表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/45

Episode 27 それぞれの動向 (揺れ動く世界)

女神様からボディーラッシュ(中)を受けまくった勇者はその力を『ラストカウンター』で溜め、『ストック』した。


3回分である。女神様は超ご機嫌である。



匂いの強い女神様(高エネルギー)を餌にして、海で魚釣りをする。


釣竿(つりざお)は『神竿(かみのさお)アクアマスター』、糸は女神の衣である。


何事にも代用可能な衣様は女神様より価値があるのだ。



女神様が喰われ、それを最後の勇者が『ラストカウンター』×4で釣り上げ、パパドラが風魔法で頭をはねた。


ミャあも一緒に竿を引いた。偉い!


女神様は『メガミィックフィールド』で無事であった。


魚臭くなった女神様が()い出て来た。


「この作戦には問題が…」



はーい、次々(つぎつぎ)~。


パパドラは本命のところへ帰っていった。時給制のバイトだからな。新婚生活にはお金がかかるのだろう。



「それでは、ラスト様、麗しの女神様、行って参ります。」


「ミャあも頑張るミャあ~。」


「ねぇ、私あっちの礼儀正しい子がいいんだけど!」


「彼は俺と同一の存在だぞ。彼が女神を(うやま)っているという事は俺もお前を敬ってるはずだ。」


「ない!」


身代わり君・・・ステータスを割り振れる事が出来る(すぐ)れもの。今は、敏捷特化型ヒューマンだ。性格は慎重派。


「“危険な事は本体がやる” という(げん)で信頼を勝ち取った。彼は優秀なサポーターだ。」


「逆ぅー! 誰も突っ込まないけど、普通におかしいから。」



『テレポト』で他の街に移動したミャあは、猫の姿になり、人々の側で情報を集めた。


これは『変化(へんげ)の巻』、『抜き足差し足』、『地獄耳』、『消臭』を複合した高等技術『忍者(隠形(おんぎょう))』である。


あれ? ミャあが優秀すぎる。猫忍、参上!


身代わり君は地道に足で聞き込み調査である。



身代わり君 & 野良猫女神ミャあ 調べ1を更に(てん)が纏めたもの。


・やんちゃ勇者が火竜(職業:赤)に負け、重体。万年2位の女神が『真化(しんか)』し、怒りに任せて、火竜に10倍返し。火竜は死んだ。


一命を取り留めた勇者を女神様がラブラブ献身介護中。


(女神様 や り お っ た。始末書が1枚贈呈(ぞうてい)されます。罪状:現地住民への暴行)


・メガロドンードラゴデミシャーク(職業:青)は上記で討伐され、解体、鮫肉になった。意外と好評を得た。鮫ってもドラゴン。職業:青の所在は不明で次の候補者(生け贄)に移ったと思われる。


・森が人々を襲って喰らっているという噂が立った。熟練の魔女に調査が依頼され、ババアは森へと(おもむ)くことになった。


・俺・達・最・強! (ゆみ)(ゆみ)(ゆみ)! (弓演舞) 弓こそを至上とする弓国家が竜を乱獲。その血や肉を捕食する事で、隊長が職業:茶を獲得。



・ヴァルキュリア隊(女性のみ)含む白の軍勢が竜達を討伐。その血や肉を食べたり、霊薬や秘薬へと変換した。その過程でより相応しき者へと職業:白が移行。白の巫女が誕生した。


・ザザン勇者が暗黒竜ディアボロス(職業:黒)と交戦。敗れる。重体だったが、今は手頃なエリクサーによって、完全回復する。


・とある街で行方不明者が続出しているという情報が先行偵察に行っていた影(忍者女神)からもたらされた。ついでに、うまい店の情報と追加資金の無心もきた。



最初から最強パパドラを使わないからこんな事態になるのだ。勇者達よ。



最後の勇者達は経験値の高い人間を竜の(にえ)にするという教団をパパド・ラブレスで滅ぼした。同時に、街の1/6が消滅したが、5/6が残ってるから大丈夫だ。異世界人は(たくま)しい。



老ドラゴンスレイヤー・・・みなぎるぅー! 若返りの秘薬と不老長寿の霊薬をきめた。(ZZE(ジジイ)YYD(ワワディー))


老魔女・・・たぎるぅー! 秘薬と霊薬 + 美肌クリーム(配合:竜の成分)をきめたった。現役続行! 現役続投! (BBA(ババア)AAZ(エエゼ))



異世界だから、ドーピングは別に禁止されていません。


モンスターを狩る前に秘薬を飲むのは当然のことぉー!


老兵ズが戦場に復帰した。なんてジジイとババアだ。



… (加速する戦況)



身代わり君 & 野良猫女神ミャあ 調べ2を天が更に纏めたもの。


・若ドラゴンスレイヤー:ワワディーが単独で竜を撃破。その肉を喰らう。職業:赤を獲得。


・職業:青の主の所在は依然として不明。狡猾(こうかつ)に隙を(うかが)っているのか、はたまた別の竜や人物などに擬態(ぎたい)でもしているのだろうか?


・竜殺し、唐突にかち込む。弓兵と弓騎兵VSドラゴン中に乱入し、隊長を斬殺(ざんさつ)。ワワディーは弓国家から指名手配を受けた。


・森VS魔女の戦いが起こる。森全体を飲み込みつつあった竜を弱点のコアを探し出して、破壊。その後、その魔力を全て取り込み、職業:緑を獲得。


若さ(スタミナ)が無かったら、勝てない相手であった。



・竜との交戦中に突如(とつじょ)白の巫女が襲われ、死亡。相手はもはや人を越えた動きだったという…


ヴァルキュリア隊はけじめを取らせる為に、一人のヒーラーの少女を追っ手として放った。


・ザザン勇者が暗黒竜ディアボロス(職業:黒)と交戦。敗れる。重体だったが、今は手頃なエリクサーによって、完全回復する。(6敗目)


・竜へのエーギル(生命エネルギー)供給は阻止された。ラブレスでも燃え尽きなかった竜の一部は街が有効利用する。ただでは転ばないのが異世界人。


竜の一部がいつの間にか消えてしまったらしい…、強盗だろうか? 職業:紫は何処(どこ)に?



激動の時代だ。どうやって解決しよう…



影(忍者女神)とミャあと合流した最後の勇者達はここぞとばかりに竜を食いまくった。


今は安くて上手い滋養強壮のある料理である。


酒が進む女神様は終始超超ご機嫌であった。



レベルの高い竜肉は精力増強など子作りにも効果があるが、街(酒場)で食用に出回っているのは、一般的なレベルの為、それなりの効果しかない。



最後の勇者は今のうちにエリクサーを女神様(昼行灯(ひるあんどん))から奪った金でたくさん買っておいた。



最後の勇者は『身代わり』が出来るようになった為、女神様にもそういう技がないのかと(たず)ねた。


「あるわよ」


ぶんぶん、ぶんぶん、ぶんたった!(『念じてちび神様』)


変な(まじな)いと変な躍りでちび神様が出た。それやる必要あるのかな??


「あなたなんて大嫌いよ。べー。お酒臭いし。勇者、ジュース(おご)ってー。」


「ふっ、反抗期ね。そういう時もあるわ。」


自分に裏切られた女神様である。


自分に(ほこ)れる自分でなければならないのだ。


だから、こ う な っ た。


残念ながら、推定幼女とは手を繋げないのだ。法がそれを定めている。


「ソフィーだよ。よろしく~。」 自己紹介だとぉ!? できる子!



飯屋にて、オレンジ250%という子供(だま)しのジュースを奢ってあげた。


ビールジョッキのオレンジだ。確かに250%!


余ったジュースは大人女神様の酒腹を更にたぷたぷにした。



推定幼女は女神様にお酒をあんまり飲まないように説教して、ローキック・えいっ!をかまして帰って行った。


自分自身への叱咤(しった)である。決して暴力ではない。


ちび神様の方がしっかりしている。


To Be Continued…

『ストック』 → 本気パンチ、ボディーラッシュ(中) ×3 全部使った。


『神竿アクアマスター』・・・釣竿。詳しくはEXの図鑑で。


『真化』・・・別名:女神100%。足りなくなった神力は女神の衣から拝借されるので、すぽぽぽーんになる前に止める必要がある。ハイリスクハイリターンの技。



話が複雑になってしまった。結構考えた。大変だった。三章はあと2話で終わります。読みづらくてすまぬ。


実はソフィーという名前は大人女神様が勇者に名前を呼ばれたいという無意識がちび神様に影響した結果の愛称 (ニックネーム)なのだ。


オレンジフラグが立ちました!


お読みくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ