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第3章 見えてしまった現実

昼休み、たまには外で食べよう、と言う麻耶の誘いで美咲は中庭に来ていた。

中央にあるベンチに二人で腰掛けて、食事を始める。

「ふむ、ひかひどうひたほのはね」

「……麻耶ちゃん、お行儀悪いよ」

「む? んぐ、これは失礼」

おどけて言う麻耶と笑い合う。

昼休みまで、何も無かった。と言うよりも、極力真治の事を避けていた。

別に昼食を一緒に摂ったり、休み時間の度に話したりするほどの仲ではないが、それでも廊下であった際など、避けてしまった。

どうしていいのか、自分がどうしたいのか分からない美咲は、目が合うと避けてしまっていた。

「ん~しかし、どうしたものか……」

「いいよ、麻耶ちゃん私に勇気が無いのがいけないんだから」

「それでいいの……っ!? 美咲頬にご飯着いてるよ」

「……?」

麻耶の挙動が明らかに一瞬おかしかった。何とか平静を保とうとしたようだが、いつもなら見逃さない

ような違和感を今日に限って感じてしまった。

一瞬だけ注がれた、麻耶の視線を追って振り返る。

「だめ、美咲!!」

「何かある……の……」

振り返った先には、真治が―――居た。

同級生らしい女子生徒と一緒に食事を取っている真治が居た。

胸が締め付けられる。

「……」

頭が真っ白になって、言葉も出ない。

「……美咲、戻ろっか」

「……ぅん」

そう小さく答える事しか出来なかった。

楽しそうに食事している真治の姿をこれ以上見ている事は出来そうになかった。

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