Episode 23 ライバル登場!
ここは白キ空間。因縁の2人が出会ってしまった。
「うげっ」
「あらあら~、A級を無様に失敗した方じゃありませんか? 私達なんてもう3度!そう3度!も成功しているというのに…、とんだ恥じさらしですね。」
「うっさい、万年二位!」
「何をおっしゃってますの? あのお方を殿堂入りとすれば、私が実質トップです! それに、貴方なんか三番手のドベじゃありませんか?」
「ハァー! (・´д`・)、順位は二桁99位まであんだよ! 金・銀・銅で語んな! あんた、そんな事も知らないの?」
「ざんねーん! 三桁までありますぅー。中途入学もいたんですぅー。ドベは自分の順位も知らないのね。105番よ。あ・な・た・は!」
小汚ない罵り合いである。女神様達が本性をさらけ出している。 いいぞ、もっとやれ!
別格なあの方は今後登場予定であります。やったね!
「そこで、四位の私がこの喧嘩を止めて見せる! 殴りたきゃ、私を殴れぃ! 言葉責めは大好物だ! 平和が一番。平和。平和。」
「「いやいやいや、あんた四位じゃないでしょ!」」
息ぴったりじゃん! 仲が良いんだね!
「下から四位なんだから、四位には代わりないじゃん! 私だって、見栄をはりたいのー!」
経歴詐称は監査に響きますよー。
翻訳さんが荒ぶってらっしゃる。気を鎮めてください。
貴方がいなきゃダメなんです! お願いします。
英雄、英雄、英雄、英雄、英雄…
英雄の犠牲で勘弁してください。
翻訳さんを宥めている間にこの世界の説明が終わってしまった。
取り敢えず、魔王によって、竜王の卵が複製+1されてしまったようだ。その数2万。5000個は回収されたらしい。
「あんたその間何してたのよ?」
「うんこしにいってました。野菜パワーはスゲーんだぞ! でっけーうんこだった!」
正直過ぎるのもどうかと思うのだぜ。聞かなかったことにしてあげよう…
「でっけー胸だな。ちょっと揉ましてくれよ!」
「やめてくれないか。こいつは俺の物だ。」
きゅん。 勇者が勇者の手を掴んだ。
「ハハハ、お前力が弱すぎだろ。力を込めるのなら、これぐらいじゃないとなっ!」
ドッゴォォーん! (本気パンチ!)
なんてことをするんだ! こんな白い空間で殴っても面白くないでしょ! 物が無惨に破壊される場面が見たいんだ!
デストロイ・ストラクチャ。
「ラストー! …ってこれ偽名じゃん、あんたの名前聞いてねーわ!」
「…くっ、これが勇者の最終パンチか、俺はもう死ぬ。」 くっしぬ。
「だせぇ、弱ぇ、しらけた。とっととこの面をクリアして、次の面に進もうぜ!」
「やーん、カッコいいー。ねぇ、胸が大きい子が好きなのー?」
「そんな事はねぇ。俺は俺の手に収まる物が大好きだ。だから、好きだぜ、Cカップ」
「今回も雑魚を倒してから、最後に大物を倒そうぜ! そっちの方がぜってぇー楽しい!」「うん。」
「今だ。四十八手、『抜き足差し足』」
「…行ったか。激しく痛いパンチだったな。やはり、痛覚遮断スキルが欲しい。持ってないか?」
勇者の本気パンチが『ストック』されました。
「残念ながら( ´△`)、それより、大丈夫なのですか? ちなみに、ドベは先に逃げ出しましたよ。」
「いくら勇者の一撃だとしても一発ではやらねぇし、切り札もある。そして、ドベは殴る!」
「きゅん。」
「私も殴ってください!」
ゴチンッ。「ちょー、いでぇー! 幸せ。」
女神様は人ではないので、遠慮は無しなのである。
人のルールは人にしか適用されない。
「…で、お前のところの勇者はいつ紹介してくれるんだ?」
女神様の雰囲気がガラッと変わる。管理官を任せられているのはエリートだけである。
「……、少し見くびっていました。だけど、一つ言っておきましょう。最後に勝つのは私達です。なので、紹介は致しません!」
こうして、最後の勇者VSやんちゃ勇者VS???勇者(第三勢力)の三つ巴の戦いが幕を上げた。
だが、戦うべき相手は竜だ。共闘を求む。
最後の勇者は経歴詐称からお金を巻き上げた。
「何で無銭で異世界に降りられるのか、それが理解できない。」
To Be Continued…
ご機嫌斜めな翻訳さんの提供でお送りしました。
???様 “あのお方” “主席卒業者” “BIG3”
『抜き足差し足』・・・忍び足とも足音を消す。ついでに、姿も消す。
三章に入りましたが、翻訳さんの調子が悪いようです。次回からは直っていると思います。刺激しないように、後書きは短め。
お読みくださりありがとうございます。