1時間25分も遅刻したペトレンコさん
JRで駅のホームで次の列車の待ち合わせすると、
「3分遅延」とか出ることがよくある。
ところが、ロシアの友達は待ち合わせして1時間25分も遅刻した。
でも、流石に「遅刻して申し訳なさそう」の表情はしていた。
日本だけが、遅刻するのを嫌がるのかというとそうではない。
でも遅刻するんだ。
そういえば、自分も妹と待ち合わせして遅刻したなあ。
30分は遅刻した。妹は怒っていた。
当り前だよね。
ロシアの友達が1時間25分遅刻した時、ちょうどスマホを買った直後だったから、待ってる間は、スマホで写真撮ったり、動画見たり、音楽聴いたりしていたので、それほど遅刻されたのを苦痛に思わなかった。
それから、インタビューしたり、うどん食べたり、気楽な時間を過ごせた。
その中で僕は「ヒトラーが悪く言われるのは戦争に負けたからという意見があるがどう思う?」と問うた。
するとロシアの友達は「それはちがうで。全世界はみんな平等に作られている。それをナチスらは破ったのよ」
あれ、録音すればよかったな。そら、耳で聞いて納得したんだから、それでいいんだけど、肉声(英語かロシア語)で喋ってるのを録音して後から聴いたらまた思い出すこともあっただろう。
外国の友達が沢山いるのは、日本人だけの見方ではなく、それ以外の視点で物事をみられるからだ。逆に外国から日本を見ると、違う見方ができる。その違いが面白い。
そう言えば、最近外国人が電車内で話しかけることが少ない。
大阪とか行かないからかな?
大阪駅でよく迷っている外国人を見かける。
ああ言う人たちに声をかけて助けてあげたいな、と思う事がある。実際、色々解説したりすることがある。
それってすごく面白い事なんだ。
一度、ケビン・コスナーを若くしたような人がいたな。
でも、大阪駅まで行ってそういう困ってる人を助けに行こうとは思わない。面倒臭いよね。
じゃあ、どうやって、外国人と知り合いになるのか?
かつて、ニュースグループっていうのがネットであったんだ。
そこで、友達になりましょう!
って呼びかけたら、沢山の友達が出来た。
ロシアの友達はいちばん長い友達だ。
実際に会ったのもそのロシア人だけだ。
僕らは和服に着替えて、二人で写真を撮った。
彼女はロシア人なのに、寒がりだった。
北極圏とか行ったら凍えるだろうな。
元々、僕はロシアに興味があった。
チャイコフスキーが大好きだし、
エイゼンシュタインの映画も好きだ。
ロシア文学も好きでよく読んだ。
ドストエフスキーの「白痴」は
黒澤明が映画化してとても面白い内容だった。
ロシア以外でも、中国人と交流したことがある。
神戸のスナックで一緒に「時の流れに身をまかせ」を歌った。
言葉は違えど、歌は同じ。感激したねえ。
あと、ミナミで駅でたむろしている中国人のために電話してあげて
場所を教えてあげたよ。
韓国の女の子に「唐揚げ」を教えたこともある。
「イッツ、フライド、チキン!」
するとね、友達が
「あんなん、子供やないかえ?」
というんだ。
そんなん関係ないと思うなあ。
他にも韓国のビジネスマンのおっちゃんが
「あなた、韓国人?日本人?」
て訊くから「日本人ですよ」って言うと
「何やあ・・・」
て顔するからすかさず、
「朴正煕どう思いますか?」と訊くと
「最高ですねえ~、(親指出して)一番ですよぉー。あの人の前、韓国とても
貧乏でした。あの娘さんもいい人です。全斗煥、盧泰愚もいい人です」
って言った。
これって東海大学の金さんと見方が違うな、と思った。
こうやって、いろんな国の人と話をするのはとても為になった。
ベトナムの留学生とも話したことがある。
数人いたんだがそのうちの何人かが「ロレモン」っていうから、
意味が分からなくて、先生みたいな人に訊いて「ドラエモン」って言ってた。「おしんはとても一生懸命に働く」とも言ってた。
アジア圏でも日本のドラマよく放送してるんだな、と思った。
こうしていろんな国の人と交流したが、やはり、1時間25分も遅刻したのはロシアの友達だけだ。でも、その分彼女は生活にゆとりがあるように思えた。これからも、お付き合い(??)したいと思う。