2 話
お待たせしました! 2話投稿しますっ!
5/14 修正。
皆さん、おはようございます。力を久しぶりに使ったので、全身が筋肉痛で身体を動かせない相川 奈織【あいかわ なお】です。
魔法で痛みをいくらかは、和らいでいるけれど……痛い!
【絶音】を部屋に掛けてから、大声で叫んだ。
「久しぶりだと、こんな代償が有るのかあああ」
これからは、時々使って身体を慣らしておかないとなあ。とそんな事を考えている時に扉が開いた。――母さんだった。
「そんなに大声出すなんて、そんなにひどいの?」と僕を心配してくれる。
「うん。魔法を掛けてから叫んだんだけど…母さんには効かないか」そう、魔法技術は母さんの方が上なのだ。
だから、さっきのも聞こえたのだ。
「でも、上達したわよ」と言い微笑んで、僕に【癒しの光】を掛けてくれた。
「ありがとう。母さん」
僕はベッドから起きながら母さんに言う。――学校に行かないと。
「あら? どこに行くの?」母さんが僕の動きを魔法でいとも簡単に封じ込めた。
「学校だよ? 離してっ!」と僕は抵抗しようとするけど、身体を動かせない。
「今日は学校休みますって伝えたわよ?」
「治ったよ!」
「今ので、でしょう?」
逃げよう。僕はもう一度、制御を半分解除させた。
―――よし、身体中に力が漲ってくる。今なら……できる!
僕を、拘束している“魔力”を力づくで引き千切る。
封印を半分解除しているので、目が赤くなっている……はず。
僕は、窓を開けて飛び降りようとしたときに、また拘束される。…今度は魔力ではなく魔法で。
今の僕はこれぐらいの魔法なら、服を着替えるぐらい簡単に術式分解できる。
僕は、術式を分解して窓から飛び降りた。――あっ、裸足で降りちゃったよ。足、汚れちゃうな。
僕は、早速幼馴染みの家に向かった。
あっ…そういえば愛梨、学校だったなあ。よし、祐樹の家に変更だ。
瞬間移動を使って、祐樹の家の玄関前まで行ってチャイムを鳴らす。
インターホンから、少し待っててね~、と聞こえた。
どうぞ、と祐樹のお母さんに言われて僕は、お邪魔します、と言って中に入った。
「奈織ちゃん、祐樹なら部屋にいるわよ」と笑顔で僕に言ってくる。
ありがとうございます、とお礼を言って僕は祐樹の部屋に行った。
祐樹の部屋に入ると、ゲームをやっている祐樹がいた。
学校はどうしたの? と聞くと休んだ、と答えが返ってきた。
「僕にも、やらせてよ」祐樹がゲームをセーブしてからタイトル画面に戻して、対戦プレイモードにしてからコントローラーを僕に渡した。
「奈織。昨日は大変だったな」と祐樹はゲームをしながら僕に言う。
「うん…。魔国に攫われてしまったね」力、使ったから筋肉痛だよ、と肩を落としながら言った。
「そうか…。あっ、1ラウンド取られた」と言って、ポテチを食べる。
さあて、2ラウンド目を始めますか、というところでドアが勢いよく開いた。
祐樹のお母さんと僕のお母さんが顔を真っ青にして僕達を見ている。――何か悪い事…してないから。
「どうしたんだよ、顔を真っ青にしちゃって」祐樹、その言葉遣いうらやましいなあ。小さい時に言葉遣いについて厳しくしつけられたからな。お母さんにね。
それにしても、なんで顔を真っ青にしてるのかな。
「大変なのよ! 戦争をする事になったってニュースで!」
――今、思えばこの戦争で僕の生活が一変したんだと思う。