬間、晶の目の前が真っ白な輝きに包まれる。

眩しくが思わず目を閉じてしまうが、目を薄く開く。


「これは……?」


コアルームは白い輝きに包まれていた。

紫色の輝きを放ち、グルグルと回り続ける命の柱。

それを背にι・ブレードの前に立ちはだかるアインズケインの姿。

巨大な光の翼を広げ、真っ白な輝きに包まれたアインズケインは思わず見とれてしまうほどの美しさだった。

真っ白な光に包まれているせいか、アインズケインからは禍々しさの欠片も感じず、むしろ神々しささえも感じてしまうほどだ。

しかし、目の前の輝きは希望の光ではない。

これまで人類を惑わせ続けた、悪意ある輝きなのだ。

あれこそがアッシュベルが今まで隠し続けてきた、エターナルブライトの真の意味、だというのか?


『ククッ、ようこそ。 我が家の居心地はどうかな、諸君?』


「アッシュベル……ッ!」


アッシュベルは不敵な笑みを浮かべながら、通信を繋いだ。

その表情を見る限りでは、アッシュベルは動揺している様子はない。

メシア本部の戦力は強大と言えど、周囲には世界中のメシア部隊が集められているはずだ。

新生メシアの兵はアッシュベルには味方をしない、つまり追い込まれているのはアッシュベルのはずだというのに。


『プロジェクト:エターナルは既に始まっている、君達は来るのが少し遅かったようだな。

ククッ、これで世界は救われる。 うむ、君達の判断は実に正しかった。 万が一私の計画が止められてしまえば、この世界に待つのは絶望という未来だけだったのだからな』


「人をエターナルブライトに変化させる事が、どうして世界を救う事に繋がるんだよッ!?」


『わからないのかね、肉体という概念を無くせば人々は心だけで他人と繋がることが出来るのだぞ。

それはιシステムを利用している君が一番良く理解できているのではないかね?』


晶は思わずハッとした。

ιシステムによって晶は確かに母親の声を始めとして、人の感情という物を感じ取れるようになっていた。

エターナルブライト化するという事は、人々同士が心で繋がっていられる事を指すというのか?

今、晶がιシステムを通じて母親を繋がっているように。


『貴様のエゴで世界を変えさせはしない。 外を見ればわかるだろう、貴様の造る未来を誰も望んじゃいない』


『E.B.Bという脅威を前にしても、戦争を優先した人類だ。

君の言う通り、私の思想に賛同しない者がほとんどなのだろう。 だから、愚かなのだよ……人類は』


ゼノスがそう告げると、アッシュベルはそう返した。

人類は戦争を優先した、確かにその通りだ。

だが、それはアッシュベルがコントロールしてきた結果に過ぎない。


『チッ、話にならねぇ奴だな。 アンタがやろうとしてることは正義でも何でもねぇ、ただの余計なお世話だっ!

こっちはアンタに振り回されて迷惑してんだよ、いい加減目を覚ましたらどうだ?』


『いいかね、私は物事を善と悪で決めようとはしない。 全ては世界に必要であるか、そうでないかで判断しているのだよ。

私はプロジェクト:エターナルが世界に必要だと言っているだけだ、少なくとも愚かな戦争を繰り返し人類よりもマシだとは思わんかね?』


『ふざけないで、そんなのただの言葉遊びよ。 貴方は自分の正義を他人に押し付けようとしているだけにすぎないわ』


『ふむ、なるほど。 確かに君の言う事は一理あるな、ならば君達は自分の正義を押し通してみるかね?

もっとも、その覚悟があるのならばな』


アッシュベルはニヤリと笑みを浮かべてそう告げた。

アッシュベルの話を聞けば聞くほど、晶は悩んだ。

本当にプロジェクト;エターナルは人類を救う鍵となるのか?

だけど、正しいとは思えない。

こんなやり方、絶対に間違っている。

ただ、はっきりと否定することが出来なかった。


『プロジェクト:エターナルにどんな意味があろうとも、俺は生きる事を放棄するつもりはない』


「生きる、こと……?」


晶はゼノスの言葉に耳傾けた。


『身体がE.B.Bと成り果て、エターナルブライト化した状態では死んでいるのと同じだ。

俺はこの身体があってこそ生きる事を実感できる。 例え残された寿命が短くても、俺は生き残る道を選ぶ』


『同じセリフを、この子の前で言えるのかね?』


アッシュベルがそう告げると、晶は映像を受信する。

モニターにはパイロットスーツを身に纏った木葉の姿が映されていた。


「木葉ッ!?」


『……アッシュベル、俺は貴様を許さない。 あの娘を道具として扱う貴様をっ!』


『何とでも言うがいい、彼女は本気だ。 私の考えに賛同し、協力してくれると誓っているのだよ。

もはや君達の言葉では動かん、プロジェクト:エターナルを阻止したいのであれば……あの娘も殺す事も、視野に入れるのだな』


木葉を殺す、そんな事出来るはずがない。

映像から見える木葉は俯いたままだった。

あんな悲しそうな顔をした木葉が、プロジェクト:エターナルを成し遂げた先も笑っていられるとはとても思えない。

だが、それ以上に木葉を惑わせ、利用したアッシュベルを……晶は許せなかった。


「―――アッシュベルゥゥゥッ!!」


無我夢中になり、晶はスロットルを全開まで押し込んだ。

ι・ブレードがムラクモを片手に、アインズケインに斬りかかろうとする。


ズキン―――

すると晶に頭痛が襲い掛かり、頭の中に映像が映し出された。

アインズケインの背中から無数に飛び出された鳥の羽のような兵器。

ι・フェザーのフェザーコアだ。

フェザーコアは、全弾目にも留まらぬ速さでι・ブレードに襲い掛かった。

バンバンバァンッ! 晶がブラックホークを構える前に、背後からライフルの音が響き渡る。

2機のブレイアス(ウィン)が、ライフルを構えてフェザーコアを撃ち落した。


『あんま先走るんじゃねぇよ、晶っ!』


『サポートは私達に任せて。 貴方は早く、あの子を救ってあげて』


「シリアに、ラティアさん……」


晶はギュッと操縦桿を握りしめ、不敵な笑みを浮かべ続けているアッシュベルをモニターから睨み付けた。


「これ以上、アンタの思い通りにはさせない。 俺は木葉を救い……アンタを倒すッ!!」


『ククッ、やはり貴様も戦いを望むか……だが、君達に勝機はあるのかね?』


「親父が残したι・ブレードは、アンタを倒す為だけに作られた。 アンタなんかに、親父が負けるはずないだろうがっ!」


『くだらんな、私から逃げ続けていたあの男に……一体何が出来るというのかね?』


「それをこれから、証明してやる……いくぞ、ι・ブレードッ!!」


全ての迷いを断ち切り、晶はようやく前へと進むことが出来た。

フリーアイゼンのHA部隊とアインズケインの死闘が今、始まろうとしていた。

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