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4/15

プロローグ ③

プロローグ終了です。


5/14 修正。

 誰かが、物音も立てずに奈織の部屋に入った。

奈織に近づいて服を笑いを浮かべながら着替えさせられるが、寝ているので、また女装させられている事を気づかなかった。



 誰だろう、誰かが僕の体を揺すってる。

「起きて」愛梨の声だ。そういえば、買い物に付き合う約束してたんだっけ。

 僕は上半身を起こしながら目を開けた。

「んー。よく寝た」僕は背伸びをしながら言い、服を見て固まる。

「起きるの遅いよ…?」

「なんで、女物の服を着ているんだ!?」家じゅうに僕の声が木霊した。

僕はいそいでクローゼットを開けて着替えようとするが、服が無くなっていた。

「……」僕が固まっていたので愛梨がクローゼットを見た。

「愛梨。どうしよう……」

その時、お母さんが入ってきて「そのまま行ってきたら?」と悪戯が成功したような笑みで言う。

「……愛梨、行こう」僕は財布と携帯を持って愛梨の手を握って家を出た。


 家から離れたところで僕は口を開く。

「さっきは言えなかったけど、その服似合ってるよ」

「///……ありがとう」愛梨は顔が真っ赤だ。

「買い物なんだけどデパートで良いかな?」

「ええ」

僕たちは歩いていた。そう、それは起こった。

 後ろからトラックが僕達に向けて走ってきている。

 愛梨はまだその事に気づいていない様で、先に気づいた僕が咄嗟に愛梨を衝撃からまもるために両腕で抱きしめて衝撃を待つ。

愛梨が顔を真っ赤にするが気にしない。

 一瞬だけど昔の事を――あの時の事を思い出す。


―「ママ!! お昼はお子様ランチがいいな♪」

―「そうね。じゃぁ奈織が好きなお子様ランチにしましょうか」とお母さんは笑顔で僕に言った。

―「やったぁ!」と僕は、はしゃいで信号を確認せずに走って渡った。

―「奈織、危ない!!」お母さんが慌てて僕に言っているようだ。

―僕は立ち止まり、首をかしげる。

―トラックのクラクションが聞こえてお母さんは僕に向かって走り出すが、間に合わず僕はトラックと衝突した。


 あれは、凄い痛かった。愛梨にその痛みを経験して欲しくない。

今から走って逃げるのは不可能だけど魔法ならば、そうやる事は一つ。

「愛梨、ごめん」と言って僕は眠らせて、近くにある公園へ転移してベンチに寝かせる。

ただ、そのまま寝かせると痛そうなので愛梨の頭を僕の膝にのせる。

愛梨の頭を撫ぜながらごめんね。と謝る。

「んむゅう……」愛梨の寝息を聞いて僕は思わず笑ってしまう。

愛梨の小さくて可愛い唇が微かに動いた。

「んっ…」そろそろ起きるな。

「おはよう、愛梨」僕は安心させるために笑う。

「なお?」寝て起きたばっかりだから頭が回っていないようだ。

「うん、買い物に行こう」

「ねえ、奈織。私寝てしまったの?」

「うん。それより買い物に行こう」と言い終わると同時に僕は愛梨の手を握ってデパートに向かうのであった。

今は嘘をついているけど何時かは…そう遠くない未来に僕の本当の事を話そうと心に決めた。

「まずは奈織の着ている服をなんとかしないとね」と小悪魔的な笑みを浮かべた。

僕は愛梨に魅力を感じて一瞬だがドキッとしてしまう。

「……そうだね」


 僕と愛梨はデパートに入ると服を売っている店へと向かう。

「奈織。これなんてどうかな?」と嬉しそうに服を選んで僕に見せる。

着てみるね。と言ってその服を受け取って、試着室に入ってその服を着てみる。

(さすが愛梨、センスが良い)と思い、選んでくれた事に喜んでついニヤニヤと笑ってしまう。

「まだあ?」

「あっ、今開けるから」

似合ってる(カッコいい)よ。奈織」とびっきりの笑顔を僕に見せる。

ドキンッ!

「//じゃあ、これ買うね」と僕は視線をずらして言い、急いで着替えレジに向かい購入して愛梨のもとへ急いで向かう。

「次は…愛梨の服かな?」と愛梨に言うとなぜか顔を真っ赤にした。

「あ…あのね奈織。その……私に合う服を選んでほしいの」だんだん声が小さくなっていたが僕は聞き取ることができた。

「いいよ。僕の服選んでもらったから。今度は僕が選んであげるね」と言って女服専用の店へと僕達は向かう。


 僕は今、愛梨に合う服の事で悩んでいる。

(全部、似合いそうだなあ…)

僕はそう考えながらも服を手に取って、これなんてどう?と愛梨に選んだ服を手渡して

「ありがとっ」と嬉しそうに言って、試着室に入った。

愛梨が気に入ってくれればいいんだけど、独り言を呟いた。

しばらくして、試着室のドアが開いて愛梨が両手を胸の上に乗せて どうかな?、と僕に聞いてくる。

「可愛い。似合ってるよ」本心で言う。

愛梨は頬を朱色に染めてありがと、と言って服を持ってレジに行った。―僕が買おうとしたけれど断られた。



 僕達は、服を買った後にファーストフードを食べて、家に帰る……はずだった。

そう、魔族に攫われたのだった。

はじめましての方は、これからよろしくお願いします。


久しぶりの方は、これからもよろしくお願いします。


どうも、宮原葉月です。



設定などが矛盾している中、読んでくださってありがとうございます。

あくまで予定ですが…完結したら修正に入るつもりです。



ようやく、プロローグも終わり次回はやっと『話』




次回もよろしくお願いします。

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